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いわき市、22年度に新卒者就職サポートを実施

先週、平成22年新春市長記者会見の席上、市長は、年頭所感で、いわき市の喫緊の問題は「地域医療対策」と「経済・雇用対策」の2つとして、「昨年に引き続き、市の総力をあげて取り組まなければならない」と決意を語っている。

このうち、経済・雇用対策では、「いわき四倉中核工業団地の早期完売と本市への企業誘致に全力」を挙げること、「国の経済対策に呼応しながら、地域経済の活性化や雇用に係る対策を速やかに実施する」こと、本市の「市中小企業不況・倒産関連対策資金融資制度を活用し、中小企業の資金繰りの下支えに向け、万全を期すことをあげたが、特に、「新卒者の雇用対策は待ったなしの課題」として、「市が積極的に、多くの新卒者を臨時雇用するなど、新卒未就職者が、働きながら就職活動を行うことができる、新たな雇用対策に取り組む」と語った。

その概要は、配布資料「平成22年 いわき市の主要な取り組み 」の「新卒者就職サポートの実施 」によると、次のようなものだ。
●新卒未就職者を早期就職に導くため、以下の取り組みを実施する。
・「緊急雇用創出基金事業」等を活用した「働く場」の提供
・就職に係る活動方法や試験等への対応、就職に必要なパソコン技術などの習得を目的とした「就職スキルアップ・セミナー」の開催
・公共職業安定所及びふくしま就職応援センターと連携した、早期就職に導くためのフォローアップの実施
・新卒未就職者と企業のマッチングを図るための「就職面接会」の開催

大卒はじめ高卒の新卒者の就職内定率は、依然、芳しくない。そうした状況の下で、「市が積極的に、多くの新卒者を臨時雇用する」という、新たな雇用対策を決めたことは評価できる。

翻って、いま日本社会の最大の不安定要因は、失業だ。雇用を安定させることなしに、生活の保障はない。完全雇用を目指して、現下の失業者を雇用する失業対策事業を、国と自治体において公共事業として制度設計すべき時にきている。


by kazu1206k | 2010-01-15 16:39 | 農水商工業 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k