しっかりせよ!福島県、知事がプルサーマル受入れ3条件

2月16日午後1時から始まった福島県議会2月定例会。冒頭の「知事説明」に立った佐藤雄平知事が最後の説明で、「原子力政策について」にふれ、東京電力福島第一原発3号機でのプルサーマルについて、「耐震安全性、高経年化対策、貯蔵MOX燃料の健全性の確認」という「3条件を満たすことを必要不可欠な条件として、受け入れる」と表明した。

知事説明では、国の原子力政策、とりわけ核燃料サイクル計画が行き詰まっている中で、東京電力福島第一原発3号機でのプルサーマルを受け入れることは、結果的に、使用済みMOX燃料が福島県に残り続けることに、故意に目を塞いでいる。
核燃料サイクル計画の実現性が乏しい現状で、プルサーマルを実施すれば、行き場のない使用済みMOX燃料は立地町に残り、福島県が「核のゴミ捨て場」になるということだ。

知事は、「原子力政策に真剣に向き合い、国に追従することなく、厳しい目線で、県民の安全・安心の確保を最優先に慎重に対応」と言葉を結んだが、3条件でプルサーマル受け入れる前、使用済み燃料問題を解決しなければならないのは自明だ。そうでなければ、3条件も国に追従しないという決意も、県民をだます言葉、詭弁となる。そんなことでは、県民の安全・安心も守れない。

しっかりせよ!福島県。早急に「県民の意見を聞く会」を開催して、県エネルギー政策検討会の検証結果を報告し、県民の疑問に応え、県民の意見を聞くべきである。まずそれが、なすべき最初のことではないか。


●「知事説明」の原子力政策部分は、以下とおり。

原子力政策について申し上げます。
本県には、昭和46年3月の福島第一原子力発電所1号機の運転開始以来、10機の原子力発電所と共生してきた長い歴史があります。
私は、知事に就任した直後、一連のデータ改ざん問題や新潟県中越沖地震が発生し、原子力発電に対する信頼が大きく揺らいだことから、原子力政策について、県民の安全・安心を最優先に真剣に向き合い、慎重に対応してまいりました。
そうした中、昨年の2月に立地町からプルサーマルの議論再開要請をいただき、また、7月には、県議会からも原子力政策全般についての議論再開要請をいただいたことなどを踏まえ、福島県エネルギー政策検討会を再開いたしました。

エネルギー政策検討会では、平成14年の「中間とりまとめ」や平成17年の「原子力発電所の安全確保にかかる取組み」で本県が問題提起を行った論点等の現状について、昨年の7月から10回にわたり、原子力に関する専門家の御意見を伺いながら、国や事業者の取組状況などを詳細に検証するとともに、佐賀県の玄海原子力発電所の現地調査も実施し、様々な角度から検討を行ってまいりました。
その中で、原子力発電への回帰の動きが国際的に顕著となっているほか、国内でも原子力発電に対する国の方針は推進の方向にあり、核燃料サイクル事業に関しても具体化の取組みに一定の進展が見られたところであります。
また、国の安全規制については、平成14年当時と比べ、高経年化対策の制度上の明確化など、一定の取組みがなされていると認められるとともに、事業者においても、不正問題再発防止対策や不適合事象の情報公開など、信頼回復への取組みが行われているものと確認いたしました。
プルサーマルに関しては、昨年12月2日に玄海原子力発電所3号機で我が国初の本格的なプルサーマル発電が開始され、安全運転が続いていることに加え、来月上旬には、愛媛県の伊方発電所3号機でも実施される予定であり、さらに今後、5道県において計画の実施が見込まれております。
そのような中、昨年12月21日に、県議会から、プルサーマルを含む原子力政策については「知事が判断すべき」との意見をいただき、また、今年1月20日には、東京電力から、福島第一原子力発電所3号機におけるプルサーマル実施について、正式に、申し入れがあったところであります。

私としては、こうしたこれまでの経緯等を踏まえながら熟慮してまいりましたが、今後、次に述べる三つの技術的条件が全て満たされることを必要不可欠な条件として、本県におけるプルサーマルの実施を受け入れる考えであります。

一つには、福島第一原子力発電所3号機の耐震安全性の確認、二つには、同機の高経年化対策の確認、三つには、同機に搬入後10年を経過したMOX燃料の健全性の確認がなされること、という三つの技術的条件であります。

かつて、県核燃料サイクル懇話会などにおける検討を経た上で、平成10年11月に事前了解する際に求めた「MOX燃料の品質管理」、「作業従事者の被ばく低減」、「使用済MOX燃料対策の長期的展望の早期明確化」、「核燃料サイクルに対する国民理解の推進」の4項目については、国及び事業者において、今後も、真剣に取り組まなければならないことは、言うまでもありません。さらに、事業者においては「築城10年落城1日」を肝に銘じ、今後も、一つ一つ着実かつ継続的に信頼回復に向けた取組みを積み重ねることは当然のことであります。
また、私としては、国に対して、核燃料サイクルについて一層着実に取り組むとともに説明責任を的確に果たしていくこと、原子力安全・保安院の経済産業省からの分離など客観性と信頼性を高めた安全規制体制の確立を図ること、これらについて強く要望してまいる考えであります。

私は、今後も引き続き、プルサーマルを始めとした原子力政策に対しては、真剣に向き合い、国の政策へ単に追従することなく、立地自治体の立場を堅持し、国や事業者の取組みについて、厳しい目線で確認するとともに、県民の安全・安心の確保を最優先に、慎重に対応してまいります。



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Commented by やいちゃん at 2010-02-17 10:51 x
以上、3条件が満たされていませんので、
プルサーマルは受け入れません!
というのなら、納得なんですが…。。。
by kazu1206k | 2010-02-16 17:36 | 脱原発 | Comments(1)

佐藤かずよし


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