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気仙沼市立病院の新病院建設事業

宮城県気仙沼市の気仙沼市立病院新病院建設事業基本構想・基本計画策定事業について、7月14日会派視察を実施した。気仙沼市立病院は、気仙沼医療圏と岩手県南医療圏12万人の中核病院である。病床数は、451床。平成16年の診療報酬引き下げ後に赤字経営となっている。
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現在の気仙沼市立病院は、築後40年あまりで老朽化、狭隘化、増改築による患者動線の複雑化で、利用者に多大な不便を強いているとのこと。医師、診療科の増、医療機器の充実とともに、診療スペースが狭隘化し、診療効率が低下、医師の負担が増加しているとも。また、宮城県の災害指定病院だが、昭和56年の改正前建築基準法に基づく建物が全体の6割のため、耐震性能の低下が懸念されている。
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気仙沼市立病院は、将来的な整備のための総合的な計画・立案をするため、平成11年度から基本的事項の調査を開始した。平成14年3月、「公立気仙沼総合病院再整備事業基本構想調査」がまとめられ「現地立て替えより移転新築が望ましい」とされた。平成16年3月、「公立気仙沼総合病院新病院建設マスタープラン策定業務」で「地形上移転すべき」とされ、本体250億円、521床、床あたりの建設単価2500万円、資金は病院企業債、一部合併特例債というプランが出された。平成17年5月、公立気仙沼総合病院新病院建設基本構想策定委員会から「移転新築を前提に、建設場所の確定など早期建設実現に向け、関係者の努力を期待する」答申がだされる。平成19年、公立気仙沼総合病院新病院建設候補地選定委員会が候補地を選定。合併前の公立気仙沼病院議会も平成15年以来「公立気仙沼総合病院再整備事業の早期着手」を要請してきた。平成21年の合併後には、病院の院内構想策定委員会、庁内の建設事業調整委員会を経て市議会に報告され、最終調整の上、「気仙沼市立病院新病院建設事業基本構想」が策定された。病床数は、344床に削減された。「気仙沼市立病院新病院建設事業基本計画」は、既に中間報告が市議会に報告され、最終報告の策定に入ったが、昨年、市長交代により現在、基本計画最終報告の精査中とのことであった。


by kazu1206k | 2010-07-24 15:45 | 議会 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k