禍根を残すプルサーマル見切り発車

声明「見切り発車のプルサーマル受け入れは、県民の安全・安心に禍根を残す」を転載します。

1、65回目の広島「原爆の日」の今日8月6日、福島県の佐藤雄平知事は、運転開始34年の老朽原子炉である福島第一原発3号機で、プルトニウム・ウラン混合酸化物燃料(MOX燃料)を燃やすプルサーマル計画を正式に受け入れました。

2、福島県は、受け入れ過程で県民への的確な説明責任を果たしておらず、「県民の声を聴く会」も開きませんでした。まるで「プルサーマル交付金30億円」を意識したかのような拙速な受け入れによって県民のリスクは増大し、県民の生命と財産を守る地方公共団体としては誠に遺憾です。わたしたちは、県民の安全・安心の確保に背く行為として、厳しく抗議するものです。

3、知事は、耐震安全性、高経年化対策、長期保管MOX燃料の健全性の技術的3条件について「条件を満たした」としていますが、ベルゴニュークリア社製MOX燃料の品質保証、高経年化対策報告書における新耐震指針による耐震安全性評価の未提出、新耐震指針による再循環系配管の耐震強度の未評価など、未確認部分を残しており、3条件を満たさぬ見切り発車で、県民を軽視するものです。

4、受け入れは、東京電力が、原子炉等規制法第23条第2項第8号「使用済燃料の処分の方法」の法的義務である「処分の方法」を記載せず、これに違反して使用済燃料を半永久的に原発敷地内に貯蔵するという行為を容認するもので、将来に禍根を残します。福島を核のごみ捨て場にしてはなりません。

5、福島原発では、外部電源が同時に遮断した電源喪失事故や原子炉の中に重りを落として制御棒を傷つける事故などが安全管理体制の不備が問題になっており、老朽化に伴う配管や使用済み燃料プール水の漏洩による環境汚染の危険性も指摘されています。こうした東京電力と原発の実態において、福島第一原発3号機でのプルサーマル計画受け入れは、安全・安心を願う県民の心を踏みにじるものです。

6、わたしたちは、あらためて経済産業省原子力安全・保安院と東京電力による県民説明会の開催ならびに福島県エネルギー政策検討会の「中間とりまとめ」とプルサーマル受け入れの整合性ついて県民に説明し県民の声を聴くため「県民の声を聴く会」を福島県が開催することを求めるとともに、東京電力が福島第一原発3号機でのMOX燃料装荷を県民の反対を押し切って強行しないことを強く求めるものです。

以上

2010年8月6日
        脱原発福島ネットワーク


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by kazu1206k | 2010-08-06 16:04 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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