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新病院建設の市民意識調査

いわき市新病院建設に係る基本構想づくり懇談会が開催されている。
6月の第1回から11月の第3回まで、市立病院の現状や地域医療を取り巻く環境を把握した上で、将来の市立病院のあるべき姿、新病院の果たすべき役割や機能を協議してきた。

第3回で報告された、いわき市病院建設準備室が行った市民意識調査の概要を紹介する。
*調査は、本年7月15日〜31日の間、市内に居住する20歳以上の男女2,000名を対象に実施。回答数は1,005件(回収率50.25%)。

<結果概要>

●地域医療の役割分担について
高度急性期を担う共立病院の性格とかかりつけ医などによる地域医療の役割分担を理解している市民は比較的多い。
・かかりつけ医を決めている(75.7%)
・受診の仕方(かかりつけ医からの紹介40.7%、休日夜間診療所からの紹介7.4%、救急車9.7%)
・生命に関連する場合は共立病院を希望(心筋梗塞71.5%、脳卒中66.1%、がん64.8%)

●建替えについて
現在地建替えがよいかどうかについては、意見が分かれている。
・現在地が望ましい38.7%、望ましくない46.3%、わからない14.9%
・望ましくないと答えた人の不向きな理由(敷地が狭い22.8%、診察を続けながらの工事に無理がある22.2%)

●新病院の機能と役割について
引き続き、高度医療、政策医療に取り組みながら、一方では総合的な診療も期待している。
・専門性の高い病院(41.4%)、総合的な病院(27.1%)

懇談会は、今後、第4回を11月末に行い、中間報告を出すための素案を議論して、新病院の果たすべき役割や機能について、年内に中間報告を取りまとめて公表する。その後、規模や立地、財源などの検討を進め、平成23年7月頃に基本構想の素案を取りまとめる。パブリックコメントや市民説明会をへて平成23年秋には、基本構想の素案を提言書として作成する予定だ。


by kazu1206k | 2010-11-05 18:47 | 福祉医療 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k