いわき市30キロ圏内の大久地区

いわき市久之浜町末続や大久町は、福島第一原発の30キロ圏内に位置します。海岸線に面する末続地区は巨大津波によって大きな被害を受けました。
福島原発震災の中、久之浜大久地区のみなさんは、3月15日の国による半径20〜30キロ圏の屋内退避指示が出る前、20キロ圏内の避難指示がでた12日の翌13日に自主避難し、いわき市内の湯本や内郷などの避難所に避難していました。
4月22日、国は20〜30キロ圏の屋内退避指示を解除し、浪江町や広野町、南相馬市、飯館村などを新たに「計画的避難区域」と「緊急時避難準備区域」に指定しましたが、いわき市で30キロ圏内に位置する久之浜町末続や大久町などは指定されませんでした。
ところが、文部科学省と米国エネルギー省による航空機モニタリング調査結果でも、楢葉町や広野町と同レベルの空間線量率(1.0-1.9μSv/hr)やセシウムの地表面への蓄積量(30万〜60万ベクレル/㎡)との測定結果も出されています。
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こうした中、5月12日、原子力資料情報室などの協力を得て、大久地区ほ場整備組合の役員の皆さんと大久地区と筒木原地区の環境放射線の測定と土壌検査のためのサンプリング採取を行いました。
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大久地区と筒木原地区の約327世帯の住民は、地元の久之浜第二小学校が利用できないため、仮校舎と使用している他地区の小学校に通う約40名の児童のために賃貸住宅を借りたり、自家用車で送迎したりしています。また、避難所生活が長かったこともあり、今年の水稲の作付けを断念しました。
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住民は、キャベツや葉もの野菜も捨てるようだと嘆き、長年かけて実現しようとしている地区のほ場整備にも暗い影を落としています。住民は、放射能汚染、放射線被曝の不安の中で、行政が説明責任を果たしていないことに不満を感じており、的確な対策をとるよう求める声が地区集会などで上がっておりました。
私たちは、30キロ圏内住民の皆様のこうした切実な声を、11日の市議会災害対策本部の全体会議で訴えたところですが、地区住民の要望を実現するために積極的に行動していきたいと思います。
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Commented by いわき市民 at 2011-05-12 22:21 x
東電と政府はいつまで隠し事を続けるのでしょうか…

福島県民の純朴さにつけこんでいるのが見え見えです…


福島県民の郷土愛は素晴らしいと思います…ですが…もう事実を受け止めなくてはなりません…


30キロのレベルではありません…


いわき市長は分かっているはずです…県知事も…


経済的に許されるなら、いわき市の子供は県外に避難するのが賢明です


いわき市長は市民を守る気は全くありませんよ。


佐藤先生、いつもご尽力ありがとうございます。
Commented by 遠い所から at 2011-05-13 10:38 x
はじめまして。私の両親は正に、末続に住んでいます。今は、都内にある私の所に避難してきていますが、来週にでも帰って、家の片付けをしたいと。30キロ圏内のいわき市は、屋内退避解除、緊急避難準備区域にも属さない。なのに、米国とのセシウム蓄積量30万~60万という結果の数値のギャップと矛盾を感じてなりません。
佐藤先生のような(市民の声に添うてくれる)方が、一人でも居てくれた事に安堵します。
国、いわき市長は、目先のことしか見ていない。もっと放射能に対して、厳しく警戒して欲しいです。ただちに影響するものではない。。。の言葉の裏側が恐ろしくてないません。国はそこに、生活がある人達、市民、県民の命を生活を守る義務があります。守る範囲を広げないよううにしてるようで、虚しくなります。
佐藤先生、ご尽力には感謝いたします。
Commented by かんな at 2011-05-13 17:52 x
事故後、毎日ブログを拝見させていただいております。
本当に、市民の苦悩ははかれません。。
さまざまな立場で、放射能の対応に苦慮しております。
いっそのこと、政府の言うように、安全なんだと思ったほうがどんなに楽かとまで思ってしまいます。

自衛しかないのだと、感じておりますが、
その自衛行動すら、批判されてしまうこともあります。
失望しております。。
by kazu1206k | 2011-05-12 20:26 | 地域 | Comments(3)

佐藤かずよし


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