7・18ハイロアクション・ふくしま宣言

3.11福島原発震災発生により、3月26・27日の予定が延期されていたハイロアクション福島原発40年オープニングイベントが、昨18日午後1時から5時過ぎにわたり、シンポジウム「ふくしま原発とわたしたちの未来~原発震災の渦中から~」として、小名浜市民会館において500名を超える市民が参加して開かれました。

双葉地方原発反対同盟・石丸小四郎さんの現地報告、前福島県知事・前佐藤栄佐久さんの特別講演、環境エネルギー政策研究所所長・飯田哲也さんの講演をうけた後、原子力資料情報室の澤井 正子さんをまじえて、佐藤和良をコーディネーターに、
  ①福島原発40年の総括、福島原発震災の原因と責任はどこにあるのか。
  ②福島原発震災、福島から脱原発をどうすすめるのか。
  ③わたしたちは、放射能汚染地帯でどう生き、未来をどう展望するのか。
の3本をテーマに、2時間にわたってパネルディスカッションを行いました。
会場との質疑では、警戒区域の浪江町と富岡町から避難している二人の女性が、4ヶ月の苦闘を語るとともに、福島原発事故の原因と責任を問い追究いくことを訴えました。

シンポジウムは、3.11原発震災と原発事故の現状を踏まえ、放射能被曝の厳しい現実と向き合い、わたしたちの未来を展望して、はじまっている原子力ムラによる原発護持の巻き返しと闘う、ハイロアクションのあらたな決意の場となりました。
シンポジウムの最後に「7・18 ハイロアクション・ふくしま宣言」が読み上げられ、満場の拍手で採択されました。

(シンポジウムの模様はインターネットの岩上チャンネルとピラニアTVチャンネル(ニコニコ動画)でも配信されました。後日、スカパー!262ch、シアター・テレビジョンのピラニアTVでも放映予定です。)

●7・18ハイロアクション・ふくしま宣言

 私たちはふくしまが大好きです。この山が、海が、空が、人が大好きです。私たちが生まれ、私たちを育んでくれたこのふくしまを愛しています。

 3月11日、恐れていた原発の巨大事故が、現実のものとなってしまいました。ふくしまは死の灰に冒されました。海は汚されました。森は病んでいます。たくさんの生命が危険にさらされ、人々がヒバクシャとなりました。

 福島第一原発からは、目先の利益のために作り続けてきた死の灰が、なすすべもなく撒き散らされています。私たちは、メルトアウトによる地下水の甚大な放射能汚染、余震などでさらに大きな爆発が起こる可能性などが指摘される、未曾有の危機の中にいます。予測すら困難なこの危機の中で、東電や政府、県は、人々の目をこの現実からそらそうとし、人々に無用な被ばくを強いています。

 ヒロシマ・ナガサキ・ビキニ・スリーマイル・チェルノブイリ・・・核の惨禍をこうむってきた人々の悲鳴が私たちの心に聞こえます。放射能により変えられ、奪われた、未来の生命たちの悲鳴が聞こえます。それは私たちの悲鳴とともに、混沌とした響きとなり、新たな決意となって芽生えます。いま私たちは、ふくしまを愛する全ての人々へ、そして全国、全世界の人々へ、心と心の連帯を求めて、私たちの決意を伝えます。


核と人類は決して共存できません。人類と命あるものの未来のため、ふくしまの私たちは、核の幻想と訣別します。

私たちは、危険で非人道的な原子力発電を受け入れ続け、ついに巨大事故を起こしてしまった社会の一員として深く反省し、その負の遺産を少しでも小さくするために行動します。

私たちは、次の世代へツケをまわさない、真に持続可能な社会を創るため、あらゆる努力を行ないます。

私たちは、未来を担う子どもたち、これから次世代を産み育てる若い人たちの、生命と健康を守るため、あらゆる努力を行ないます。私たちは、ふくしまの地にとどまっている者も、故郷を離れている者も、苦悩と責任と希望を分かち合い、支えあって、生きていきます。


そして、わたしたちは要求します。

 ■〔最悪の事態の防止〕
私たちは、東京電力と国へ、制御不能の最悪の事態の招来と環境中へのこれ以上の放射能流出とを食い止めることを最優先にして、あらゆる努力を行なうことを要求します。
 ・情報操作を直ちに止め、全ての情報の即時公開を行なうこと。
 ・国際的な支援を最大限受け入れること。
 ・原発事故の悪化阻止と収拾のために動員されるすべての労働者に対し、緊急時被ばく基準年間250ミリシーベルトを撤回し、厳しい被ばく管理・健康管理その他労働者の健康と生活を守るためのあらゆる措置を講じること。

 ■〔被曝の最小化〕
私たちは、放射能の恐怖から開放され、自由な、そして健康で文化的な生活を営む権利に基づき、可能な限り被ばくを減らす対策を、市町村・県・国に要求します。
 ・子ども、妊婦、将来子どもを産み育てる若い世代の人々を被ばくリスクの低い地域に避難させること。
 ・事故直後からの被ばく積算量および内部被ばくを正当に考慮に入れ、避難区域を拡大すること。
 ・避難の権利を保障し、自主避難住民に対しても避難指示区域住民と同等の各種支援・補償を行なうこと。
 ・被ばく調査を早急に行ない、被ばく者健康手帳を交付し、健康診断・健康被害の予防・治療を国の責任で行うこと。
 ・福島原発事故被ばく者援護法を制定すること。
 
 ■〔廃炉の決定・政策転換〕
私たちは、全ての原子力発電所を廃炉とし、核燃サイクル計画を放棄し、エネルギー政策の抜本的転換を行なうことを、国・県に要求します。
 ・国と東京電力は、このような甚大な事故を起こしてしまった責任および事故発生後の対応の失敗の責任を認め、福島県民、全国民、全世界の人びとに対して謝罪すること。
 ・福島第一原発5・6号機と第二原発の廃炉、浪江小高原発の新設計画の白紙撤回を、早急に決定すること。

 ■〔永続的な管理〕
私たちは、東京電力と国に、福島第一・第二原発が40年間に生み出してきた死の灰を、廃炉や事故による汚染物質とともに、完全に安全になるまで永続的に管理し続けることを要求します。


 私たちは、どれほど過酷であろうとも、現実から目をそらすことなく、決してあきらめず、共に行動していくことを宣言します。

  2011年7月18日

 「ふくしま原発とわたしたちの未来~原発震災の渦中から」参加者一同
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by kazu1206k | 2011-07-19 06:05 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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