提訴!東電株主代表訴訟

2011年3月11日の東京電力福島第1原発事故を起こした東京電力。取締役の個人責任を徹底的に追及する東電株主代表訴訟が、3月5日東京地裁に提訴されました。
福島第1原発事故で東京電力が巨額損失を出したのは歴代経営陣が地震や津波対策を怠ったためとして株主42人が、勝俣恒久会長ら新旧役員27人を相手に総額5兆5045億円の損害賠償を支払うよう求めました。

●以下に、原告のひとり七戸さんの報告、わたくしの原告としてのメッセージを掲載します。

 あいにくの雨になりましたが、高木さんが作った、大きく『東電取締役は責任を取れ』少し小さく『5兆5千億』『東電株主代表訴訟』と書かれた横断幕を持って河合弁護士、金弁護士、並木弁護士と原告、サポーター12名が集まり、3時に東京地裁に提訴しました。
 テレビ、新聞各社の待ち構える前で、傘を閉じ整列して歩き地裁に入りました。河合弁護士は、提訴受付を始めて見るという私たちの希望に応えて14階まで案内してくれました。市役所の窓口のように発券機で順番を待ち、訴状を提出し3時40分に受付が終了しました。
受付番号は、平成24、(ワ)6274号です。

 4時からは、司法記者クラブで会見です。横断幕を背面に張り、5つの椅子の中心に河合弁護士、白弁護士、堀江さん、木村さん、山崎さんが、その後ろに原告株主が立って会見が始まりました。河合弁護士が、3月5日3時に東京地裁に提訴をしたことを報告し、提訴の内容を説明しました。訴状に沿って『提訴基準、請求額が5兆5千億で最高額であること、株主代表訴訟は、従来行ってきた差し止め訴訟と異なり会社法を専門的に扱う民事部の裁判官が担当することになり、そしてそのような裁判官は原発について、詳しくないことから、素人にもわかるように書いている』と説明し、また責任原因も訴状の地震分布図を使って説明しました。
 『目的は、日本は個人責任を取らないと何も変わらない、個人責任を問うことで原発業界の無責任体制を問いたい、また、個人責任を問うことで再稼働を阻止したい』、『福島事故では、被災者がその生活のすべてを奪われ絶望を味わっているのに、東電取締役は社会的責任も取らず辞任もしていない、これから円満退社して天下り幸せな晩年を送る、それでいいのか。被災者とのバランスを失している。訴訟の請求金額の全てを被災者にと考えている』と話しました。

 その後、代表の堀江さんは『福島から一年経つが責任が取られていない。自然が同じことが起きると警告しているが、東電には危機感が無く大丈夫と言っている。東電の経営体制、安全思想が問題。たくさんの人が同じ思いでいる。この訴訟は、原告・株主だけでない、みんな同じ思いでこの訴訟を支えてもらいたい』と発言しました。
 山崎さんは、訴訟が津波ではなく地震について問題にしていることを話しました。木村さんは、株主運動について話され、大株主が無批判に東電に賛成して来ており、今年も同じなら国民の批判に曝されると話しました。最後に、福島からのメッセージを紹介しました。
 原告から古荘さんが『事故の後、4回東電と交渉したが事故前と変わらない、当事者責任を考えていない。この訴訟が起こされて参加できて良かった』と話されました。

 記者の質問を受けた後、河合弁護士がこれからのことを話されました。『取締役は、会社の弁護士を使うことが出来ないが、東電は補助参加ができる。きっと原発推進の弁護士がでてくるだろう。これは、長期的な壮大な訴訟になるだろう。東電には証拠がたくさんあるが、こちら側にはない。苦しい戦いだ。政府、国会事故調を活用しながらやっていきたい。長大な時間がかかるが粘り強くやって行きたい』と力強く話を締めくくりました。

*東電役員に対する株主代表訴訟提起にかんするわたくしのメッセージ。
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●取り返しのつかないものを取り返すために

慟哭の2011年。
東電の歴代取締役が、あれだけ声高に叫んでいた原発の安全性はどこに行ったのか?
今も大量の放射性物質を放出し続ける福島第一原子力発電所事故。
破壊された人々の日々の暮らし。
福島県民は困難な歳月を前に、苦悩の色が深い。
原発・放射能からの逃避行、避難所暮らしから津々と冷え厳しさが増す仮設住宅での生活の困難さ、
汚染された大地への帰郷を迫る政府と行政の理不尽さ、深かまるばかりの営農の困難、利権化した除染への不信、
先の見えない生活に喘ぐ怨嗟の声が汚染された大地に満ち満ちている。

福島第一原子力発電所事故の最大の責任者は、地震・津波対策を怠り、危険性を無視し、効率優先の経営を行った東電取締役です。

にもかかわらず、東電取締役は事態の法的責任が問われることもなく、
何事もなかったかのように定年退職をして、多額の退職金をもらい安穏とした生活を送るのか。
原発被害者が被曝の不安におびえ、子や孫の将来に悲嘆し、絶望の淵にあるとき、あまりに不公平ではないか。
いまこそ歴代の経営陣の責任が問われなければならない。

深刻な福島原発被害の地の底から、追いつめられた、福島の鬼が澎湃として湧き出る日は近い。
取り返しのつかないものを取り返すために、わたくしはみなさまと手を取り合い、力を合わせていきます!

2012年3月5日           福島県いわき市      佐藤和良
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by kazu1206k | 2012-03-06 08:08 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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