「ストロンチウム90に係る福島周辺海域の調査と水産食品の摂取制限濃度制定を求める」要請

三陸の海を放射能から守る岩手の会の永田さんから、国会での院内集会と国への「ストロンチウム90に係る福島周辺海域の調査と水産食品の摂取制限濃度制定を求める」要請のご案内が届きました。以下に掲載します。
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 福島原発井戸からリットルあたり500万ベクレルのストロンチウム90が検出と驚いていました。しかし、今朝はタンクから何と2億3千万ベクレルのストロンチウム90を含む汚染水が漏洩、しかも100㌧と報道されていました。総量は23兆ベクレルにもなります。再稼働などと言っている場合ではありません。国は総力をあげ放射能の環境漏洩を防がなければならない緊急事態です。
 関連し標記の件について、私たち6団体は、院内集会を持ち国へ「ストロンチウム90に係る福島周辺海域の調査と水産食品の摂取制限濃度制定を求める」要請を行うことにしました。

 つきましてお知らせです。
1)賛同団体を募集します(2月26日までお願いします)
2)国への要請 2月28日(金) 
  参議院議員会館 B103室(参加担当官除き40名ほどの部屋です)
 午後1時~2時 事前学習会・集会
 午後2時~3時半 国(内閣府、農水省、厚労省、環境省、原子力規制委員会)へ要請
 午後3時半~4時 今後の進め方など
 窓口議員 川田龍平参議院議員

【趣旨】福島原発の井戸水中の放射性ストロンチウム濃度の上昇(1リットル当たり500万ベクレル)やタンク汚染水漏れはとどまるところを知りません。東電も汚染水が海に滲み出ていることを認めています。
しかるに行政は魚のストロンチウム汚染を調べずに、3月から福島県いわき市沖でシラウオ、イカナゴの試験漁の開始を容認しようとしています。
ストロンチウムは骨に濃縮し、体内から容易に出ていきません(体内半減期18年)。セシウムよりも更に危険性があるにかかわらず、食品摂取限度も定められていません。日本国民の食の安全が大きく脅かされています。放射能汚染防止施策はあまりに無責任でありこのまま容認できません。私たちの怒りを冷静に国へ届けなければいけません。(要請文は下)

◯ 多くの賛同団体を得て堤出したいと願っています。
 賛同団体名称・所在地をご連絡お願いします。(2月26日まで)

◯ 以下堤出6団体窓口までお願いします。
三陸の海を放射能から守る岩手の会 永田文夫
メールアドレスは hgf01360@nifty.com
電話・FAXは 019-661-1002

*当日の参加を歓迎します。参加者はご連絡頂けると有難いです。12時半ころから
参議院議員会館1Fロビーで通行証をお渡しする予定です。

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要請文は下記の通りです。

平成26年2月28日
内閣総理大臣 安倍晋三様
農林水産大臣 林 芳正様
厚生労働大臣 田村憲久様
環境大臣 石原伸晃様
原子力規制委員長 田中俊一様

       堤出団体 花とハーブの里(青森県六ケ所村)
             PEACE LAND(青森県八戸市)
            豊かな三陸の海を守る会(岩手県宮古市)
            三陸の海を放射能から守る岩手の会(岩手県盛岡市)
         三陸・宮城の海を放射能から守る仙台の会(宮城県仙台市)
            脱原発とうかい塾 (茨城県東海村)
                 他 賛同団体  団体

   ストロンチウム90に係る福島周辺海域の調査と
    水産食品の摂取制限濃度制定を求めます

 福島第一原発2号機の東、海から40mにある井戸水のストロンチウム90を主とするベータ線の濃度は日に日に上昇し、1月21日には1リットル当たり310万ベクレルと報じられていました。しかし2月には昨年9月段階ですでに500万ベクレル(放出濃度限度の約17万倍)検出されていたことが明らかになっています。その上昇はとどまることを知らず、国民を不安に陥れています。この井戸や周辺から地下水に混じり汚染水が海へと滲みだしていると考えるのが自然です。
 一方、福島県いわき市沖でシラウオ、コウナゴの試験操業がこの3月から開始されると1月25日の地元紙で報じられています。禁漁範囲は原発から20kmと限局されており、禁漁範囲以南のいわき市沖での操業により収獲された魚のストロンチウム汚染が心配されます。
 (独)水産総合研究センターの公開資料によれば、福島県いわき市沖合で2011年12月21日採取したシロメバルからストロンチウム90が1.2Bq/kg検出されていたことがわかりました。これは、3・11事故以前40年間の水産物6661サンプルの最高値0.85Bq/kgの1.4倍も高い値です。また、原子力施設が近くにない宮城県七ヶ浜町で2013年12月19日採取されたノリやワカメからストロンチウム90が検出されており福島原発の汚染水の影響が憂慮されます。ストロンチウム90はカルシウムと類似した元素であり骨に濃縮し、一旦体に入るとほとんど出ていかない(体内半減期18年)ことがわかっています。セシウムと違い土壌吸着は弱く、セシウムよりもはるかに危険な物質でありです。我が国において海藻や小魚は重要なカルシウム源であることを考えると、上記のような検出状況は食の安全への重大な脅威です。

それにもかかわらずストロンチウム90に係る食品摂取制限濃度が制定されないまま試験操業が開始され水産物が流通することは大きな問題です。
 国は早急にこれらの問題に取り組み、汚染調査結果を公表し国民や漁民への説明責任を果たし国民の食の安全を守り漁業者対策を講じるべきです。

以上の観点から以下要請いたします。 

要 請 事 項

Ⅰ 水産物のストロンチウム90の測定と公開について

 1)福島県や茨城県、宮城県の海域の魚類やその他水産物のストロンチウム90の濃度を調べているのですか。調べているのならば、その全データを公開してください。
 2)(独)水産総合研究センターによるストロンチウム90等の調査はその水産生物の試料数が少なく、採取間隔が長く、公表が遅く、また試料採取地点が緯度経度で表されておりストロンチウム90の海洋影響はこれでは全くわかりません。今後福島県、茨城県、宮城県海域で詳しいストロンチウム90等の環境影響調査を実施しその公表を求めます。
 3)3月から試験操業予定のいわき市沖海域の漁獲予定種はイシカワシラウオとコウナゴとなっています。これらの魚種のストロンチウム90を測定して試験操業を認めたのですか。イシカワシラウオから平成24年1月0.4Bq/kgのストロンチウム90が検出されています。国民の食の安全確保のため試験操業予定海域や周辺海域の継続的な水産物中のストロンチウム90濃度の詳細な調査を実施し公開することを要請します。

Ⅱ 水産物(食品)中のストロンチウム90の食品摂取濃度限度値の設定について

1)水産関係行政機関から「放射性セシウム濃度によりストロンチウム90濃度も対比でき、放射性セシウム濃度規制値にストロンチウム90のリスクが含まれた濃度規制をしている」と回答がありましたが、それは事実なのでしょうか。事実ならばその対比できるとする科学的根拠を提示してください。またこのことを審議した委員会の名称や議事録や資料を示してください。
2)ストロンチウム90の体内残留性(体内半減期18年)と危険性(骨に濃縮)を考え厳しい食品摂取濃度限度を設定し、国民の食の安全を守らなければいけません。それが国会及び内閣の責任ではないでしょうか。食品のストロンチウム90の摂取濃度限度値を定めることを要請します。
3)ストロンチウム90が体内に入った場合、どのように挙動しどのようなリスクがあるのか、注意事項はなにか。それを国民に広報し、注意喚起することが必要ではないでしょうか。このことを要請します。

Ⅲ 試験操業について

1)厳密なストロンチウム90に係る海洋調査を実施し、その結果を公表し厳正な審議を行い、食品摂取限度値を設け、パブコメにより国民の納得を得るまでは試験操業や魚の流通を中止することを要請します。
2) 1)の期間休漁を余儀なくされる漁業者や関連加工業者などへの保障や生活支援を十分行うことを求めます。

Ⅳその他

1)高濃度のストロンチウム90汚染水が海洋へ漏出していることは否定できません。ストロンチウム90が海水環境でどのように挙動し食物連鎖等で濃縮されていくのか(海藻やプランクトン、小魚、中大魚まで)調査し公開することを求めます。
2) 水処理装置の「アルプス」はその役割を果たせず、埋設しストロンチウムを吸着させる予定のアパタイトですら9割程度の除去とのことです。ストロンチウム90を閉じ込め海に放出させないこと、そのため国を上げての取り組み、国民の不安を解消すべく行政の責任を果たしてください。
 環境に漏れ出す危険な放射性物質を除去できず、国民の食の安全をおろそかにする水産施策、食の安全施策はあまりに無責任ではないでしょうか。原点に戻り真剣に国民を守ることを求めます。
3)ストロンチウム90以外にも要注意の放射性物質が含まれている可能性があります。どのような放射性物質があるのでしょうか。その性質はどうか、その水産物中の濃度はどうかなども調査結果を公開することを要請します。
4)2012年6月に放射性物質も環境基本法により規制されることになり1年半が経過しました。改正前環境基本法第13条に明文化されていた「放射性物質による環境汚染防止の措置」は講じられているのですか。特に要となる第16条の放射性物質の「環境基準」が未だ定められていないことは立法・行政の違法な不作為ではないのでしょうか。経過を説明して下さい。早急なる放射性物質の環境基準の制定を求めます。
5)放射能汚染水の海洋漏出について、後手後手に回り事故の後始末すらできないまま原発再稼働をすることはあまりに無責任であり、このような危険な施設を運転する資格がないと言えるのではないでしょうか。加えて放射性物質の環境規制(環境基準、それを達成する排出基準、ストロンチウム90その他の食品の摂取基準など)に係る法整備もあいまいなまま再稼働をすることは環境軽視でありとても容認できません。再稼働の無期限停止を求めます。

(以上)
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by kazu1206k | 2014-02-21 22:13 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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