『湯長谷藩』近世いわきの藩展

いわき市常磐藤原町のいわき市考古資料館で、近世いわきの藩展『湯長谷藩』が4月16日から8月24日まで開催中です。これは、江戸時代のいわきにあった、磐城平藩、湯長谷藩、泉藩、窪田藩にスポットを当て、年間シリーズ企画として「近世いわきの藩展」が開かれるものです。6月21日に『湯長谷藩』を題材にした歴史エンターティメント映画「超高速!参勤交代」が公開されることもあって、その第一弾が『湯長谷藩』。『湯長谷藩』は、本家磐城平藩の内藤家の分藩として成立、陸奥国の一万五千石の小藩ではあるが、初代政亮から13代政養で明治維新を迎えるまで転封もありませんでした。
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まず、人目を引くのが、「湯長谷藩御陣屋絵図」。これは、明治4年、湯長谷藩の廃藩当時の原図を写したものとされ、城下町の太平桜酒造さんが所有している原本を、カラーコピーしたものです。
 「湯長谷藩御陣屋」は、標高約40mの藤原川の河岸段丘上に築造され、敷地は約6千〜7千坪。表門裏門に左右の柵があり土塁と水堀で周囲を囲い土塁の高さは4〜5尺(約1.2〜1.5m)、水堀の幅は2間あまり(約3.6m)。陣屋内には、大広間や御用人詰所、藩主の居所、家老長屋、武器庫、倉、郷方役所などがあった。館の北西に12軒程の侍屋敷や藩校の致道館があり、東方表門前に10軒程の下屋敷がみえる。さらに東に下り、28・9軒程の湯長谷の宿があり、城下町らしさが垣間見える。
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会場には、文献資料や発掘調査の成果も展示され、『湯長谷藩』の歴史を紐といてくれます。湯長谷藩の藩士の総数は、114名で約半数は江戸詰めでした。当時、家臣数は、領主の禄高に対して、150石につき1名だったそうです。湯長谷藩は一万五千石。
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発掘調査は、平成7年度に御陣屋跡東側の家老屋敷跡種変に宅地造成が計画されたため実施され、建物跡や溝跡の遺構や陶磁器などの遺物が出土しました。
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いわき市考古資料館から2.5キロはなれた下湯長谷町家中跡のいわき市立磐崎中学校敷地周辺に、『湯長谷藩』の御陣屋跡があります。
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現在も、土塁跡、堀跡、武家屋敷跡、城下町の町並みが残る下湯長谷町家中跡地区。
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4代内藤政醇公、13代内藤政養公の墓所がある常磐白鳥町の龍勝寺なども探訪すると面白い。
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by kazu1206k | 2014-04-18 11:24 | 文化 | Comments(0)

佐藤かずよし


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