サブドレン汚染水の放出中止と説明会を要求

 脱原発福島ネットワークなど福島県内の9市民団体の代表など14人は、9月2日午後、東京電力平送電所での再開第13回東電交渉の冒頭で、「サブドレン汚染地下水の海洋放出計画の中止を求める要請書」を提出した。
 東京電力は、原子炉建屋・タービン建屋周辺の地下水を汲み上げて地下水位を調整するサブドレン43本から汲み上げた高濃度放射性物質汚染水を、サブドレン他水処理施設でトリチウム等をのぞく放射性核種を除去して海洋放出するという、あらたなサブドレン汲み上げ汚染地下水の海洋放出計画を漁業者等に説明している。
 東京電力と国は、8月11日、サブドレン他水処理施設の設置を原子力規制庁に申請、同月12日には試験くみ上げを開始、高濃度放射性物質汚染水計約500トンをくみ上げてタンクに保管、同月20日から水処理施設に通し、同月22日にその結果を「十分な除去性能を得られた」と公表、同月25日の福島県漁業協同組合連合会の会議で説明するなど、矢継ぎ早に既成事実を積み上げて、漁業者や住民に困難な選択を迫る不誠実で不当な対応をしている。当然のことながら漁業者は反発している。
 この計画は、生態系への影響はじめ放射能汚染水の海洋放出が環境と社会に与える影響を軽視したもので、到底認められるものではない。
 要請書では、『「地下水バイパス」の汚染地下水を海洋放出しているが、その効果も判然としないまま、建屋周辺で一度汚染された高濃度放射性物質汚染水を水処理後放出するのは、「地下水バイパス」に「苦渋の決断」をした漁業者はじめ住民にとっては耐え難いことだ。
 汚染水の根本的対策という凍土遮水壁の効果も疑わしい状況。汚染水は「アンダー・コントロール」という安倍首相の国際公約は空しく、制御のめどすら立たないのが実態だ。
 海洋汚染を拡大させ、国際的な信用を失うサブドレン汲み上げ高濃度放射性物質汚染水の海洋放出計画は認められない。展望なき計画に漁業者も国民も納得できるわけがない。』として、東京電力に対し、漁業者ばかりでなく、市民に開かれた説明会を開催するよう求めるとともに、漁業者はもとより海に関連する事業者はじめ市民の理解と同意がないまま計画を強行しないことなど、海洋放出の中止を要請しして、回答を求めた。下記に要請書を掲載。
 出席者からは、「トリチウムは全量放出される。1974年の新聞では、染色体異常起こす放医研の研究で警鐘されている。地下水バイパス18回で72億ベクレル放出している姿勢は理解できない。いずれはタンク内の汚染水を放出させるのではないのか?」「生体濃縮の影響への懸念は当然。どこまで行くかわからないという不安は誰もが抱いている。腹にあるのは、いずれ全部を放出するのではないか?」「 サブドレンの汲み上げたものをきれいにして出すというのと、地下水バイパスとは、別な話だ。」等の抗議の声が上がった。
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サブドレン汚染地下水の海洋放出計画の中止を求める要請書
東京電力株式会社 代表執行役社長 廣瀬 直己 様           2014年9月2日

 8月7日、東京電力と国による福島第一原発の汚染水対策で、原子炉建屋・タービン建屋周辺の地下水を汲み上げて地下水位を調整するサブドレン43本から汲み上げた高濃度放射性物質汚染水を、サブドレン他水処理施設でトリチウム等をのぞく放射性核種を除去して海洋放出するという、あらたなサブドレン汲み上げ汚染地下水の海洋放出計画が明らかになった。
 貴社は同月11日、サブドレン他水処理施設の設置を原子力規制庁に申請、同月12日には試験くみ上げを開始、高濃度放射性物質汚染水計約500トンをくみ上げてタンクに保管、同月20日から水処理施設に通し、同月22日にその結果を「十分な除去性能を得られた」と公表、同月25日の福島県漁業協同組合連合会の会議で説明したが、漁業者は当然のことながら反発している。
 福島第一原発では5月下旬から、漏洩した汚染水貯蔵タンクの近傍下流に位置する12本の観測井戸からくみ上げた「地下水バイパス」の汚染地下水を海洋放出しているが、その効果も判然としないまま、建屋周辺で一度汚染された高濃度放射性物質汚染水を水処理後放出するのは、「地下水バイパス」に「苦渋の決断」をした漁業者はじめ住民にとっては耐え難いことだ。
 サブドレンは、原子炉建設時から地下水をくんで海に流しており、東日本大震災で破壊された。建屋に1日400トン地下水が流入して、高濃度放射性物質汚染水となっているのは周知の事実で、サブドレン復旧後くみ上げ海洋放出する方針を貴社は伏せていた。いつもながらの秘密主義体質、漁業者や住民に困難な選択を迫る不誠実で不当な対応がまた行われている。
 貴社はサブドレンの活用で地下水の流入が半減するとしているが、これまでの対策に成果もなく、汚染水の根本的対策という凍土遮水壁の効果も疑わしい状況である。汚染水は「アンダー・コントロール」という安倍首相の国際公約は空しく、制御のめどすら立たないのが実態である。 海洋汚染を拡大させ、国際的な信用を失うサブドレン汲み上げ高濃度放射性物質汚染水の海洋放出計画は認められない。展望なき計画に漁業者も国民も納得できるわけがない。下記の通り要請し、回答を求める。
 記
1、サブドレン汲み上げ汚染地下水の海洋放出計画は中止し、漁業者ばかりでなく広く市民に開かれた説明会を開催すること。
2、地下水対策について、地質構造、地下水の流れ、地下水の収支、汚染実態など事態を再評価し、あらゆる情報を公開すること。
3、実効性に疑問が指摘されている原子炉建屋周辺の凍土遮水壁の中止、スラリー固化等の遮水壁の導入、汚染水のコンクリート固化の検討など、抜本的な汚染水対策を確立すること。


命を守る三春の会      風下の会福島      脱原発の日実行委員会福島  
脱原発福島ネットワーク      脱原発緑ネット      ハイロアクション福島   
福島原発30キロ圏ひとの会 双葉地方原発反対同盟 ふくしまWAWAWA−環・話・和ーの会 
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by kazu1206k | 2014-09-03 08:04 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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