たらちね、β線測定の受付開始

いわき放射能市民測定室たらちねは、4月15日より、β線放射能測定(ストロンチウム90とトリチウム)の一般受付が開始しました。
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10時からのオープニングセレモニー後、テクニカルアドバイザーの天野さんの説明には、報道関係も真剣に聞き入っていました。
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以下は、β線放射能測定(ストロンチウム90とトリチウム)についての、いわき放射能市民測定室たらちねの資料です。

「たらちね」では、これから放射能のベータ線放出核種であるストロンチウム90 とトリチウムの測定を始めます。

ベータ線放出核種であるストロンチウム90やトリチウムは、測定方法が難しいことから一般的には測定されていませんでした。専門の機関の一部で測定は行われていましたが、測定料金がストロンチウム90の場合一測定20万円以上からと高額なこともあり、地域の人々の目に触れるものではありませんでした。しかし、原発事故による放射性物質の飛散と、原発事故現場での汚染水の漏洩、海への排水により放射性物質の影響が今後、ますます心配される状況です。そういった背景から、この度「たらちね」では生物への影響の大きいベータ線放出核種であるストロンチウム90とトリチウムの測定を行うことにいたしました。この測定を行うことにより、食品や土壌や水、海の汚染の実相を深く追求し、子どもたちを育む環境を守ることに役立てていきたいと思います。
測定料金などの詳細はHPをご覧下さい→http://www.iwakisokuteishitu.com/betaray.html
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★ストロンチウム90 とは
ストロンチウムはカルシウムと化学的性質が非常に似ています。そのため、体内に摂取されると大部分が骨に取り込まれてしまい、放射性核種であるストロンチウム90が骨に蓄積した場合、深刻な内部被曝を引き起こし、骨腫瘍及び白血病等の危険性が指摘されています。 ストロンチウム90の核分裂反応による生成割合は、セシウム137 と同程度です。
★トリチウムとは
トリチウムは、水素の放射性同位体であり、水となって水に溶けやすい独特の特性があります。ベータ崩壊による元素転移によって別の原子ヘリウムに置き換わります。水素がヘリウムに置き換わり体内で機能しなくなり、DNA、RNA、蛋白質、酵素が壊滅的なダメージを受ける可能性があります。脳腫瘍、先天性奇形、白血病、小児ガン等の増加が心配されています。
★測定の方法
ストロンチウム90やトリチウムは、ベータ線しか出しませんので、ガンマ線を放出するセシウム137等と異なり、NaI シンチレーション検出器やゲルマニウム半導体検出器では測定できません。試料からストロンチウム90やトリチウム等を抜き取り、水溶液として、発光剤と混ぜて、ベータ線で発光させ、その光を液体シンチレーション検出器で測定します。ストロンチウム90の定量にはストロンチウム90から生成するイットリウム90から発光するチェレンコフ光という光を測定します。

図 たらちねベータラボの液体シンチレーション検出器で測ったトリチウムとカリウム40のベータ線スペクトルと、カリウム40からのチェレンコフスペクトル
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※イットリウム90のスペクトルはカリウム40のスペクトルに似ています。
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by kazu1206k | 2015-04-15 22:53 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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