福島第一原発1・2号機排気筒の倒壊防止を要請

 2月5日午後1時から4時近くまで、福島原発事故後、再開第25回目の東京電力交渉が、いわき市平で開かれた。テーマは以下の通り。
 ① 「福島第一原発1・2号機の排気筒の亀裂による倒壊防止を求める要請書」の提出及び質疑
 ② 被曝労働者の待遇改善、汚染水など、これまでの質疑への再々回答及び質疑
 ③ 賠償、ADR和解案について東電の拒否問題
 福島第1原発の1・2号機の排気筒(鉄骨構造・高さ120メートル)は、高さ約66メートル付近の接合部で、支柱の破断が5ヵ所、変形が3ヵ所も見つかっているが、排気筒の下は、致死量を超える毎時25シーベルトもの高線量地点があり、依然として立ち入り禁止区域として危険な環境にある。
 原子力規制庁は、排気筒の亀裂問題について、判明した2013年9月に倒壊に伴う環境影響評価を示すように東京電力に指示しているが、現時点でも回答していない。また、新規制基準に準拠した最大加速度900ガルの地震動での耐震評価もしていない。
 排気筒が倒壊すれば、排気筒の下部に蓄積された放射性物質が飛散するばかりか、メルトダウンが最も進んだ2号機の建屋が一部でも破損すれば、建屋内に滞留している大量の放射性物質のダストが、近隣に大量の放射性物質のプルームとして流れ出す危険性が指摘されている。
 排気筒の亀裂問題は、危険な状態が続いており、早急に補強・解体等の対策をとらねばならない喫緊の課題でとして、要請し、回答を求めたもの。
 東京電力は、「初回点検 2013年8月と比較して、15年9月の調査では新たな損傷なし。腐食は進んできているが倒壊の危険はなし」「次回、検討の進捗状況について報告する。高線量なので、、、。解体時期等などを検討中で次回報告する」「線量も、SGTS配管接合部付近で10シーベルト超えていた2011年よりは下がってきている15・10・21測定で2シーベルト」だと説明したが、次回に文書回答を求めた。
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福島第一原発1・2号機の排気筒の亀裂による倒壊防止を求める要請書
東京電力株式会社 代表執行役社長 廣瀬 直巳様          2016年2月5日

 2011年3月の福島第一原発事故から、まもなく5年。しかし、政府の原子力緊急事態宣言は未だ解除されていない。事故収束の見通しも立たず、毎日大量の放射性物質を空気中に放出し、汚染水を海洋に流出し続けている。
 福島第1原発の1・2号機の排気筒(鉄骨構造・高さ120メートル)は、貴社の2013年の調査によると、高さ約66メートル付近の接合部で、支柱の破断が5ヵ所、変形が3ヵ所も見つかっている。また、主柱などに鋼材が腐食したとみられる変色が複数確認され、2011年3月の1号機原子炉建屋の水素爆発による傷と推定されている。しかも、排気筒の下は、致死量を超える毎時25シーベルトもの高線量地点があり、依然として立ち入り禁止区域として危険な環境にある。
 この排気筒の亀裂問題について、貴社は、東北地方太平洋沖地震の揺れを受けているにもかかわらず、30年の経年劣化も考慮にいれずに、施工当時の数値で支柱破断の影響を見る耐震評価を行い、「切れ目があっても、震度6強の地震までは倒れない」と、東北地方太平洋沖地震と同程度の最大加速度600ガルの地震動に対し健全性は保たれると強弁している。
 また、1号機の高経年化に関する技術評価書では、排気筒の推定耐用年数は20年、内訳は塗膜が16年、鋼材が4年で、塗膜の効果ないと4年で鋼材の断面積が平均10%減少すると推定している。前回の2007年の塗膜は、2011年爆発で損傷していることから、損傷箇所の鋼材は5年近く、塩分を含む風雨に曝され、断面積減少、鋼材の腐食による強度の不足が懸念されている。
 原子力規制庁は、排気筒の亀裂問題について、判明した2013年9月に倒壊に伴う環境影響評価を示すように東京電力に指示しているが、貴社は現時点でも回答していない。また、新規制基準に準拠した最大加速度900ガルの地震動での耐震評価もしていない。
 もし、排気筒が倒壊すれば、排気筒の下部に蓄積された放射性物質が飛散するばかりか、メルトダウンが最も進んだ2号機の建屋が一部でも破損すれば、建屋内に滞留している大量の放射性物質のダストが、近隣に大量の放射性物質のプルームとして流れ出す危険性が指摘されている。
 排気筒の亀裂問題は、危険な状態が続いており、早急に補強・解体等の対策をとらねばならない喫緊の課題でとして、下記の通り要請し、回答を求める。



1、福島第1原発1・2号機の排気筒の亀裂による倒壊を防止する対策を早急にとること。
2、福島第1原発1・2号機の排気筒の倒壊に伴う環境影響評価及び新規制基準に伴う地震動での耐震評価を早急に明らかにすること。
3、福島第1原発の1・2号機の排気筒の最新の腐食及び放射線量の状況について明らかにすること。
4、福島第1原発の1・2号機の排気筒の倒壊防止による放射性物質の飛散防止対策を徹底すること。

以上
命を守る三春の会   風下の会福島   脱原発の日実行委員会福島  脱原発福島ネットワーク 脱原発緑ネット  ハイロアクション福島  福島原発30キロひとの会  双葉地方原発反対同盟 フクシマ原発労働者相談センター    ふくしまWAWAWA―環・話・和―の会
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by kazu1206k | 2016-02-05 23:04 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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