「帰還ありき」避難指示区域の解除

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いわき放射能志民測定室たらちねの研修に参加して、2月28日、楢葉町と富岡町を訪問した。
楢葉町は、昨年9月、東京電力福島第一原発事故で全住民が避難した市町村で初めて避難指示が解除され、住民約7400人の帰還も少しずつ始まりつつあるが、除染による放射性廃棄物の仮置き場のフレコンバックの状況や町内の整備現状、避難している住民の意識実態をみると、住民がコミュニティーを復活できる条件には、未だ遠い感がある。「帰還ありき」の強引さ。政府による空間線量年間20mSv以下の帰還促進がそもそも無理筋というほかない。
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 政府は2017年3月までに、帰還困難区域を除いた避難指示解除準備区域と居住制限区域での避難指示解除を打ち出し、富岡町は帰還困難区域以外の除染をそれまでに終える計画だ。福島第二原発を望む富岡町の高台にある旅館でさえ1階部分が津波に襲われた。東京電力も政府も福島第二原発4基の廃炉の決定さえしていない。
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 ガイドをして頂いた「富岡町3・11を語る会」の語り部の方から、富岡町などの現場でお話を伺いながら、被災当時の状況、原発爆発以降の避難と丸5年を経る現状の厳しさを、あらためて痛感した。
富岡町の一部は、2017年3月に年間50mSv以下の居住制限区域まで避難解除される。しかし、住民が健康で文化的な暮らしを再生し、コミュニティーを復活できる条件ができるかといえば、未だに困難な状況であろう。
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 現場でこそ、「帰還ありき」の安倍政権の強引さが際立つ。政府による帰還ばかりの強要は、復興とは名ばかりで、原発事故被害者の健康で文化的な生活を営む権利を切り捨てることになる。これで、いいはずがない。
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by kazu1206k | 2016-03-02 23:22 | 地域 | Comments(0)

佐藤かずよし


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