小野町処分場嵩上げでいわき市議会が意見書

 8月1日、いわき市議会は、7月定例会の最終日「小野町として小野ウェイストパークに係る嵩上げ及び再搬入計画を容認しない姿勢を表明することを求める意見書」を採択しました。
 いわき市議会は、昨年2月定例会でも「小野町処分場に係る嵩上げ計画を容認しないことを求める意見書」を可決して嵩上げ計画に反対してきました。
 田村郡小野町につくられた小野町一般廃棄物最終処分場は、関東の自治体ゴミ焼却施設からでる主灰や飛灰などの廃棄物の最終処分場です。1996年から廃棄物が搬入され2011年に搬入が終了していますが、いわき市民の水道水源である夏井川上流に位置するため、市民の飲料水がダイオキシンに汚染されては大変と多くの市民が建設に反対し、議会請願や裁判で争われました。
 事業者の株式会社ウィズウェイストジャパンは、いわき市と公害防止協定を締結していますが、2007年には協定に違反して施設の変更に係る事前協議を行わないまま、処分場の埋立容量を10%近く増量する事案が発生。設置許可を福島県が軽微な変更として受理したため、いわき市が同社と福島県に白紙撤回を申し入れて福島県の調停となり、いわき市議会も埋立容量変更を許さないとする反対決議を可決しました。この時、いわき市は小野町から「今後増量を考慮する状況にない」「事業者への土地の賃貸契約については延長は考えていない」との説明をうけて、不本意ながら、県の調停案を受け入れ増量を認めましたが、今回のかさ上げ計画は、9年前の「今後増量を考慮する状況にない」とした小野町の説明を反古にするもの、いわき市として到底認められるものではなく、重ねて小野町が「今回の嵩上げ及び再搬入計画を容認しない姿勢を表明し、同処分場の廃止に向けた対応をされるよう改めて強く要望」したものです。

小野町として小野ウェイストパークに係る嵩上げ及び再搬入計画を容認しない姿勢を表明することを求める意見書

 株式会社ウィズウェイストジャパンが小野町に設置した一般廃棄物最終処分場小野ウェイストパークの嵩上げ及び再搬入計画に関し、小野町主催により、当該計画についての小野町の対応に係る説明会が、本年5月から6月にかけて3回にわたり開催された。
 そもそも同処分場については、本市の主要な水道水源に立地し、市民に大きな不安を与える存在であることから、これまで本市議会として、平成7年に福島県から設置許可を受けた後の平成7年12月定例会において水道水源の安全性確保に係る請願及び水道水源の安全性確保を求める意見書を採択し、また、平成19年に埋立容量の増量が福島県に届出された後の平成19年3月定例会において小野町一般廃棄物最終処分場に係る埋立容量の変更に反対する決議を可決してきた経過が あり、今回の嵩上げ及び再搬入計画に対しても、決して認めることはできないという立場から、平成27年2月定例会において小野町一般廃棄物最終処分場に係る嵩上げ計画を容認しないことを求める意見書を採択し、当該計画を容認することなく、同処分場の廃止に向けた対応を小野町に強く要望したところである。
 このような状況の中で、たとえ同処分場の埋立終了及び跡地利用に向けた選択肢の1つとしてであっても、当該計画が小野町から地区住民に提示されたこと自体が当該計画の白紙撤回を求める本市議会の立場とは相入れない行為であることに加え、その内容について本市が行った公文書開示請求により開示された説明会記録の中に小野町として当該計画を容認したとも受け取れる小野町側の発言が記載されていたことは、隣接する地方公共団体間の信頼関係を大きく損なうものであり、極めて遺憾である。
 よって小野町においては、今回の嵩上げ及び再搬入計画を容認しない姿勢を表明し、同処分場の廃止に向けた対応をされるよう改めて強く要望する。

 以上、地方自治法第99条の規定に基づき、意見書を提出する。

平成28年8月1日

小 野 町 長 大和田 昭 様
                      いわき市議会議長根本茂
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by kazu1206k | 2016-08-02 23:25 | 議会 | Comments(0)

佐藤かずよし


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