福島第一原発作業員の白血病労災認定で要請

9月14日、いわき市平の東京電力(株)平送電所で、脱原発福島ネットワークと東京電力による再開第29回東電交渉が開かれました。
冒頭、「東電福島第一原発事故・収束作業に従事した作業員の白血病労災認定に関する要請書」(下記に掲載)を読み上げて提出しました。
また、「いのちよりカネは許さない!トリチウム汚染水の海洋放出中止を求める要請書」への再回答と質疑や炉心溶融マニュアル隠蔽、凍土遮水壁、排気筒などの再々回答と質疑が行われました。

東電福島第一原発事故・収束作業に従事した作業員の白血病労災認定に関する要請書

東京電力ホールデングス(株)代表執行役社長 廣瀬 直巳様     
    2016年9月14日

8月19日、厚生労働省は、東電福島第一原発の廃炉・収束作業に従事し放射線被曝した50代男性の白血病を業務上の労災と認定した。
 過酷事故から5年5ヶ月、白血病の認定は2例目の判断となった。
 厚生労働省によると事故直後の2011年4月から15年1月まで3年9ヶ月間、原発構内で機械の修理作業に従事し、積算被曝線量は54.4㍉シーベルトで現在は通院加療中である。
 男性は、作業中、放射性物質の吸引を防ぐ全面マスク、放射線を体に通しにくい鉛が入ったベストと防護服を着用していた。
 労災認定基準は「被曝とガンの発症との関係」でいう「自然発生分」に5㍉以上の「放射線による増加分」を加算被曝し発病した場合を認定する制度である。
 これまで事故後11件の労災申請があり、2件が認定、外認定3件、取り下げ1件、調査中5件となっている。
 今回は労災認定になったが、外認定になった3名の人たちの労働実態は過酷なものであった。特に、札幌市で外判定後に裁判で闘っている57歳の男性は、2011年7月~10月末までの4ヶ月間で上限を超える56.41㍉シーベルトも被曝し原発を離れた。
その後、膀胱ガン、胃ガン、結腸ガンと3つのガンを併発した。作業中は、放射線防護服の他、マスク、鉛ベストだった。重機で片づけられないガレキを7人一組で作業。20キロもあるガレキを下腹で支えた格好で運搬し続けたと言う。
 上記の実態は健康被害が深刻化しつつあることを示している。
 更に、長期にわたる事故収束・廃炉を担う作業者にとって被曝防護対策が益々重要になっていることを示している。
 過酷事故後2件目の白血病に労災認定に鑑み、以下の通り要請する。


1.過酷事故以降11件の労災申請があり、2件が認定、外認定3件、取り下げ1件、調査中5件の現状をどう判断し対処するのか見解を示すこと。
2.被曝従事者を対象にした「緊急作業従事者の長期健康管理制度」を拡充するとともに、健康被害への適正な補償、救済措置を今後どう対処するのか明らかにすること。
3.事故収束・廃炉作業に従事する作業員の確保と育成について、どのような計画と見通しを持っているのか明らかにすること。 
 
         
以上

命を守る三春の会   風下の会福島   脱原発の日実行委員会福島  脱原発福島ネットワーク  脱原発緑ネット  ハイロアクション福島  福島原発30キロひとの会  双葉地方原発反対同盟 フクシマ原発労働者相談センター    ふくしまWAWAWA―環・話・和―の会
e0068696_21181539.png

[PR]
by kazu1206k | 2016-09-14 22:05 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k
プロフィールを見る
画像一覧