一般質問報告3ーいわき再生、小名浜、江名のまちづくり

12月定例会、12月5日に行った一般質問の詳細のご報告、第3回目、最終回です。

 1 いのちを守る、市民の願いの実現について
 (1)医師の確保と共立病院の充実について(第1回)
 (2)待機児童の解消について(第1回)
 (3)放射能から市民のいのちを守る原発事故対策について(第2回)
 (4)中小・小規模企業の活性化について(第2回)
  
 2 いわき市の再生と地域課題の解決について(第3回)
 (1)浜通り拠点都市としてのいわき市の再生ビジョンについて(第3回)
 (2)小名浜地区のまちづくりと小名浜支所等の公共施設の整備について(第3回)
 (3)江名地区の再生とまちづくりについて(第3回)

   
第3回は、「2 いわき市の再生と地域課題の解決について」の「(1)浜通り拠点都市としてのいわき市の再生ビジョンについて」 「(2)小名浜地区のまちづくりと小名浜支所等の公共施設の整備について」「(3)江名地区の再生とまちづくりについて」です。
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大きな第二点、いわき市の再生と地域課題の解決について、であります。

原子力災害を含む東日本大震災の復興は、28年度から復興・創生期間に入り、復興庁の設置期間も33年3月末までですが、未だ復興は道半ばです。
いわき市は、原発事故の長期避難者との共生や原発事故の収束と廃炉工程の拠点となり、浜通り拠点都市として、人間の復興に至る再生ビジョンが問われています。そこで、以下伺います。

1点目は、浜通り拠点都市としてのいわき市の再生ビジョンについて、です。

⑲まず、市長選挙で掲げた市長のビジョンについて、「地方分権の推進を図る観点から、中核市よりも幅広い権限の移譲により市の判断で課題解消を図ることが可能となるような特別政令指定都市を目指す」あるいは「これは夢ですが」と前置きして「それぐらいのことをしないと、いわき市の本当の復興などあり得ない」とした「ミニ新幹線を走らせたい」というビジョンなど、市長選挙出馬時に掲げたビジョンについて、市長はどのように考えているか、お尋ね致します。

—答弁(市長)
 私は、市長選に立候補するにあたり、東日本大震災により甚大な被害をこうむった本市の復興を実現し、生まれ育ったふるさとを一層良くしたいとの強い想いのもと、地方自治法に規定はされておりませんが、指定都市に準じた、中核市以上の権限を有する、特別政令指定都市の実現を目指すことや、大きな夢として、常磐線にミニ新幹線を導入することについて、お示したところであります。
 これらは、政治家として、夢のもてるビジョンを市民の皆様にお示ししたものであり、特別政令指定都市につきましては、幅広い権限の移譲により、市の権限で様々な課題を解決し、魅力あるまちづくりが可能となる都市を目指すものであり、ミニ新幹線につきましては、首都圏へのアクセスが飛躍的に改善し、交流人口の拡大や風評の払拭に加え、最先端の技術を有する企業の誘致が可能となるなど、復興の起爆剤になるものと夢見たものであります。
 その実現には、乗り越えるべき課題はありますが、去る10月に本市で開催されました中核市サミットなどを通した中核市への権限移譲の推進や、近隣自治体と連携した連携中枢都市圏の形成、常磐線特急列車のスピードアップ化について関係機関に要望するなど、現在の状況下において、最大限の取組をしているところであり、今後におきしても、一歩一歩、出来るところから取組をすすめて参りたいと考えております。

⑳一歩一歩ということでありました。浜通り拠点都市としての本市の再生ビジョンと連携中枢都市圏構想について、昨年2月の代表質問に対し市長は現段階では、連携中枢都市圏の形成は困難であるが「引き続き近隣市町村と意見交換を行いながら、その可能性を模索してまいります」と答弁しています。これまでの可能性の模索と本市の現状とを踏まえ、今後のめざすべき都市像を市長はどう考えているか、お尋ね致します。

—答弁(市長)
 人口減少・少子高齢社会におきましても、活力ある地域経済を維持していくためには、近隣自治体との広域連携を推進していくことが重要でありますことから、本市といたしましては、連携中枢都市圏の形成の可能性等について、これまで近隣自治体との意見交換を行ってきたところであり、近隣自治体におきましても、それぞれ個別の事情は抱えるものの、連携の必要性については認識しているとの考えを伺ったところであります。
 東日本大震災からの復興を加速化していくためには、都市機能が一定程度集積し、浜通り地域の拠点都市である本市が、復興のベースキャンプとしての役割を十分に発揮していく必要があると考えており、これまでも双葉郡8町村長との意見交換などを開催し、JR常磐線全線の早期復旧など、浜通り地域の復興に関し、国・県へ合同要望するなど、課題解決に向け、連携して取り組んできたところであります。
 今後におきましても、近隣自治体の意向や置かれている状況を尊重しつつ、引き続き、丁寧な意見交換を重ねながら、それぞれの自治体にとってメリットのある広域連携のあり方について、連携中枢都市圏の形成を視野に、検討して参りたいと考えております。

昨年よりは一歩進んだ答弁を頂いたのではないかと思います。連携中枢都市圏のフレームを検討していく中で、いわき再生ビジョンも強いものにして頂きたいということ要望して、次に移ります。

2点目は、小名浜地区のまちづくりと小名浜支所等の公共施設の整備について、です。

震災後の小名浜地区のまちづくりは、複合商業施設の設置が当初の平成28年春の開業から2年半の遅れとなっているものの小名浜港背後地整備が進行中です。
イオンモールいわきの開業を控えて、これに的確に対応し、あらためて小名浜地区のまちづくりを再構築するために、以下伺います。

21)まず、小名浜中心市街地活性化計画の策定について、昨年2月の代表質問では商工観光部長が、「来年度、小名浜まちづくり市民会議が中心となって、地域の課題や市街地に求められているニーズ等を把握するための調査事業を実施する予定としており、今後、この調査結果を踏まえながら、計画策定について検討してまいりたい」と答弁していますが、調査結果などの現状を踏まえ課題を整理した上で、小名浜地区のまちづくりの観点から、今後、どのように対応するのか、お尋ね致します。

—答弁(産業振興部長)
 小名浜まちづくり市民会議におきましては、昨年度、マーケット特性調査や居住者購買実態調査等を実施するとともに、小名浜地区のグランドデザインの一部見直しを行っております。
 具体的には、タウンモールリスポやまちづくりステーションの再開発、汐風竹町通り周辺エリアの開発等を盛り込んだ基本構想をとりまとめており、本年5月に市長へ報告いただいたところであります。
 基本構想においては、コンパクトで快適なまちの暮らしを実現することとして、再開発事業のほか、中心市街地に必要な機能や公共交通等についても位置付けられ、当該計画の具体化に向け、市民会議において検討が進められております。
 今後、この基本構想を中心市街地活性化基本計画に作り上げていくためには、更に検討や整理を要する課題があるものと考えておりますが、引き続き、市も参画しながら、検討を進めて参りたいと考えております。

 市も参画してということで進行させる、前へ進めるということでお願いしたいとおもいます。

22)小名浜支所等の公共施設の整備について、小名浜支所は、市民窓口機能、事業執行機能及びまちづくり活動支援機能の3つの必要な機能を有する基幹的支所ですが、昭和28年小名浜町当時建設した築63年の庁舎で支所では最も老朽化が進んでいます。本市とパートナーシップ協定を結ぶ小名浜まちづくり市民会議による図書館等の都市福利施設=自主学習の場の整備の要望やタウンモールリスポの耐震診断を踏まえた今後の見通しなどを踏まえ、小名浜支所等の公共施設の整備について、小名浜地区のまちづくりの観点から、総合的に見きわめながら、複合的な施設整備も含めた、今後の見通しはどうか、お尋ね致します。

—答弁(総務部長)
 公共施設等の整備については、人口減少・少子高齢化の進行により、財政状況が厳しくなることが予想される中、現在、策定を進めております公共施設等総合管理計画に基づく、施設の集約化、複合化など、総合的かつ計画的な更新が求められるところであります。
 小名浜支所につきましては、老朽化は進んでいるものの、耐震性を有していることから、当面は、必要な改修や修繕等により対応していくこととしているところでありますが、
 一方、小名浜地区においては、港と市街地が一体となったまちづくりを実現するため、小名浜港背後地震災復興土地区画整理事業や津波復興拠点整備事業等が進められており、今後、大規模商業施設のオープンや、まちなかの回遊性向上に向けた道路整備などの事業進展により、支所周辺の大きな環境変化が想定されております。
 したがいまして、お質しの小名浜支所等の公共施設の整備につきましては、公共施設等総合管理計画との整合性を図るとともに、小名浜地区のまちづくりの方向性などを総合的に見極めながら検討していく必要があると考えております。

この小名浜地区のまちづくりにあたっては、いま部長もご答弁されておりましたが、今後の施設管理計画との整合、そしてまた小名浜まちづくり全体の総合的な視点で、「適時適切」に対応しないと、一方でイオンモールの町開きは迫っておりますので、全体的な視点に立って大局的な判断をする場もおそらく必要になると思いますので、そういった準備も検討作業の中でして頂ければいいと考えます。総合的な整備を積極的に進めることをあらためて要望して、次の質問に移ります。

3点目は、江名地区の再生とまちづくりについて、です。

 北洋漁業が最盛期の時代、江名は漁業の町として大いに賑わい、遠洋漁業の衰退によって町の環境も変化してきました。
 平成19年、江名地区まちづくり協議会などが中心になり、まちづくり構想が策定され、以降10年間のまちづくりが進められてきました。
しかし、東日本大震災によって、津波による家屋の流出・倒壊、港周辺の食堂5軒の廃業、町の機能も減退し約1,000世帯の町並みが約700世帯に減少しました。
 こうした中、江名の魅力を発掘し再発見して江名の町に多くの人が住めるまちづくりを進めようと、地元有志が2014年「江名の町再生プロジェクト」を立ち上げ、これまでイベント「海歩き町歩き江名の町再発見」を3回実施してきました。本年1月30日のシンポジウムでは、市長と小名浜港湾建設事務所長による基調講演、再生プロジェクトのメンバーなどによる「江名町再生」のパネルディスカッションも行われました。そこで、以下伺います。

23)まず、江名地区の現状について、まちづくり構想から10年、震災後5年9ヶ月、いわき市として江名地区の現状についてはどう把握しているか、お尋ね致します。

—答弁(市民恊働部長)
 江名地区におきましては、平成19年に策定しました「江名地区まちづくり構想」の具現化に向け、これまで、江名の町再生プロジェクトによる「海あるき 町あるき 江名の町再発見」やNPO法人中之作プロジェクトによる「中之作 使ってみんか 暮らしてみんか事業」など、地域が主体となった活動が展開されており、市といたしましても、まち・未来創造支援事業を活用し、支援してきたところであります。
 また、地域の拠点施設である公民館を新たに再建したほか、防潮堤を利用したサイクリングロードにつきましても、計画を策定したところであります。
 こうした中、江名地区におきましては、東日本大震災以降、原発事故に伴う漁業関連産業の活力低下をはじめ、震災前から課題となっていました少子高齢化や人口減少などが加速度的に進行しておりますことから、地区の現状は、大変厳しい状況にあるものと受け止めております。

24)次に、江名地区の再生について、江名港の公衆トイレが津波で消失したまま復旧されていないなど復興には遠い現状を踏まえ、江名港の教育施設としての利活用なども含めて、江名地区の再生を本市はどのように進める考えか、お尋ね致します。

—答弁(市長)
 市といたしましては、江名港は、地域の重要な産業基盤であったことから、地域住民の皆さまの心の拠りどころにもなっているものと認識しており、江名地区の再生に向けては、江名港の活用が欠かせないものと考えております。
 このようなことから、江名地区の再生に向けましては、今後、江名地区まちづくり構想の見直しを進める中で、江名港を所管する小名浜港湾建設事務所などの関係団体との連携を一層強化するとともに、何よりも、地域住民の皆さまと思いを一つにしながら、江名港の活用の手法など、その方向性等を共に検討していくことが重要と考えております。

25)最後に、「江名の町再生プロジェクト」について、市長のシンポジウム参加等を踏まえ、仮称「江名のおばちゃま食堂」等の事業を含めて、江名の魅力を発掘し再発見して江名の町に多くの人が住めることをめざす「江名の町再生プロジェクト」の試みに対して、本市として、今後どのように対応していくのか、お尋ね致します。

—答弁(市長)
 「江名の町再生プロジェクト」につきましては、将来にわたり住みよい江名地区の再生を図るため、平成26年度の発足以降、江名町の街並み調査や江名分遣所の耐震調査など、様々な事業に取り組んでおり、市といたしましても、まち・未来創造支援事業により、「海あるき 町あるき 江名の町再発見」の取組みを支援しているところであります。
 本プロジェクトでは、昨年度に開催されたシンポジウムでの意見交換の内容を踏まえ、本年度、試験的に「江名のおばちゃま食堂」を展開しているところでありますが、市といたしましては、港町を支える女性のパワーが、江名地区の大きな魅力の一つであり、当該事業を通じて、発掘・再発見された新たな資源であると認識しております。
 今後の対応といたしましては、地区の女性パワーを活用することで、地域における取組みの幅も大きく広がるものと期待しておりますことから、地域において、次の段階となる新たな取組みを展開される際には、小名浜港湾建設事務所等の関係団体との連携を一層強化しながら、地域自らの取組みを積極的に支援して参りたいと考えております。


 今も市長にお触れいただきましたように、女性のパワーが非常にまちづくりの起爆剤になっておりまして、市長もなんども江名に足を運んでいただいて、一緒に汗をかいていただくという姿勢でやっていただいておりますから、みなさん感謝しているところでございます。
 今後とも江名地区の再生をめざして、地域の中から自力を付けて地域再生の芽を育てていくということで皆様、地域活動をしておりますから、是非とも、市もさらに本腰を入れまして江名地区再生をバックアップしていくということを要望いたしまして、わたくしの一般質問を終わりたいと思います。
 ご清聴ありがとうございました。
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by kazu1206k | 2016-12-07 23:00 | 議会 | Comments(0)

佐藤かずよし


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