なぜ7日間連絡がなかったか!東電トリチウム放出、逆止弁機能せず

8月21日、東京電力福島第一原発4号機でのトリチウムの環境への大量放出と同3号機の制御棒破損金属片の未回収運転に抗議し、福島第一原発で東電交渉を行った。

放射性物質トリチウムの大量放出は、7月30日から8月11日まで、福島第一原発4号機で海と大気中に放出されたもの。東京電力の発表では、環境に放出されたトリチウムは470億ベクレルとしているが、住民はじめ県や立地町に7日間連絡せず、連絡後も7日間にわたりボイラーから大気中に放出し続けた。

「なぜ7日間も連絡がなかったのか」の追求に東京電力は、「不具合の確認に7日間かかった」と答えた。
事故は、原子炉内を循環したトリチウムを含む復水系の炉水が純水補給水系に流入したため純水系統やボイラー系統に給水され、洗浄水やボイラーから環境中に放出されたものだ。
構造上、純水系と復水系の間には「除染純水入口弁」と呼ばれるバルブがある。除染のため純水を送る際に手動式で開閉され、復水系からの逆流を防ぐために逆止弁も設置されている。純水系から復水系へ、でありその逆ではない。
ところが事故は起こった。つまり、逆の事態が起きた。
まず、なぜか手動で入口弁は開けられた、さらになぜか逆止弁が機能せずトリチウムを含む復水が純水系に逆流した、そしてその事態を7日間も東京電力が掌握できなかった。
事故は複数のエラーが重なって起こる。
ヒューマンエラーにはじまり、保守管理、業務管理、危機管理などのシステムエラーも大きい。純水系と復水系の構造上の欠陥もありそうだ。
「ヒューマンエラーでとんでもない」と原子力安全・保安院の検査官は18日に語ったが、ヒューマンエラーにとどまらず事態は深刻だ。
根は深い。

東京電力は陳謝はしたものの、「現在調査中」とし後日「原因と対策、通報連絡の改善案をしめす」とした。これだけ放射性物質トリチウムを放出していながら、トリチウム濃度や放出量が法令や保安規定より低いため、周辺環境や人体への影響はないと強弁している。
しかし、双葉地方の周産期死亡率の高さと原発からのトリチウム等の放射性物放出との因果関係を指摘する声があることも事実だ。

県民の安全・安心のため、私たちは東京電力に厳重に抗議するとともに、下記3点にわたり事態の究明と対応について釈明を求めた。
1、福島第一原発4号機のトリチウム放出と継続及び事故連絡の不備を県民に陳謝すること。
2、トリチウム放出の原因と対策を明らかにし、福島第一原発の純水系統やボイラー系統等の見直しや放射性物質を環境に放出した際の住民・自治体への連絡体制の改善をはかること。
3、福島第一原発3号機の制御棒破損金属片の未回収運転についての健全性評価とトラブルに至った場合の責任の所在を明らかにすること。
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by kazu1206k | 2006-08-22 09:07 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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