東電の臨界事故、沸騰水型原子炉の安全保護系に構造的欠陥

27日、脱原発福島ネットワークなど市民グループの代表団10名は、東京電力の臨界事故隠しに抗議行動を行い、全原発の停止・総点検、法令違反プラントの設置許可返上を求める申し入れを行いました。

東京電力は、プルサーマル計画を最初に予定していた福島第一原発3号機の臨界事故隠しを公表しました。しかし、一歩間違えば大事故に発展する可能性があるにもかかわらず、安全保護系の中心=制御棒の引き抜け事故を5つの原子炉で頻発させ、臨界事故を隠ぺいしてきたことは、東電の臨界安全技術に欠陥があり、原発の運転資格がないことを示しています。

福島第一原発3号機の臨界事故隠しで、あらためて沸騰水型原子炉(BWR)固有の構造的欠陥も明らかになりました。
ひとつは、重力に逆らって炉心底部から上部方向に挿入する制御棒駆動機構の構造的欠陥です。東電の「安全側に働くから問題ない」「インターロックだから大丈夫」という説明はウソでした。
また、低出力運転時の不安定性の問題という欠陥も明らかです。緊急停止を隠した事案は、原子炉停止操作中の低出力運転時に出力上昇したもので、2月の第一原発4号機の停止中のタービン緊急停止、第二原発4号機の起動中の原子炉緊急停止など低出力運転時の不安定性を示しています。
国の安全審査の欠陥も明白です。設計基準事故の想定は、制御棒1本の落下事故のみです。今回のような複数の制御棒落下事故を想定していない不十分な安全審査は、安全上無力です。
まさに沸騰水型原子炉(BWR)の安全保護系と安全管理体制の構造的欠陥です。

原子炉の構造に安全上問題があること知りながら隠蔽し、国民を危険にさらし続けている国と東電や東芝の企業姿勢は許されるものではありません。

申し入れ項目は下記の通りです。
1、欠陥ブレーキ=制御棒をやめ、直ちに全原発を停止して安全管理体制の総点検を行うこと。
2、制御棒の引き抜け事故,臨界事故の情報は、東芝などメーカーを含め、全て公開すること。
3、BWR原発固有の構造的欠陥を直視して、幹部はじめ社員、メーカーに、臨界安全技術と知識の習得をやり直すこと。
4、過去に遡り、法令違反の全てのプラントは、原子炉設置許可の返上を自主的に行うこと。
5、安全無視、法令違反、不正体質、企業倫理欠如の組織的欠陥をただし、トップリーダー等 経営陣は電事連会長を含む全ての役職を辞任し、今後の対応を明確にすること。
[PR]
by kazu1206k | 2007-03-27 21:56 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k
プロフィールを見る
画像一覧