活断層を過小評価し、原発を活断層上に建てきた東京電力に申入れ

e0068696_8211477.jpg7月20日、双葉郡大熊町の東京電力福島第一原発サービスホールで、県内外の市民グループ17団体の連名で「中越沖地震による柏崎刈羽原発の事故トラブルの全情報の公開と活断層上の全原子炉の閉鎖を求める申し入れ書」を提出しました。

参加した10名の代表は、「原発を活断層上に建てて稼働し続けるなど許せない」「100年前、第二原発直近の常磐線金山トンネル付近でマグニチュード7の地震記録がある」「双葉断層の上に立つ福島原発の停止を」「現在やっている東電の断層調査は不備で信用できない」「東電はサイト内での火災に対するIEAEの勧告を無視してきたのではないか」と、厳しく追求しました。

これに対し、福島第一原発の広報部長は、「中越沖地震による柏崎刈羽原発の火災、放射能漏れで、大変ご迷惑をかけた」「保安院からも指示を受け、現在調査を進めている」「加速度も設計値を超えたため、現在分析中で、結果を評価し、再度報告したい」「地震対応は至らなかった」と、申入書を本店に報告した上で、「今後説明したい」と述べました。

昨年改定された国の原発耐震設計指針は、中越沖地震によって完全に破綻しました。昨年の指針に基づく現在の調査を前倒ししても、事態は解決しません。新たな指針の見直しと第三者による断層地盤調査が必要です。
この際、活断層上の全原子炉の閉鎖が、日本国民の安全と安心の確保の前提であることを、ハッキリさせるべきです。
私たちの東京電力に対する申入書は、下記の通りです。


2007年7月20日
東京電力株式会社  社長  勝俣 恒久  殿 

中越沖地震による柏崎刈羽原発の事故トラブルの全情報の公開と活断層上の全原子炉の閉鎖を求める申し入れ書
 
 7月16日発生した新潟県中越沖地震は、貴社の柏崎刈羽原発を直撃しました。
 柏崎刈羽原発の敷地内の地盤は波打ち、陥没、隆起しました。貴社は、外部変圧器の火災も、初期消火さえできぬ有様でした。震源は原発直近9キロ、震度6強に及ぶ地震の加速度は、同原発の設計値の2.5倍を記録し、設計用地震動を超え、国の原発耐震設計指針は破綻しました。
 柏崎市長は、消防法に基づいて原発停止命令をだし、市民の安全を守る当然の対応をしました。
 貴社の危機管理能力の低さが露呈したばかりか、貴社の情報を小出しにする、体質化した隠蔽と秘密主義により、国民はなお事態の全容をつかむことさえできません。
  以下の点は、特に重大です。
・7基全ての使用済み核燃料プールで、放射能をふくむ水が溢れ出しプールの水位が低下し、核燃料が危険な状態にあった。原子炉建屋内部は放射性物質に汚染され、溢れ出した放射能水の一部は海洋に放出され、作業員は被曝を強いられて除染処理を続けている。
・7号機の主排気筒からは、ヨウ素131、同133、クロム51、コバルト60の放射性物質が検出され、半減期が21時間のヨウ素133の検出により、地震で燃料棒の破損が起きた可能性が高い。
・貴社はHPで「活断層の上には建てていません」といい、建設前調査で原発の沖合約20キロで海岸と平行に延びている、今回動いた活断層について、国に提出した設置許可申請書で、長さ最大8キロで最近は活動していないと過小評価していたが、余震の評価により、原発敷地直下に伸びていることが証明された。
 柏崎刈羽原発は燃料棒や制御棒駆動機構、配管などの機器類、構造物の損傷や歪曲が想定され、閉鎖を求めます。あわせて、双葉断層の上に立つ福島原発10基も、閉鎖が現実的な選択です。
 活断層を過小評価し、原発を活断層上に建てきた貴社の責任は重大であり、これを稼働し続けるなど断じて許すことはできません。活断層上の全原子炉の閉鎖が、日本国民の安全と安心の確保の前提です。国民の安全・安心の確保のため、貴社に対し下記の通り申し入れ、速やかな回答を求めます。


1、新潟県中越沖地震による柏崎刈羽原発の事故トラブルについて、全情報を公開すること。
2、活断層を過小評価して原発を活断層上に建設した経営陣の責任を明確にすること。
3、全ての原子炉を停止し、第三者による周辺陸域・海域の厳密な地層・地盤調査を行うこと。
4、活断層上の柏崎刈羽原発、福島原発は、全原子炉を閉鎖すること。

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by kazu1206k | 2007-07-21 08:59 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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