M7.2の大地震から8.4の巨大地震くり返す福島県沖地震と福島原発

「福島原発はマグニチュード7〜8級の大地震に耐えられない!!」
福島原発の立地点は、地震予知特定観測地域「宮城県東部・福島県東部」に属し、マグニチュード7クラスの大地震が起こる可能性が大きいとされています。

●マグニチュード7.2の大地震から8.4の巨大地震—くり返す福島県沖地震

1938年・昭和13年の福島県東方沖地震ではマグニチュード7.5の地震が頻発しました。5月23日にマグニチュード7の塩屋崎沖地震が起き、11月5日午後5時43分にはマグニチュード7.5の福島県東方沖地震が発生しました。
同年11月8日付の夕刊磐城時報は「300年来記録破りの強震、地方一帯を襲う、余震尚やまず恐怖時代を現出」「海岸地被害甚大」「塩屋崎燈台破損」と報じています。ちなみにこのときレンズが大破し塔に亀裂の入った燈台は、安全策をとって爆破され、2年後に2代目の塩屋崎燈台が完成しました。
遡って、江戸時代にもマグニチュード7.2の大地震から8.4の巨大地震が1677年、1703年、1793年と3回発生した記録があります。
このうちの1677年・延宝5年の地震はマグニチュード7.5で、推定3〜4mの大津波がいわき市小名浜、永崎、中の作、江名、豊間など沿岸部に押し寄せ80余の人が流され溺死しました。また、この地震で、福島第二原発の立地点、楢葉町にあった脇ケ浜村が海中に没し、村の地福院というお寺が内陸部に移転したと寺の縁起に記録されています。
歴史は、このように福島県沖地震が浜通り沿岸をくり返し襲っていることを教えています。

●福島第二原発近くでマグニチュード6.8の地震—侮れない双葉断層

全長約70kmの双葉断層も近くを通っています。
東電と国は、双葉断層の北部18kmを考慮すべき活断層として、南部52kmは切り捨てています。ところが、1920年12月20日に、双葉断層南端部、第2原発から1〜2km地点の常磐線金山トンネル付近でマグニチュード6.8の地震を記録しています。
地震学者の想定では、双葉断層が全面的に再活動すれば、計算上、マグニチュード約7.9という大地震が発生するとされています。双葉断層を侮ってはならないのです。

●福島第一原発の最大加速度は270ガル—最低ランクの設計用限界地震

一方、原発の耐震安全性をみると、1978年制定の耐震設計審査指針では、原子炉設置許可の際、 過去の地震や既知の活断層のみ考慮し、直下地震で一律にマグニチュード6.5、地震の揺れは最大加速度370ガル、昨年改定された新指針でも,最大加速度は450ガル程度です。しかし、中越沖地震の最大加速度は岩盤上993ガルとなり、想定をはるかに超えました。
福島原発の設計用限界地震の最大加速度は、第一原発1〜6号機で270ガル。これは日本で最低ランクです。想定をはるかに超えた中越沖地震の最大加速度からすれば、福島原発が巨大地震に耐えられるのか。大いに疑問です。
原発震災を想定し、想定地震をM7.5に改めるなど、国は新耐震設計審査指針の抜本的な見直しをすべきです。(さとう)

★脱原発福島ネットワーク/ニュース「アサツユ 2007.9.10 第193号」への投稿
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by kazu1206k | 2007-09-17 17:58 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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