どうする!いわき駅前再開発ビル「ラトブ」と駅周辺整備で一般質問

12月12日の午後、12月定例会の一般質問を行いました。
そのうちの「いわき駅前再開発事業と駅周辺整備事業の見直しについて」、報告致します。

小泉構造改革による地方切り捨てによって、いわき市の地方交付税は、改革以前と比べ77億円も削減され、厳しい財政条件にあります。このため、来年度の予算編成は、補助金や委託料の見直し、事務・施設管理費の前年度比5%カット、政策的経費の枠配分方式などにより、市民サービスの水準を維持しなければなりません。
こうした情勢の中で、いわき駅前再開発ビル「ラトブ」が開業しました。

総事業費289億円とされる「いわき駅前地区第一種市街地再開発事業」及び「いわき駅周辺再生拠点整備事業」について、「現在の社会経済情勢にあって、巨額の資金投入が果たして地域経済の再生に結果するのか」という点を私は議論してきました。
2年前の総務省の調査によれば、中心市街地活性化法施行により基本計画を策定した20都道府県121市町村で、90%以上の市と町で商店数、年間売り上げ、事業所数が減り、人口も69%で減少。59%が「活性化していない」とアンケートに回答、国の補助金で整備した施設の50%で利用者が見込みに達していないということでした。

今後、いわき駅前再開発ビル「ラトブ」はどうなるのか?関係者も行政も市民もどう育てていくのか?問われています。

●以下、執行部との主なやりとりをご紹介します。

1点目は、いわき駅前再開発ビル「ラトブ」の業務及び施設の改善について、であります。

 駅前再開発ビルは、市民が期待した商業部門が「都市型で一歩上質」とのコンセプトにも拘らず、蓋を開けてみると、「がっかりした」という声を聴きます。

①まず、ラトブコーポレーションは、商業フロアの店構えや品揃え、空き店舗など店舗対策をどうすすめるのか、お尋ね致します。
 —答弁
10月25日のオープン以来、1ヶ月で約56万人の方々が来館されたという集客力やそれに伴う売上げ実績など、ラトブの優位性をアピールしながら出店交渉を進めており、来年3月には、市民の皆様の期待に応えられるような商業施設として、春の商戦を迎えたいとしております。

②市民の「がっかり」感の原因は、買い物の楽しさを満たすショッピングゾーンがつくられていないからです。首都圏からの出店が望めないなら、地元に特化してオリジナル化する方策もあるはずです。
 3ヶ月の短期契約の店舗は、すぐ満期です。早急に対応すべきと思いますが、如何でしょうか。
 —答弁
株式会社ラトブコーポレーションでは、現在継続して実施している誘致活動において、短期契約から通常の賃貸借契約への移行や、テナントの入れ換えを併せて実施しております。

③施設面では、エレベーター、階段、駐車場などの使い勝手、ユニバーサルデザイン上の問題も指摘されています。
エレベーターや階段表示などは、改善すべきではないか、お尋ね致します。
 —答弁
いわき駅前再開発ビル「ラトブ」には、来館された多くの方々から、エレベーターや階段表示等の施設改善を求めるご意見が多く寄せられているところであります。そのため、株式会社ラトブコーポレーションでは、これまでお寄せいただいたご意見等を踏まえ、改善に向けた対応策を検討する為、「いわき駅前地区市街地再開発組合」をはじめ、「いわき市」、「いわき商工会議所」等の事業関係者が一堂に会し、協議を進めているところであり、「早急に対応すべき事項」、「商業戦略をもって取り組む事項」、更には、「技術的な見地からの検討が必要な事項」等に整理し、対応可能なものから、順次、改善していくと共に、今後とも、皆様のご意見を真摯に受け止め、来館される方々の利便性、安全性の向上はもとより、市民の皆様に末永く愛される施設運営に努めて参りたいとしております。

④賑わい創出のために、産業創造館を芸能文化拠点の一つとして計画的に運営してはどうか、お尋ね致します。
 —答弁
いわき産業創造館は、市内産業振興の拠点施設であるとともに、企画展示ホール等を活用した賑わい創出の役割も担っており、これまで、落語やピアノの発表会など、芸能文化も含め、様々なイベントを開催してきたところであります。
今後は、指定管理者である「社団法人いわき産学官ネットワーク協会」に属するイベントの企画・演出・誘致等の専門家であるプランニングマネージャと連携を深めながら、
芸能文化団体等による定期的なイベントの開催を働きかけるなど、継続的な賑わいの創出に向け、積極的に取り組んで参りたいと考えております。

⑤それでは、今後、ラトブの管理運営に、本市は具体的にどう関与していくのか、お尋ね致します。
 —答弁
ラトブの管理運営は、権利者をはじめ、いわき商工会議所、株式会社ラトブコーポレーション、いわき市などの床所有者全員で組織する「ラトブ管理組合」が担うことになります。
市としては、管理組合の一員として、各公共施設の機能を最大限活かした運営や、複合用途の特性を活かした賑わいづくりにつながる管理運営など、市民の皆様に喜ばれる施設となるよう、積極的に取り組んで参りたいと考えております。

2点目は、いわき駅周辺整備事業の今後の対応について、であります。
 
 今後、南口広場・ペデストリアンデッキ、JRいわき駅ビルなどが整備される計画ですが、いわきや平という地域の文化や歴史が感じられる駅前景観の形成がとても大切だと思います。

⑥そこで、南口広場整備・ペデストリアンデッキ工事は、今後どう進めるのか、お尋ね致します。
 —答弁
南口駅前広場におけるペデストリアンデッキの整備工事は、現在、年度内の契約締結を目指し、入札参加条件の見直しによる、一般競争入札に関する諸手続きを進めているところであります。
その工事スケジュールといたしましては、いわき中央ステーションビル通称ヤンヤンが、解体撤去される来年7月頃から、ペデストリアンデッキの基礎工事等に着手し、その後、デッキ本体の供用を図り、引き続き、地平部におけるバス、タクシー、自家用者等の交通ターミナル機能の整備を行うなど、当初計画の平成21年度末完成を目指し、事業の進行管理に務めて参りたいと考えております。

⑦北口広場整備は、財政状況を踏まえて、見直すべきではないか、お尋ね致します。
—答弁
北口広場は、駅北側利用者の利便性の向上や、南口に集中する交通機能の分散による渋滞緩和などを目的に、バス、タクシー、自家用車が乗り入れできるスペースと、約150台の自転車駐輪場を配置する面積約4,600㎡の交通広場として、計画したものであり、南北自由通路の整備効果を早期に発現するためにも、南口駅前広場の完成後、速やかに整備することとしておりますが、厳しい財政状況を勘案し、今後、設計の段階からコスト縮減等を図るなど、事業費の圧縮に努めながら、順次、段階的に、整備して参りたいと考えております。

3点目は、今後の財政負担について、であります。

⑧まず、市のラトブコーポレーションへの共益費等の管理費用負担はいくらか、お尋ね致します。
 —答弁
市がラトブに導入した公共施設に係る共益費などの管理費用は、ラトブが区分所有建物であることから、共用部分と専有部分に分けて、清掃、警備、設備の運転管理や定期保守点検などの管理に要する費用が生じます。
共用部分の管理経費に係る負担額につきましては、本年10月のオープンを見込み、半年分とした平成19年度予算ベースで、いわき総合図書館、いわき産業創造館、いわき駅前市民サービスセンターの3施設合計で、約9,600万円、同様に、専有部分の管理経費は、3施設合計で、約3,600万円となり、共用部分及び専有部分の合計は、約1億3,200万円となっております。
来年度以降につきましては、年間を通じた管理費用の負担が生じますが、ラトブ供用開始後の各施設の使われ方や、施設利用者の利便性等を踏まえ、安全・安心、かつ効率的な施設管理を目指し、適切な管理経費の負担に努めて参りたいと考えております。


⑨県内では、郡山駅前再開発ビル「ビッグアイ」が、設立以来連続赤字、債務超過で店舗撤退もあり、会社が再建計画をまとめました。市立図書館と行政サービスコーナーが入った相馬市の駅前再開発ビルは、入居率の低さから経営不振に陥り市税を投入しています。
ラトブコーポレーションが赤字になった際、本市の費用負担は発生するのか、お尋ね致します。
 —答弁
株式会社ラトブコーポレーションにおいては、自主・自立による長期安定的な経営を可能とする経営基盤の確立に向け、資本金の増強や、収入が不安定な商業運営を補完する事業構造の構築等に取り組んできたところであり、市においても、再開発事業の所期の目的を達成するためには、当該法人の長期安定経営が不可欠との認識のもと、都市開発資金の融資など、可能な限りの支援を行ってきたところであります。
今後の経営につきましては、民間企業としての自助努力によるものであり、市が何らかの財政負担をすることは無いものと考えております。

⑩最後に、駅周辺整備事業は、財政状況を踏まえて、事業費を圧縮すべきではないか、お尋ね致します。
 —答弁
いわき駅周辺整備事業は、本市の陸の玄関口に相応しい風格ある市街地の形成に向け、交通結節機能の強化、高齢社会等に対応したバリアフリーの推進、都市機能の集積誘導等を図るため、駅前広場や自由通路等の都市施設の整備を進め、魅力と潤いのある都市空間の創出を目的に、整備しております。
整備にあたりましては、設計コンセプトに配慮しながらも、機能の確保を最優先に、事業費圧縮に努めてきたところでありますが、厳しい財政状況を踏まえ、今後とも、さらなるコスト縮減を図り、さらには、将来の維持管理の軽減にも配慮しながら、利用者に十分満足していただける駅前広場の整備を進めて参りたいと考えております。

 市民の率直な感想は、「がっかりラトブ、頑張れラトブ」です。
 また、これ以上、税金を投入したり、市民負担が増えることだけは、やめて欲しいというのも、大方の市民の意見です。
 いわき市は、この1ヶ月に寄せられた市民の声を、一つ一つ大切にしていくべきです。
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Commented by たつ at 2007-12-24 02:36 x
ラトブで遊ぶのは、無理ですね…

いわきに、おっきなショッピングモールや遊ぶ施設をもっていけないのでしょうか…
大洗のようなもの、ラウンドワン、コロナワールド…

市民みんなが感じてます。
Commented by ラトブ at 2007-12-24 02:40 x
外見はいいけど、中は…

ほんと改善してください!!

また、ラトブだけにこだわらず、ショッピングモールや百貨店をいわきに

あと、専門学校など増やしいわきから東京関東や仙台にいかせないようにするべきです
by kazu1206k | 2007-12-16 09:11 | 議会 | Comments(2)

佐藤かずよし


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