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10月27日、小名浜火力発電所計画の環境影響評価審査会と説明会

 (仮称)小名浜火力発電所の設置計画は、現在、福島県が福島県環境影響評価審査会で環境影響評価準備書の審査を行っており、27日にも審査会が開かれます。
 福島県内のCO2総排出量は、2005年で2,067万t-CO2ですが、小名浜火力発電所から排出されるCO2はこの11%に相当する年間2基合計228万tです。
 福島県の「地球温暖化対策推進計画」は、2010年度までに県内でのCO2排出量を488万t削減を目標としており、産業132万t、森林吸収119万t、運輸101万t、家庭48万t、業務38万t、電力ガス33万t、廃棄物18万tという内訳です。小名浜火力発電所の運転開始は、森林吸収分を除く県民のCO2削減努力の62%を帳消しにするもので、大きな関心をよんでいます。。
 また、8月の「環境影響評価準備書」についての意見募集の際、鹿島地区地域振興協議会が、地区の環境への影響や心配な点について、地元で説明会を要請する意見書を提出しました。これを受けて、27日、小名浜パワー事業化株式会社が説明することになりました。

■福島県環境影響評価審査会
・日時 10月27日(月) 午後2時〜
・場所 福島テルサ 3階 「あづま」(福島市上町4番25号)
・内容 (仮称)小名浜火力発電所環境影響評価準備書の内容についての質疑応答

■(仮称)小名浜火力発電所の設置計画に関する説明会
・日時 10月27日(月) 午後7時〜
・場所 鹿島公民館(いわき市鹿島町走熊)
・内容 (仮称)小名浜火力発電所の設置計画についての質疑応答


 斉藤鉄夫環境大臣は、9月26日の記者会見で、小名浜火力発電所に対する現段階での考えとして「私は石炭火力を否定するものではありません。エネルギー・セキュリティ上、非常に重要な役割を持っていると思います。しかしながら、二酸化炭素排出抑制が日本の大きな課題であるときに、原単位そのものも0.8kg-CO2/kWhという、現在の普通の電力会社が発売している電気0.34kg-CO2/kWhに比べて圧倒的に劣っている二酸化炭素排出量の石炭火力について、私はそのような計画が国民の皆さんに受け入れられるとはとても思えません。
 先ほど、石炭火力を否定するものではないと申し上げました。石炭火力も、例えばIGCC、いわゆるガス化をして原単位を下げる努力をするとか、CCS、回収貯蔵といった技術と組み合わせて、今までの効率の悪い火力発電に置き換わっていくということであれば、十分国民の皆さんに納得していただける石炭火力になると思いますけれども、そういう努力はまったくしない、それも一般に売られている電力よりも倍以上の効率の悪さのものが今後認められることについては、強い抵抗があるのではないでしょうか。私はそのように考えます。
 将来、環境大臣としての意見も求められ、そのときに正式にお話しする話ですが、現時点では私はそのような感想を持っております。」と述べました。
by kazu1206k | 2008-10-24 10:37 | 環境保護 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k