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福島県原子力発電所所在町協議会、プルサーマル受け入れの動き

昨年12月4日、福島原発の立地4町の首長と議長による県原発所在町協議会が臨時総会を開き、東電の不正事件で論議が凍結されて以来6年ぶりに、プルサーマル計画導入への議論を開始しました。
1月28日には、臨時総会を開いて、プルサーマル計画の受け入れを決定する見通しで、今後、立地4町は県と県議会への要望活動を強めると報道されています。

1998年に事前了解した福島第一原発3号機でのプルサーマル計画の実施は、東京電力のトラブル隠しを受け2002年の9月県議会で、福島県として前知事が受け入れ拒否を表明しております。昨年9月県議会定例会でも、佐藤雄平福島県知事は、「県としては申し上げる状況にはない」とし、議論以前の段階との考えを示しました。

現在、プルサーマルの前提となる我が国の核燃料サイクル計画自体が、六ヶ所村再処理工場の溶融炉の欠陥によりガラス固化体が製造不能となり、相次ぐ試験中断で完全に行き詰まっております。
また、柏崎刈羽原発を直撃した中越沖地震によって、原発の耐震安全性の脆さが国民の前に明らかになりました。原発震災が想定される中、浜岡1・2号機は、耐震安全性によって廃炉に追い込まれました。
双葉断層と福島県沖地震を抱える福島原発の耐震安全性も、未だに確認立証されていません。

このような中、福島原発でプルサーマルを推進する必要性も緊急性もありません。
原発の安全確保と県民の安全・安心をめざす立場から、県民の合意なきプルサーマル受け入れは中止するよう求めます。
by kazu1206k | 2009-01-09 21:12 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k