老朽炉・福島第一原発3号機でのプルサーマル計画中止を

 2月9日、脱原発福島ネットワークなど5団体は、楢葉町の福島第二原発ビジターホールで、「福島第一原発3号機でのプルサーマル計画の中止を求める申し入れ書」を提出しました。
 この日は、福島県原発所在町協議会も、東電の不正事件で論議が凍結されて以来6年ぶりに、福島県と県議会に対しプルサーマル計画導入論議の再開を要請しています。
 老朽炉である福島第一原発3号機の運転実績は32年をこえており、トラブルも様々起きているため、プラント自体の健全性評価が必要になっています。また、1999年に搬入されたMOX燃料が製造時の品質保証も不十分で、製造後10年も貯蔵しているため経年劣化が懸念されます。
 軽水炉でウランとプルトニウムの混合酸化物燃料(MOX燃料)を燃焼させるプルサーマル自体の危険性のほか、老朽炉でのMOX燃料使用による予測と対応技術は実証されていません。福島第一原発3号機が実験台になってしまいます。
 プルサーマルの前提となる核燃料サイクル計画が完全に行き詰まる中で、双葉断層と福島県沖地震を抱える福島原発は、東京電力の耐震安全性評価がまとまっておらず国への提出も無期延期となり耐震安全性が確認されておりません。
 このような状況で、福島第一原子力発電所3号機でのプルサーマル計画を進めることは福島県民の安全をないがしろにする行為であり、認めることはできません。

●資料

2009年2月9日
東京電力株式会社  社長  清水 正孝  殿 

福島第一原発3号機でのプルサーマル計画の中止を求める申し入れ書
 
 貴殿は、1月、福島第一原発3号機でのプルサーマル計画について、福島県原子力発電所所在町協議会の議論再開に関し「プルサーマルは原子燃料サイクルの推進という意味で重要な課題。議論していただけるのは大変ありがたいこと」と語りました。
 福島県原発所在町協議会は、貴社の情報公開や安全確保が信頼できると評価していますが、この二点について、福島県や福島県民の基本認識とは大きく相違しております。
 貴社の情報隠しの企業体質は、柏崎刈羽原発6.7号機の設置許可申請時に活断層ではないとしていた複数の断層を2003年の調査で活断層と把握していながら4年間公表せず、そのひとつが中越沖地震の震源断層と推定されるにもかかわらず、中越沖地震発生後も長期にわたって沈黙するなど、依然変わっておりません。
 安全確保についても、1999年搬入のMOX燃料は製造時の品質保証も担保されておらず、製造後10年も貯蔵しているため経年劣化による健全性が懸念されます。そもそも福島第一原発3号機の運転実績は32年をこえ、材料に起因するトラブルも様々な形で起きておりプラント自体の健全性評価が必要です。軽水炉でウランとプルトニウムの混合酸化物燃料(MOX燃料)を燃焼させるプルサーマル自体の危険性のみならず、老朽炉でのMOX燃料使用による予測と対応技術は実証されておらず、福島第一原発3号機が実験台になってしまいます。
 さらに、プルサーマルの前提となる我が国の核燃料サイクル計画は、六ヶ所村再処理工場の溶融炉の欠陥によりガラス固化体が製造不能で、完全に行き詰まっています。
 また、柏崎刈羽原発を直撃した中越沖地震によって、浜岡1・2号機は廃炉に追い込まれ、原発の耐震安全性の脆さが露呈しました。双葉断層と福島県沖地震を抱える福島原発は、貴社の耐震安全性評価がまとまらず国への提出も無期延期となり耐震安全性が確認立証されておりません。
 現在、福島県は、福島県エネルギー政策検討会「中間とりまとめ」における核燃料サイクルの見直しを堅持しており、プルサーマル計画についても県民の安全・安心を最優先として慎重に対処する姿勢であります。
この際、県民の安全・安心の確保のため、私たちは、貴社に対し、下記の通り申し入れます。貴社の速やかな回答を求めます。

1、老朽炉・福島第一原発3号機でのプルサーマル計画は中止すること。
2、製造後10年も貯蔵し品質保証のない福島第一原発3号機用MOX燃料は破棄すること。
3、双葉断層と福島県沖地震を抱える福島第一・第二原発の耐震安全性評価をやり直すこと。

 ストップ!プルトニウム・キャンペーン  脱原発ネットワーク・会津  
 脱原発福島ネットワーク  福島原発30キロ圏ひとの会  双葉地方原発反対同盟
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by kazu1206k | 2009-02-09 18:59 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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