市立病院改革プラン案の修正と請願の再審査

3月16日、いわき市病院局は、パブリックコメントの市民意見、医師会、病院協議会等の医療関係者の意見、市議会での議論を踏まえて、「(仮称)市立病院改革プラン(案)」の見直しを行い、プラン(案)の修正を議会の正副議長と各派代表者会議に示した。
内容は、実施計画の文言を「常磐病院の民間譲渡」から「市立病院の再編」に、また長期目標の「新病院の整備」を「新病院の建設」に見直し修正したもの。

具体的な修正点は3点。
1点目、地域医療崩壊の不安への対応としては、医師会、病院協議会の代表、大学教授、公認会計士等で構成する「(仮称)後継医療機関選定委員会」を設置する。
応募資格は、市内の医療法人に限定。応募がない場合、公募条件を再検討する。
2点目、新病院の早期建設としては、市中期財政計画との整合性を図りながら、平成23年度から32年度までの新・市総合計画基本計画への位置づけを目指すとともに、統合後、新病院の早期建設に向け速やかに検討に着手する。  
3点目は、市民への説明責任として、パブリックコメントの市民意見への考え方を公表。市地域医療協議会や関係団体への説明、患者への周知をはかる。
医師会、病院協議会の代表、大学教授、公認会計士などで構成する「(仮称)病院事業経営評価委員会」を設置し、改革プランの実施の実施について、毎年度、点検・評価、公表するとともに、医療環境の変化や取り組みの実施状況等を踏まえ、必要に応じプランの見直しを行う。

同日、開会中の市議会市民福祉常任委員会で、病院局が「(仮称)市立病院改革プラン(案)」の修正案を説明、質疑が行われた。
これを受け、10日に継続審査とした「安全・安心・信頼の地域医療のために市立病院の充実等を求めることについて」「市立常磐病院の存続を求めることについて」の請願2件の再審査が委員長から提案された。
再審査は、議会における一事不再議の原則の例外にあたる。
例外適用が認められた「事情変更」に当たるかどうかの問題が残った。
このため、具体的にプラン案の修正案が大きな事情変更に当たるのかどうかの議論後、採決となり賛成多数で再審査を決めた。
財政難、資金不足でプランの実施が必要とする不採択の討論、住民の要望に応え常磐病院の存続とする採択の討論など、あわせて3人の討論あった。
採決の結果は、賛成少数で不採択すべきとの委員会採決となった。

わたしは、地域医療を守るために、安心信頼の市立病院の実現をめざして、市民の議論を十分に保障し理解と合意を得た上で決定すべきとの立場から、継続審査を主張してきた。
プラン案は、常磐病院の民間譲渡によって、常磐病院の医師11人が共立病院に移ることを前提にした収支計画であることから、11人の移動が実現しないかぎり平成25年度の市立病院を黒字化目標は絵に描いた餅である。
市立病院の経営上、そこが肝心なことだと5日の本会議、一般質問でも指摘した。
しかし、今回の修正案もそこが抜けている。対案さえ検討しようとしない態度は何なのか。
常磐病院の11人の医師たちの働きは素晴らしい。
しかし、その医師たちをいかせない経営、その組織が問題になっていることに未だに気づいていないことが残念である。
実効ある市立病院改革プラン、それは人の問題に尽きる。
国の意向を気にするのはよい。しかし、職員、市民に寄り添った行政経営でなければ信もない。
温かみのある、人の情、血の通った経営が始まらなければならない。
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by kazu1206k | 2009-03-18 08:08 | 議会 | Comments(0)

佐藤かずよし


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