高レベル放射性廃棄物最終処分場、受け入れ検討の断念を

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3月30日、脱原発福島ネットワークやプルサーマルに反対する双葉住民会議など7団体の代表8人が、東京電力福島第二原子力発電所1.2号機の立地町である楢葉町役場を訪れ、草野町長宛に「高レベル放射性廃棄物最終処分場受け入れ検討の断念を求める申入れ書 」を提出して、受け入れ検討の断念を求めました。

この問題は、3月15日、草野町長が、高レベル放射性廃棄物最終処分場について「誘致を検討している」との一部報道後、報道については「国から処分場の安全性が確保されているとして受け入れ要請があった場合の一般論だった」とし、23日の県原子力安全確保連絡会議でも陳謝したというもの。
しかし、楢葉町のホームページ掲載の「最終処分場に関する楢葉町の基本姿勢について」では、「処分場の受け入れを考えるとすれば、安全性が確保され、住民の理解が得られることが前提」として、「国から受け入れを要請された場合には、町として無視はできない、検討はしなければならない」としており、「国の要請があれば、議会に取扱いを議論していただく。町民の総意によって決していかなければならない」と受け入れの検討を明らかにしていました。

双葉断層と福島県沖地震を抱える福島県浜通りにおいて、高レベル放射性廃棄物を「地層処分」するのは無謀であり、後世の世代に大きな禍根を残し、決して許されるものではありません。
楢葉町の受け入れを検討は、楢葉町民はじめ立地4町やいわき市など周辺市町村の住民、福島県民が望んでおらず、まして楢葉町と楢葉町民のみで決められるものでもありません。
このため、無謀かつ後世の世代に大きな禍根を残す高レベル放射性廃棄物最終処分場の受け入れ検討について、楢葉町が即刻断念するよう強く申し入れたものです。


●以下は、「受け入れ検討の断念を求める申入れ書」の抜粋。

 ご承知の通り、高レベル放射性廃棄物は、原発の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムなどを抽出した後に残る核のゴミです。我が国では、ガラス固化体にして、30〜50年間冷却貯蔵した後、地下300メートル以深に埋め捨てする地層処分が基本方針とされ、大規模な地下坑道を掘り、約4万本の固化体を遠隔操作で埋設するとされています。
 原子力発電環境整備機構(NUMO)は、ガラス固化体を鉄製容器と粘土で取り囲んで安定地層に埋めれば安全として、処分場建設のため文献調査候補地を、2002年末から全国の市町村を対象に公募しております。
 しかし、2007年に高知県東洋町長が、住民や議会、周辺自治体の反対を無視して応募し、町長リコールから出直し選挙による応募撤回に至りました。民意に反した応募と受理も問題ですが、地震列島日本で活断層と火山に近ければ調査対象にしないといいながら、南海地震の震源断層域という危険な場所の応募を認める非科学性も重大であり、直下の断層も考慮しない欠陥制度です。
 しかも、財政難の自治体に対して、電源特別会計から年間10億円の交付金を出して釣る手法は、無責任きわまりない、理不尽なものと言わざるを得ず、こうした手法自体が地層処分の無謀さ、核のゴミを出し続ける原発の根本的問題点を明らかにしております。
 そもそも、放射性廃棄物は、発生者が最後まで責任を持ち、管理していくことが前提であり必要なことです。安易に地下に埋め捨てて、責任を逃れようという「地層処分」は無謀であり、後の世代への「負の遺産」を小さくするためにどうしたらいいか真剣に考えることが先です。
我が国の核燃料サイクル計画は、六ヶ所村再処理工場の溶融炉の欠陥によりガラス固化体が製造不能となり、相次ぐ試験中断で完全に行き詰まり、巨額の税金を投入している核燃料サイクル計画自体の社会的合理性が問われています。
 また、地震の活動期に入り原発震災が想定される中、柏崎刈羽原発を直撃した中越沖地震によって、原発の耐震安全性の脆さが明らかになり、浜岡1・2号機は、耐震安全性によって廃炉に追い込まれました。双葉断層と福島県沖地震を抱える福島県浜通りにおいて、高レベル放射性廃棄物の「地層処分」するのは無謀であり、後世の世代に大きな禍根を残し、決して許されるものではありません。
 楢葉町が高レベル放射性廃棄物最終処分場の受け入れを検討することについて、楢葉町はじめ立地4町住民、いわき市など周辺市町村住民、福島県民が望んでいるわけでは決してありません。まして、楢葉町と楢葉町民のみで決定する案件ではなく、福島県、福島県民の安全と安心に係る重大案件であります。
 佐藤雄平福島県知事は、高レベル放射性廃棄物最終処分場の建設について「県として一切考えていない。」と不快感を示し、遠藤県議会議長も「本県にできるとはみじんも思っていない。考えられない。」と拒否反応を示しており、福島県及び福島県議会ともに建設は容認できないとする強い否定的姿勢を明らかにしました。
 この際、わたくしどもは、県民の安全・安心をめざす立場から、無謀かつ後世の世代に大きな禍根を残す高レベル放射性廃棄物最終処分場の受け入れ検討について、楢葉町が即刻断念するよう強く申し入れます。

<申入れ団体>
ストップ!プルトニウム・キャンペーン 脱原発ネットワーク・会津 脱原発福島ネットワーク 福島原発30キロ圏ひとの会 双葉地方原発反対同盟 東京電力と共に脱原発をめざす会
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by kazu1206k | 2009-03-30 18:01 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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