2017年 07月 20日 ( 1 )

浪江町帰還困難区域の山林火災で県に要請

 7月19日、NPO市民放射能監視センター(ちくりん舎)や南相馬・避難勧奨地域の会などの呼びかけで県内外44市民団体が、 4月29日から5月10日まで浪江町の帰還困難区域の「十万山」で発生し約7haを消失した山林火災に関して、内堀雅雄知事への要請書を提出しました。
 要請では「山林火災は帰還困難区域で発生したため、火災による上昇気流による灰の舞い上がり、燃焼による煙、ガスに含まれる放射性物質が大気中浮遊塵として周囲に拡散したことは、福島県が十万山周辺に設置したエアダストサンプラ調査からの結果で明らか」として、「(1)帰還困難区域内をはじめとする除染されていない山林での山林火災防止策、延焼拡大防止策、避難基準の策定。(2)火災時における緊急時エアダストサンプラ調査体制の拡充と速やかな調査結果の公開。(3)福島県が実施しているダストサンプラ調査結果の随時公開(オンライン化)、調査個所の拡充。(4)消火活動従事者、住民に対しての放射線防護の情報提供と防護策の実施」を要請しました。
 また「今後の山林火災防止策、延焼拡大防止策、住民の避難基準の策定はどのような計画で行われるのか」「緊急時の大気中浮遊じん放射能モニタリングの拡充について、県としての計画はどのようなものか」などの質問事項も含めて、2週間後をめどに文書回答を求めました。

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内堀雅雄 福島県知事 殿
福島県危機管理部 殿

 2017年4月29日浪江町十万山で発生した山林火災は鎮火までに12日間を要し、消火活動にあたった陸上自衛隊によれば、「過去最大規模」の派遣活動を必要とする大規模なものでした。この火災は帰還困難区域内で除染されていない山林であり、放射線被ばく防護をしながらの困難な消火活動にあたった自衛隊、地元消防の皆様をはじめとする関係者のご苦労に敬意を表します。

 この山林火災は帰還困難区域で発生したため、火災による上昇気流による灰の舞い上がり、燃焼による煙、ガスに含まれる放射性物質が大気中浮遊塵として周囲に拡散したことは、福島県が十万山周辺に設置したエアダストサンプラ調査からの結果で明らかです。

 今回の山林火災に際して市民団体が継続調査中のエアダストサンプラ調査、リネン吸着法 調査では、火災による大気中浮遊塵の放射能拡散は広範囲におよび、居住地である現場から北方約17kmの南相馬市原町区馬場、北方約9kmの浪江町吉沢牧場、南西約14kmの田村市都路などで平常時の4倍から5.6倍程度の大気中浮遊塵のセシウム濃度の上昇が確認されました。

 放射性物質の吸引による内部被ばくについては、水に溶けない形で肺胞に長期にわたり留まる危険性 、体内での局所的な被ばくによる危険性 などが指摘されています。今後長期にわたり放射能汚染と向き合いながら生活せざるを得ない住民にとって山林火災や除染廃棄物火災、福島第一原発の事故対応工事などによる大気中浮遊塵の放射能レベルの上昇は、今後とも大きな懸念と不安要因として存在し続けます。

 福島県当局に対しては以下を要請するものです。
(1)帰還困難区域内をはじめとする除染されていない山林での山林火災防止策、延焼拡大防止策、避難基準の策定。
(2)火災時における緊急時エアダストサンプラ調査体制の拡充と速やかな調査結果の公開。
(3)福島県が実施しているダストサンプラ調査結果の随時公開(オンライン化)、調査個所の拡充。
(4)消火活動従事者、住民に対しての放射線防護の情報提供と防護策の実施


【よびかけ団体(あいうえお順)】
NPO市民放射能監視センター(ちくりん舎)
風下の会
国際環境NGO FoE Japan
南相馬・避難勧奨地域の会
福島老朽原発を考える会(フクロウの会)
放射能ゴミ焼却を考える福島連絡会
【賛同団体】
グリーン・ピース・ジャパン他43団体。
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by kazu1206k | 2017-07-20 23:49 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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