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福島県知事辞職とプルサーマル、原子力政策の行方

e0068696_22353725.jpg9月28日、佐藤栄佐久福島県知事が辞職した。在職5期18年の長期政権だった。

「権力は腐敗する」というが、福島県発注工事の談合事件で、知事の実弟や元福島県土木部長を逮捕されたのを受けたものだ。
前日の記者会見では、国策の原発政策に真っ向から対峙して来たことを振り返って、悔しさも滲み出ていた。

9月30日、東京地検特捜部は、福島県庁に家宅捜査を行い、「官製談合」の実態解明と前知事及び県幹部の責任追及の構えである。しかし、捜査の端緒であり、知事の実弟等ときり結んでいく導入部である水谷建設と前田建設工業、東京電力の関係には、いっさい手を触れようとはしてしない。

1994年、東京電力は、福島第一原発7.8号機の増設計画とともに、サッカーナショナルレーニングセンター「Jヴィレッジ」建設を福島県に申し出た。「Jヴィレッジ」を福島県に寄贈する事前の話し合いで「東電のメッセンジャー的なことをしていた」とされるのが、起訴された水谷建設元会長である。
その後、水谷建設は前田建設工業の下請けとして、「Jヴィレッジ」建設の造成工事、福島第二原発浚渫土砂構外搬出工事、県発注の木戸ダム工事へと進んでいった。

電力業界では「佐藤知事の在任中は、福島でのプルサーマル実施は不可能」との共通認識があった。しかし、佐藤栄佐久知事の辞職で、凍結されていた東京電力のプルサーマル計画が再び動きだすとの期待感が電力関係者の間で高まっているという。
11月12日に予定される出直し知事選に対して、自民党県連の中には「官僚などから清新な人材を擁立したい」という意向もあると報じられている。
国策に歯向かい、国策捜査によって、辞職した知事に変わって、霞ヶ関の中央官僚が国策推進のために落下傘部隊よろしく登場するようなことになれば、何をか言わんや、である。

県民の安全・安心を最優先とする原子力政策、プルサーマル計画の白紙撤回、核燃料サイクル政策の見直しは、福島県政にとって継承しなければならない重要施策である。
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by kazu1206k | 2006-10-01 22:40 | 脱原発 | Comments(0)

東京地検の官製談合捜査、不透明な水谷建設と東京電力の関係

9月25日、東京地検特捜部は、福島県発注工事の談合事件捜査で、福島県知事の実弟や元福島県土木部長を逮捕した。7月、水谷建設の土地売買による脱税事件に端を発した本件捜査は、いよいよ大詰めを迎えた感がある。
26日に開会する福島県議会9月定例会では、「官製談合」の実態解明と知事の説明責任が問われる。

本件捜査の端緒は、水谷建設のいわき市内の土地売買による脱税事件である。
これに関連して、25日、脱原発福島ネットワーク等は、東京電力に対し、「東京電力福島原発及びJヴィレッジ工事に関する水谷建設等の疑惑解明に関する公開質問状」を提出した。

東京電力は、1994年、福島第一原発7.8号機の増設計画とともに、サッカーナショナルトレーニングセンター「Jヴィレッジ」建設構想を福島県に申し入れたが、この「Jヴィレッジ」を福島県に寄付する事前の話し合いの場に、逮捕された水谷建設元会長が同席して、「東電のメッセンジャー的なことをしていた」と報道されている。
水谷建設は前田建設工業の下請けとして、総工費130億円の「Jヴィレッジ」建設の造成工事や福島第二原発浚渫土砂構外搬出工事を行っている。

「Jヴィレッジ」構想は、東京電力の福島第一原発7.8号機増設計画や福島第一原発3号機でのプルサーマル導入の見返りとして、県民の鋭い批判を浴びた経緯がある。
東京電力は「Jヴィレッジ」構想や水谷建設、前田建設工業が関わった各工事での契約の公正性と透明性について、県民に明確に説明する責任がある。

東京地検特捜部による捜査は、社会的影響も大きい。
水谷建設、前田建設工業、東京電力の関係については、明らかにされず、釈然としないものが県民に間に残っている。
東京電力は、2002年の損傷隠し不正事件以来「企業倫理遵守に関する行動基準」において、「独占禁止法及び関連諸法令に基づき、市場において良識ある行動に努め、公正、透明、自由な取引を行う」と法令遵守を宣言している。
事実関係の情報公開と県民への説明は必要不可欠ではないか。
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by kazu1206k | 2006-09-26 07:45 | 脱原発 | Comments(0)

原発老朽化対策、無理のある超音波探傷試験では不十分

東京電力は、原子炉内の劣化した配管等の健全性評価を行って運転を継続する、いわゆる維持基準について、県内10機の原発でも導入しようと、立地4町に強く働きかけている。
また、東電の損傷隠し不正事件の発覚で、導入反対の意見書を国に出している県議会でも、自民党内で9月県議会中に容認で取りまとめようとする動きが出てきた。

こうした中、8月、いわきで「原発の老朽化対策を原子力安全・保安院に聴く会」が開かれ、経済産業省原子力安全・保安院の福島第一と第二の原子力保安検査官事務所から2人の所長が出席。制御棒破損、応力腐食割れ、維持基準、検査制度の見直しなど原発の老朽化対策を説明したが、原子力安全行政への姿勢と対策内容に批判的意見が相次いだ。

会場からは、
「制御棒破損部分が未回収のままの健全性評価は、都合がよすぎないか」
「燃料被覆管にひっかからないという技術的的評価も不明だ」
「検査官は、高速中性子の計測の仕方は知っているのか」
「維持基準は時期尚早だ。超音波探傷試験(UT)が不正確でUT自体に無理がある」
「作業員の被曝も高レベルだ。第二原発3号機再循環配管全周ひび割れも問題ではないか」
などの、質問や意見がだされていた。

これに対し検査官は、「電力会社の意識改革が必要だ。検査官の技量はある。新採用とメーカー等から中途採用があり、自分は17年勤務で半分は原子力行政。電力の言いなりというのは悔しい」
「再循環配管は維持基準導入の実施を遅らせた。ひび割れ測定認定制度(PD制度)を
 導入した。第2原発3号機の再循環配管全周ひび割れの見落としは真摯に反省している」との話。

東電の損傷隠し不正事件で隠されていた、ステンレスに割れが生じる応力腐食割れ。
その対策が、ひび割れていても運転を続ける「維持基準」。
その技術が、ひびの大きさを測る超音波探傷試験だが、女川でひびを見つけられず、柏崎では過大評価、福島第二原発3号機では配管全周のひび割れを配管裏面からの跳ね返り波と誤認して見逃した。一方では、検査員の被曝を増やしている。
原発老朽化対策、無理のある超音波探傷試験では、依然、不十分であることは言をまたない。
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by kazu1206k | 2006-09-11 08:14 | 脱原発 | Comments(0)

なぜ7日間連絡がなかったか!東電トリチウム放出、逆止弁機能せず

8月21日、東京電力福島第一原発4号機でのトリチウムの環境への大量放出と同3号機の制御棒破損金属片の未回収運転に抗議し、福島第一原発で東電交渉を行った。

放射性物質トリチウムの大量放出は、7月30日から8月11日まで、福島第一原発4号機で海と大気中に放出されたもの。東京電力の発表では、環境に放出されたトリチウムは470億ベクレルとしているが、住民はじめ県や立地町に7日間連絡せず、連絡後も7日間にわたりボイラーから大気中に放出し続けた。

「なぜ7日間も連絡がなかったのか」の追求に東京電力は、「不具合の確認に7日間かかった」と答えた。
事故は、原子炉内を循環したトリチウムを含む復水系の炉水が純水補給水系に流入したため純水系統やボイラー系統に給水され、洗浄水やボイラーから環境中に放出されたものだ。
構造上、純水系と復水系の間には「除染純水入口弁」と呼ばれるバルブがある。除染のため純水を送る際に手動式で開閉され、復水系からの逆流を防ぐために逆止弁も設置されている。純水系から復水系へ、でありその逆ではない。
ところが事故は起こった。つまり、逆の事態が起きた。
まず、なぜか手動で入口弁は開けられた、さらになぜか逆止弁が機能せずトリチウムを含む復水が純水系に逆流した、そしてその事態を7日間も東京電力が掌握できなかった。
事故は複数のエラーが重なって起こる。
ヒューマンエラーにはじまり、保守管理、業務管理、危機管理などのシステムエラーも大きい。純水系と復水系の構造上の欠陥もありそうだ。
「ヒューマンエラーでとんでもない」と原子力安全・保安院の検査官は18日に語ったが、ヒューマンエラーにとどまらず事態は深刻だ。
根は深い。

東京電力は陳謝はしたものの、「現在調査中」とし後日「原因と対策、通報連絡の改善案をしめす」とした。これだけ放射性物質トリチウムを放出していながら、トリチウム濃度や放出量が法令や保安規定より低いため、周辺環境や人体への影響はないと強弁している。
しかし、双葉地方の周産期死亡率の高さと原発からのトリチウム等の放射性物放出との因果関係を指摘する声があることも事実だ。

県民の安全・安心のため、私たちは東京電力に厳重に抗議するとともに、下記3点にわたり事態の究明と対応について釈明を求めた。
1、福島第一原発4号機のトリチウム放出と継続及び事故連絡の不備を県民に陳謝すること。
2、トリチウム放出の原因と対策を明らかにし、福島第一原発の純水系統やボイラー系統等の見直しや放射性物質を環境に放出した際の住民・自治体への連絡体制の改善をはかること。
3、福島第一原発3号機の制御棒破損金属片の未回収運転についての健全性評価とトラブルに至った場合の責任の所在を明らかにすること。
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by kazu1206k | 2006-08-22 09:07 | 脱原発 | Comments(0)

許されない!福島原発でのトリチウムの大気と海への放出

福島第一原発4号機で高濃度の放射性物質トリチウムが大気と海に放出されていた。しかも、住民・自治体には7日間も連絡通報がなかった。

東京電力によると、7月30日から8月5日まで、福島第一原発4号機で自然界の26万倍の高濃度の放射性物質トリチウムが弁の開閉のミスにより、第一原発6機全ての純水補給水系に流入し、洗浄水として使用され海に排出されたほか、ボイラーから蒸気として大気中に放出されるトラブルが発生していた。
ところが、東京電力は11日になって5日の放出停止の発表を取り消し、配管経路の把握ミスで、トリチウムを含んだ蒸気が11日まで大気中に放出され続けていたと、あらためて放射性物質が放出され続けていたことを発表した。

東京電力はこの放射性物質の環境への大量放出という一連の事態を、住民はじめ県や立地町に7日間連絡しなかった。
7月30日から8月11日までに発電所外に放出されたトリチウムは470億ベクレルという。多重防護を宣伝する東京電力は、環境中にこれだけ高濃度の放射性物質トリチウムを放出していながら、トリチウム濃度や放出量が法令や保安規定より低いため、周辺環境や人体への影響はないからだという。
しかし、はたしてそうか。
人体と環境に影響がある放射性物質を放出しておきながら、それを1週間も住民はじめ県や立地町に通報しないというのは、安全・安心の側にたった判断とは言えない。
2000年の不正事件以降も東京電力の安全にたいする企業体質は依然として変わっていない。

福島県が2000年の不正事件の風化を懸念し情報公開の徹底を東京電力に対し申し入れたことは当然だ。
私たち市民は東京電力に厳重に抗議するとともに、今月21日の東京電力との交渉で今回の事態の究明と対応について県民への釈明を強く求めていきたい。
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by kazu1206k | 2006-08-12 07:16 | 脱原発 | Comments(0)

福島原発の被曝労働で7人目の白血病労災申請

福島原発の被曝労働により7人目の白血病労災申請があった。
富岡労働基準監督署が「白血病の労働災害申請は、平成18年2月15日に受理した」と7月19日に認め判明した。
これまで全国で、原発施設関連の放射線被曝労働災害の申請数は、今回を含めて15件で労災として認定されたものが10件。
15件中7件が、福島原発での被曝によるもので、3名が死亡した東海村の臨界事故被曝などの高線量被曝を除く11件の低線量被曝の内7件が福島原発に集中しており、放射能汚染の凄まじい実態は明らかである。

今回の申請が明らかになったのは、双葉郡富岡町で35年間、反原発運動を続けてきた石丸さんらが、「原発で働いていた人が白血病になり労災申請している」との情報を受け、7月19日に富岡労働基準監督署に問い合わせて、事実を確認したものだ。

福島原発が営業運転を開始して35年。
原発は、被曝労働という、原発被曝労働者のいのちを削って成り立っている。
配管やシュラウドなどの応力腐食割れとその補修作業による放射線の大量被曝の現実。
この現実を見逃すわけにはいかない。
維持基準の導入による老朽原発の60年運転など、もってのほかだ。
やはり、脱原発の道こそ、急がねばならない。
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by kazu1206k | 2006-07-28 18:35 | 脱原発 | Comments(0)

キズだらけの原発、本当に大丈夫か?!来月18日に原発の老朽化対策を聴く会

「チェルノブイリ原発事故から20年。
原発の大事故では、周辺の地域社会が丸ごと消滅します。
福島原発の老朽化も進み、運転30年を超える原発は3機、もう十分な寿命です。
無理に動かすと、どんな事故が起こるか、わかりません。

配管などの応力腐食割れというひび割れが、大問題になってきました。
原発で使われている金属材料の疲労、腐食、放射線損傷を調べる超音波探傷試験のあいまいさもあり、応力腐食割れもよく解っていません。
原子炉の心臓部で核燃料の反応をコントロールし、ブレーキの役目を果たす制御棒の破損もおきています。
原発を技術的に制御することは、結局、不可能なのでは?と思わせます。
しかし、国は維持基準で60年も運転しようとしています。」

8月18日、燃料棒破損、配管応力腐食割れ、維持基準など原発の老朽化対策を、国の福島第一原子力保安検査官から聴き、参加者との質疑応答を行う会があります。
市民の率直な疑問点をきいてみませんか。

キズだらけの原発、本当に大丈夫か?!
「原発の老朽化対策を原子力安全・保安院に聴く会」
●と き/8月18日(金)午後6時30分
●ところ/いわき市文化センター大講義室
●説 明/原子力安全・保安院 原子力保安検査官
  ■主催/脱原発福島ネットワーク
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by kazu1206k | 2006-07-24 07:15 | 脱原発 | Comments(0)

原発隣接自治体議員からみた原子力安全行政 原子力委員会に改善を求める、政策評価のご意見を聴く会

e0068696_2113515.jpg6月9日の午後、原子力委員会主催の「原子力安全行政に係る施策に関する評価についてご意見を聴く会」が、福島市で約3時間開かれた。

わたしのところに原子力委員会の担当者からメールが届いたのが5月22日。
これは、昨年8月、国の原子力推進のための「原子力政策大綱の意見を聴く会」に参加して、反対意見を述べたためだ。
この種の会が、結局、反対意見も聞きましたという、国の原子力推進策の露払いにしかならない、という批判も当然だが、誰かがきちんと言うべきことは言わねばならない、との想いで参加し発言している。

今回は、原子力安全行政がテーマ。
原発立地県の県民としては、大いに意見があるところだ。
今日は、150名程度の参加者。相変わらず事業者系の参加者が多かった。
3名の有識者がそれぞれ15〜20分の発言後、事前通告の12名が3分以内という制限のもとで、それぞれ意見発表したが、原発の賛否をこえて共通していたのは「高経年化対策」、つまり老朽化だ。

私の発言の要旨は以下の通りです。

原発隣接自治体議員からみた原子力安全行政の評価、を述べます。
いわき市は、東京電力福島第二原発に15キロメートルで隣接する自治体であります。
防災上重要な範囲=EPZに入っておらず、安全上の諸問題についても、保安院や事業者から便宜的な事象連絡のみで事情説明もない、原子力安全行政の光が及ばない、谷間の区域です。
そこで、原発隣接自治体議員から原子力安全行政の評価をさせていただくと、現状は「三ない」の評価になります。

「三ない」の 1点目は、安全分析・調査研究があてにならいこと。
大きくは耐震対策の遅れ、定期事業者検査も2F-3号機の再循環系配管の亀裂のように欠陥を発見できず、維持基準制度の前提が崩壊している実態があります。
1F-6号機等のハフニウム制御棒の破損、1F-3号機金属片未回収運転等の過小評価。
高経年化対策の定期安全レビュー制度も、1F-1〜5号機のレビュー撤回のように欠陥ありです。

2点目は、住民への説明責任を果たしていないこと。
隣接自治体や立地県民への説明責任を果たさない広聴・広報の体制の実態。

3点目は、自治体の要望を受け入れないこと。
知事が再三再四要望する原子力安全・保安院の経産省からの分離。独立性の確保。
原子力防災対策の実効性の確保が依然問題であり、EPZ30キロ圏への拡大など自治体要望を受け入れるべきではないか。

これら「三ない」の改善をぜひともお願いしたいと思います。

さらに、有識者の発言を聴いて、抜けている問題をのべます。
それは、被曝労働の問題です。
下請け孫請けの現場作業をしている労働者の実態です。
昨年も落下事故で労災事故が発生しましたが、労働安全衛生法さえ遵守されていない実態があるのです。
東電は他の会社のことだと言って、調査報告書さえ公開しない、この原子力安全行政の実態を改善しないといけないのです。
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by kazu1206k | 2006-06-09 21:25 | 脱原発 | Comments(0)

福島第一原発3号機制御棒の未回収金属片の全量回収を求める

4月27日、脱原発福島ネットワークなど市民グループは、
東京電力株式会社に対して
「福島第一原発3号機制御棒の未回収金属片の全量回収を求める要請書」を
福島第一原発サービスホールで提出しました。

原子炉の心臓部で核燃料の反応をコントロールし、
ブレーキの役目を果たす重要機材である制御棒の破損問題は、
本年1月9日、福島第一原発6号機において、
ハフニウム板型制御棒9本の金属製カバー(シース)等から40本以上のひび割れが見つかり公になりました。

昨年12月21日に行われた制御棒の挿入試験で、1つの制御棒について、
挿入する途中にひっかかって止まり、圧力を上げて挿入したが、
その制御棒のシースには10センチ大の三角形の欠落部があり、
欠落した金属片は隣の制御棒の下部で発見したと説明されています。
これは、制御棒シースのひび割れ破損により、制御棒の挿入能力を阻害する事態で、安全側に立てば由々しき事態であると考えます。

福島第一原発3号機では、3月3日に5本の制御棒にひび割れが見つかり、
さらに破損と7センチ大の欠落部が発見されました。
3号機の場合、破損がいつ発生したのかもわからず、
東電は破損金属片を全量回収したと発表しましたが、
3月20日になって調査に誤りがあり未回収片があるとして調査していました。
東電によれば、シース部の欠損部の未回収部分は2個で、
原子炉上部やシュラウド外周部、気水分離器等貯蔵プールなどや欠損部分が発見された制御棒案内管内部の調査を行ったものの未回収部分が発見できないため、
未回収部分が原子炉内に残っている、としました。

しかし4月14日になって「未回収部分については、
今後の定期検査等における設備点検の中で確認」として、未回収部分を残したまま運転を再開することを示唆しました。
未回収部分を残したまま運転を再開すれば、金属片が燃料棒を傷つけたり、制御棒駆動機構に入り込んだりする可能性が否定できず、原子炉の安全上重大な問題です。

1989年の第二原発3号機の再循環ポンプ破損事故時の未回収金属片100%回収という東電の約束はどうなったのか。
県民の安全・安心の確保のため、下記の点を求めました。

1、福島第一原発3号機は、破損制御棒の未回収金属片を全量回収すること。
2、福島第一原発3号機は、未回収部分を残したまま運転を再開しないこと。
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by kazu1206k | 2006-05-13 21:44 | 脱原発 | Comments(0)

原発の配管ひび割れ見逃し、制御棒破損で東電に抗議

e0068696_7183691.jpg
今日で3月も終わり、明日から4月というのに、冬に戻ったような寒さ。今朝も4時過ぎから風が吹き出しました。折角膨らんだ桜のつぼみも凍えそうです。うちのカミサンは、庭の畑のアスパラガスの芽に枯れ葉をかけていました。写真は、庭で育つニンニクの芽たち、です。

さて、3月27日、東京電力に抗議を行いました。
それは、原発の再循環系配管ひび割れ見逃し、制御棒破損の抗議と耐震設計に関する申し入れ、です。

再循環系配管のひび割れ見逃しは、2月に福島第二原発3号機で交換して切り出した再循環系配管から新たな亀裂が発覚し、溶接痕だと思ったが実は亀裂で、3月23日、溶接部の近傍の全周にわたるひびを検査で見逃していたことが判ったもの。そもそも、今回の全周ひび割れは、福島県の要請によって配管を交換した結果、発見されたもので、県の要請を聞かなかったら、発見出来なかったものなのです。
再循環系配管は、原子炉の、いわば心臓直近の大動脈です。そこに問題があっても現行の検査では把握できないということ、です。
2002年の東電不正事件で全号機が停止した背景は、この再循環系配管の検査と評価の問題でした。不正事件の後、配管にひび割れがあっても運転を継続してもよいという、国の「維持基準」ができました。これは、検査で異常を察知することが前提になっていますが、今回の事態でその前提がくずれてしまいました。これでは、「維持基準」そのものが成立しないことになります。

また、福島第一原発6号機が発端となった東芝製ハフニウム板型制御棒破損問題は、3月7日、第一原発3号機でも発見され、東京電力は破損金属片を全量回収したとしていましたが、20日になって調査に誤りがあり未回収片がある、発表しました。
制御棒は、原子炉の心臓部、核燃料の反応をコントロールする、ブレーキの役目を果たす重要機材です。このため保安院は、各電力に一斉点検指示を出したところ、検査した制御棒の2割でひび割れを確認するという驚くべき結果でした。
制御棒破損は、ステンレスSUS316L系材の応力腐食割れとみられ、これこそ配管ひび割れ問題の重要部材であり、この事実を関係者が始めて知ったとは考えにくく、以前から判明していたものの問題の深刻さから公表が先送りされていたのではないか、と推察されます。

さらに、北陸電力志賀原発2号機差し止め訴訟の原告勝訴判決は、既存原発の耐震設計及び現行耐震設計指針の明確な不十分性と危険性を指摘しました。
すでに浜岡原発では、地震時の炉心損傷評価でIAEA推奨基準の6倍の危険性が示され、従来の600ガルから新たに1000ガルの揺れに耐えられるよう全て耐震補強工事を実施することになりました。双葉断層に位置する福島第一原発の耐震設計値は265ガルで到底安全・安心の領域にありません。

これらはすべて原子炉の安全上重大な問題です。
県民の安全・安心の確保のため、東京電力のお粗末な対応に抗議して、真摯な対応を求め、以下申し入れました。

1、福島第二原発3号機の事態で「維持基準」の前提がくずれたことを認めること。
2、再循環系配管は定検毎に全数点検を行い、減肉箇所を必ず交換する減肉管理を行うこと。
3、福島第一原発3及び6号機は、原子炉を停止して制御棒の破片を全量回収すること。
4、全原発を停止し、ハフニウム板型制御棒についての総点検を実施し結果を公開すること。
5、福島原発の地震津波対策を抜本的に再検討し10機全て耐震補強工事を実施すること。
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by kazu1206k | 2006-03-31 07:24 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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