カテゴリ:脱原発( 974 )

福島第一原発3号機制御棒の未回収金属片の全量回収を求める

4月27日、脱原発福島ネットワークなど市民グループは、
東京電力株式会社に対して
「福島第一原発3号機制御棒の未回収金属片の全量回収を求める要請書」を
福島第一原発サービスホールで提出しました。

原子炉の心臓部で核燃料の反応をコントロールし、
ブレーキの役目を果たす重要機材である制御棒の破損問題は、
本年1月9日、福島第一原発6号機において、
ハフニウム板型制御棒9本の金属製カバー(シース)等から40本以上のひび割れが見つかり公になりました。

昨年12月21日に行われた制御棒の挿入試験で、1つの制御棒について、
挿入する途中にひっかかって止まり、圧力を上げて挿入したが、
その制御棒のシースには10センチ大の三角形の欠落部があり、
欠落した金属片は隣の制御棒の下部で発見したと説明されています。
これは、制御棒シースのひび割れ破損により、制御棒の挿入能力を阻害する事態で、安全側に立てば由々しき事態であると考えます。

福島第一原発3号機では、3月3日に5本の制御棒にひび割れが見つかり、
さらに破損と7センチ大の欠落部が発見されました。
3号機の場合、破損がいつ発生したのかもわからず、
東電は破損金属片を全量回収したと発表しましたが、
3月20日になって調査に誤りがあり未回収片があるとして調査していました。
東電によれば、シース部の欠損部の未回収部分は2個で、
原子炉上部やシュラウド外周部、気水分離器等貯蔵プールなどや欠損部分が発見された制御棒案内管内部の調査を行ったものの未回収部分が発見できないため、
未回収部分が原子炉内に残っている、としました。

しかし4月14日になって「未回収部分については、
今後の定期検査等における設備点検の中で確認」として、未回収部分を残したまま運転を再開することを示唆しました。
未回収部分を残したまま運転を再開すれば、金属片が燃料棒を傷つけたり、制御棒駆動機構に入り込んだりする可能性が否定できず、原子炉の安全上重大な問題です。

1989年の第二原発3号機の再循環ポンプ破損事故時の未回収金属片100%回収という東電の約束はどうなったのか。
県民の安全・安心の確保のため、下記の点を求めました。

1、福島第一原発3号機は、破損制御棒の未回収金属片を全量回収すること。
2、福島第一原発3号機は、未回収部分を残したまま運転を再開しないこと。
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by kazu1206k | 2006-05-13 21:44 | 脱原発 | Comments(0)

原発の配管ひび割れ見逃し、制御棒破損で東電に抗議

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今日で3月も終わり、明日から4月というのに、冬に戻ったような寒さ。今朝も4時過ぎから風が吹き出しました。折角膨らんだ桜のつぼみも凍えそうです。うちのカミサンは、庭の畑のアスパラガスの芽に枯れ葉をかけていました。写真は、庭で育つニンニクの芽たち、です。

さて、3月27日、東京電力に抗議を行いました。
それは、原発の再循環系配管ひび割れ見逃し、制御棒破損の抗議と耐震設計に関する申し入れ、です。

再循環系配管のひび割れ見逃しは、2月に福島第二原発3号機で交換して切り出した再循環系配管から新たな亀裂が発覚し、溶接痕だと思ったが実は亀裂で、3月23日、溶接部の近傍の全周にわたるひびを検査で見逃していたことが判ったもの。そもそも、今回の全周ひび割れは、福島県の要請によって配管を交換した結果、発見されたもので、県の要請を聞かなかったら、発見出来なかったものなのです。
再循環系配管は、原子炉の、いわば心臓直近の大動脈です。そこに問題があっても現行の検査では把握できないということ、です。
2002年の東電不正事件で全号機が停止した背景は、この再循環系配管の検査と評価の問題でした。不正事件の後、配管にひび割れがあっても運転を継続してもよいという、国の「維持基準」ができました。これは、検査で異常を察知することが前提になっていますが、今回の事態でその前提がくずれてしまいました。これでは、「維持基準」そのものが成立しないことになります。

また、福島第一原発6号機が発端となった東芝製ハフニウム板型制御棒破損問題は、3月7日、第一原発3号機でも発見され、東京電力は破損金属片を全量回収したとしていましたが、20日になって調査に誤りがあり未回収片がある、発表しました。
制御棒は、原子炉の心臓部、核燃料の反応をコントロールする、ブレーキの役目を果たす重要機材です。このため保安院は、各電力に一斉点検指示を出したところ、検査した制御棒の2割でひび割れを確認するという驚くべき結果でした。
制御棒破損は、ステンレスSUS316L系材の応力腐食割れとみられ、これこそ配管ひび割れ問題の重要部材であり、この事実を関係者が始めて知ったとは考えにくく、以前から判明していたものの問題の深刻さから公表が先送りされていたのではないか、と推察されます。

さらに、北陸電力志賀原発2号機差し止め訴訟の原告勝訴判決は、既存原発の耐震設計及び現行耐震設計指針の明確な不十分性と危険性を指摘しました。
すでに浜岡原発では、地震時の炉心損傷評価でIAEA推奨基準の6倍の危険性が示され、従来の600ガルから新たに1000ガルの揺れに耐えられるよう全て耐震補強工事を実施することになりました。双葉断層に位置する福島第一原発の耐震設計値は265ガルで到底安全・安心の領域にありません。

これらはすべて原子炉の安全上重大な問題です。
県民の安全・安心の確保のため、東京電力のお粗末な対応に抗議して、真摯な対応を求め、以下申し入れました。

1、福島第二原発3号機の事態で「維持基準」の前提がくずれたことを認めること。
2、再循環系配管は定検毎に全数点検を行い、減肉箇所を必ず交換する減肉管理を行うこと。
3、福島第一原発3及び6号機は、原子炉を停止して制御棒の破片を全量回収すること。
4、全原発を停止し、ハフニウム板型制御棒についての総点検を実施し結果を公開すること。
5、福島原発の地震津波対策を抜本的に再検討し10機全て耐震補強工事を実施すること。
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by kazu1206k | 2006-03-31 07:24 | 脱原発 | Comments(0)

プルサーマルはあり得ない!東京電力に「最後通告」

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ここ4ヶ月、東京電力福島原発との交渉は、東電のプルトニウム利用計画に福島第一原発3号機でのプルサーマルを載せるか、載せないか、をめぐってのやり取りが続く。
12月22日の交渉でも、東電側は六ヶ所村再処理工場でアクティブ試験が始まる2月前には、プルトニウム利用計画を公表するとの姿勢を変えなかった。
しかし、福島県知事、県議会、県民世論もプルサーマルは白紙撤回されたとの認識に立っており、私たちはこのような東電の背信行為を見過ごすことはできない。
私たちは改めて東電に対し計画への記載中止を求め、もし記載されるようなことがあれば重大な決意で臨むと、事実上の「最後通告」を行った。
05年中のあと一つのテーマは、福島原発内の被曝労働の劣悪な実態問題。
写真は、03年に発生した転落事故で労働基準監督署に報告せず、悪質な労働災害隠しを行い、2年後の今年内部告発で発覚した問題で、22日東電に詰め寄る住民の姿です。
東電は、三次下請け会社の社員のことで、元請け会社や東電に報告がなかったので知らなかったという主張を繰り返していますが、知らなかったで済まされるものではなく、労働災害隠しの事実を否定することはできません。被曝労働の劣悪な労働環境が明らかになってきました。容易ならざる問題です。
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by kazu1206k | 2005-12-29 23:31 | 脱原発 | Comments(0)

東電のプルサーマル計画の中止を求めて

わたしが参加する「脱原発福島ネットワーク」は、原発事故や原発の安全性の確認、情報公開、プルトニウム利用計画などの原発問題を毎月1回、東京電力と福島第1原発のサービスホールで話し合っています。この話し合いは、かれこれ10年にもなります。
今月は25日に開かれました。11月15日、東京電力のプルトニウム利用計画に関する東京電力本社と市民グループの話し合いの場で、市民側が、プルトニウムを普通の原発で燃やすプルサーマル計画について「事前了解が白紙撤回されているので、再度の申し入れが必要ではないか」という質問をしたところ、福島については、白紙撤回を認めないという、驚くべき回答がありました。
東電の説明は、柏崎の場合は書面で事前了解取り消しが伝えられたが、福島の場合には知事の白紙撤回発言や議会から国へのプルサーマル凍結要求があるだけで、東電に直接には地元4町からプルサーマル凍結が伝えられただけだから、で白紙撤回ではなく凍結だというのです。
2002年、東電の不正事件発覚後、福島県は「プルサーマル計画は、その前提となる条件が消滅しており、白紙撤回されたものと認識する」と知事見解を示し、福島県議会も「プルサーマル計画を実施する前提条件が消滅したいま、本県においてはプルサーマル計画は実施しないこと」と全会一致で意見書を採択しました。
このように、福島県民の世論であるプルサーマル計画の白紙撤回の認識を無視し、プルトニウム利用計画だけを出してしまおうという姿勢は、到底許されるものではありません。
現状では福島原発でプルサーマルが進むとは到底思えませんが、もしプルサーマル実施のプルトニウム利用計画が提出されれば、それは福島県はじめ福島県議会、福島県民に対する悪質な挑戦であり、重大な背信行為になります。
このため、東電のプルサーマル計画の中止及び疑惑MOX燃料破棄の申し入れに対する回答を求め、東電福島交渉を行ったのです。
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by kazu1206k | 2005-11-27 22:09 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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