カテゴリ:文化( 45 )

第10回いわきアート集団美術展

 9月27日午後、いわき市文化センターで開催中の「第10回いわきアート集団美術展」に伺いました。2006年に設立された「いわきアート集団」は創立10周年を迎え、29日まで、いわき市平の市文化センターで毎年恒例の美術展を開いています。今年は、集団の46人の作家が絵画や彫刻、版画、陶器など多彩な新作約120点を出展しています。
 また、10月6日から11日までは、市内平中平窪の常勝院と同好間町北好間の龍雲寺で「創立10周年記念二寺院美術展」を開く予定です。同展では43人が小品を中心に展示して販売します。
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by kazu1206k | 2016-09-27 22:22 | 文化 | Comments(0)

いわき芸能フェスティバル

 9月24日、いわきのスーパーパフォーマンス集団・いわき芸能倶楽部の『第17回いわき芸能フェスティバル』がいわきPITで開催されました。いわき芸能倶楽部は、1997年に発足、落語・マジック・音楽等の芸を通じて『笑い』でいわきを元気にしようと活動をしているボランティア団体で、公民館のでの催しや各種イベントへの出演をしてきました。
 今回のテーマは「くも」で、天の雲から地の蜘蛛まで「くも」を話芸・大道芸で出演者15組が様々に表現しました。
 今年は、いわきで活動する劇団といわきに縁の深い劇団が集結ししてお届けする「いわき演劇祭2016」(平成28年度劇場・音楽堂等活性化事業)の一つで、主催がいわき演劇の会・いわき芸術文化交流館アリオスとなりました。

●昼の部の出演は、以下の通りでした。
 コント集団 稲庭うどん
 さい
 小澤洋
 縁美寛
 ゲスト:彦一団子。和菓子ジャグリングで会場を沸かせました。本物の和菓子職人で静岡で和菓子店を経営しているそうです。
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 カチート・ミケロ
 けん玉8。山木弘行さん。けん玉八段。今や、公益社団法人日本けん玉協会の理事長さんです。
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 古扇亭唐変木。落語家の唐変木さんも孫を持つ年頃になって、孫の幸せを願って、新作落語「孫帰る」を披露しました。
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 大トリの悠雲。福島の大道芸団体『大道GATE』に所属して、大会での優勝経験もある実力派のパフォーマーです。
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by kazu1206k | 2016-09-24 22:43 | 文化 | Comments(0)

第24回いわき陶芸協会展

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 第24回いわき陶芸協会展が、いわき市文化センター3階展示場を会場に、8月3日から開催されました。出品点数165点、55名の会員の力作が出展され、ロクロ体験コーナーや中国茶のふるまいもあり、焼きものを通して地域文化の向上をめざしていきたい、という佐藤繁忠会長の心意気がつたわりました。
 わたしは、毎年、春のゴールデンウイークと秋の文化の日ごろに開かれる「益子の陶器市」に、連れ合いと出かけ、益子焼から日用品まで作家さんや窯元の職人さんの焼きものを楽しませて頂いています。
 全国各地を訪ねる機会も多いのですが、その土地の歴史や風土、文化から職人さんたちの手によって生み出され、生き続けている焼きものに触れるのがとても楽しみです。ほっと、心が和みます。
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by kazu1206k | 2016-08-06 23:27 | 文化 | Comments(0)

「そこにある縄文を思う」のご案内

縄文ナビゲーターの遠藤さんから「そこにある縄文を思う」のご案内が届きました。
4月15日(金)10:00~12:00、いわき市小名浜公民館で、第一回「集まり」です。

そこにある縄文を思う

欧米が縄文に注目しているそうです。縄文土偶が億で取引されています。
なぜ注目するのか。縄文に「知性」があることがはっきりしたからです。
知性があれば、イルカやクジラと同じように尊重されます。
一万年も持続した文明、すばらしい知恵、隠された技術、すばらしい業績・・・
称賛のことばでまかり通っているのは、けれどもいつもの「世の中」の論理です。
縄文を勘定し複式簿記に記入して遺産にかぞえ、檻に入れるつもりです。

 縄文の業績や結実は、ただの結果です。探し出された知性などというのは、もがき苦しんだ大きなこころのしわの端くれにあるものです。部分や部品としての機能性や能力を、そして部品の集まりとしての〈あなた〉の全部を、あくまで求められる世の中で、それに対峙しひとつの全体であろうとするものは「こころ」です。あなたにはこころがないの、と都合の良いときだけ要求されるこころでなく、全体としてのこころです。ご存知ウィルス、アメーバ、ムラサキホコリカビ、ミジンコ、メタセコイア、ヤマネ、ドブネズミそしてヒトまで、こころでない生き物はありません。〈ヒト〉の栄華( 繁栄、安全、平和、幸福、延命) のため持てる身肉をすべて差し出すように求めるあれやこれやのヒューマニズム( 人間主義) のもとで、絶対的に無視されているのは「こころ」であるという矛盾を、この愚かな知性はやすやすといや楽しく耐えることができていましょう。

 縄文を思う、とはなんでしょうか。
 高名なブンカジン、たとえば禅や念仏を体得した鈴木大拙先生、歴史や文化に通暁した司馬遼太郎先生、あのひとたちは日本文化の最良のことがらについてたくさん考えを発表されていますが〈縄文〉には届いていません。その理由は簡単です、つねに出来事の外側に評価者としているからです。不都合で邪悪な事柄は、反れた道のうえの出来事、外道例外としてしか受容( 除外) できないのです。すぐれた考察ではあっても、一緒に生きている姿ではありません。評価するとは勘定する事です、勘定とはあれとこれを比較打算し、善し悪しを決めることです。つきつめれば〈功利〉、日本古語の〈かむかふ(考ふ)〉のことです。その勘定〉では〈かむかふ〉の向こうにある、いちばんの根っこに届かないのは当然です。

 縄文を思う、とはなんでしょうか。むしろ縄文に思われることです。それは出来る事でしょうか。縄文をこの手に獲得するのではなく、評価して養分だけ略取するのでもなく、縄文の中に身を置いて、じぶんのなかにある〈縄文〉が起きあがるのを待つことです。それはほんとうに出来る事でしょうか。

 地面をいくら掘っても縄文は出てきません。縄文のかわらけのかけらがあるばかりです。
わたしたちが掘るのは自分の「こころ」の最下層にある、未明のアフリカからつづく縄文の地層です。アフリカを遠く離れて十万年、ヤポネシアの岸辺にくらしつづけて数万年、そのひとびとの「こころ」は、ここにたしかにあるのです。
                         ( 平成二十八年四月遠藤・記)


縄文のことに関わりそうなみなさま(*^^*)

みなさまに少しずつお話しておりました「縄文を思う…」(仮名)がスタートいたします。
今年は、いわき市から出かけることができる近隣の磨崖仏見学「縄文ピクニック」を中心に、学びの時間を持ちつつ、ピクニックに出かけ、その場所に行くことを繰り返し行っていきたいと思います。

手仕事から、ものごとの道を感じる「手仕事を行う」こともしたいと思うのですが、これはこれで、ちょっと話を広げたら、どんどん広がって感慨深い手仕事がたくさんあることがわかりました。

また、遠野物語に代表されるような、人間とそれいがいのものとのお話も、いわきの物語を掘り起こしつつ、昔のお話と、現代のお話と連動させつつ、時間ではなく「そのこと」を感じる企画で進めたいと考えています。

縄文を歴史の中の文化ととらえ学ぶのではなく、自分がそこに身をおき、なにも考えず感じてみたいと思います。

本日は縄文ナビゲーターの遠藤藤一さんの文章とともに、「縄文を思う…」へのご参加を呼びかけさせていただきます。

4月15日(金)10:00~12:00、小名浜公民館で、第一回「集まり」を行いたいと思います。
特に、ご無理のない中で、ご興味のある方はぜひご参加ください。

スライドやわかりやすい資料で、「なんとなくそんなふうだ」という学びの時間を持ちたいと思います。
ご参加のお申し出をお待ちいたしております。

縄文ナビゲーター助手
      鈴木薫

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by kazu1206k | 2016-04-07 22:25 | 文化 | Comments(0)

『湯長谷藩』近世いわきの藩展

いわき市常磐藤原町のいわき市考古資料館で、近世いわきの藩展『湯長谷藩』が4月16日から8月24日まで開催中です。これは、江戸時代のいわきにあった、磐城平藩、湯長谷藩、泉藩、窪田藩にスポットを当て、年間シリーズ企画として「近世いわきの藩展」が開かれるものです。6月21日に『湯長谷藩』を題材にした歴史エンターティメント映画「超高速!参勤交代」が公開されることもあって、その第一弾が『湯長谷藩』。『湯長谷藩』は、本家磐城平藩の内藤家の分藩として成立、陸奥国の一万五千石の小藩ではあるが、初代政亮から13代政養で明治維新を迎えるまで転封もありませんでした。
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まず、人目を引くのが、「湯長谷藩御陣屋絵図」。これは、明治4年、湯長谷藩の廃藩当時の原図を写したものとされ、城下町の太平桜酒造さんが所有している原本を、カラーコピーしたものです。
 「湯長谷藩御陣屋」は、標高約40mの藤原川の河岸段丘上に築造され、敷地は約6千〜7千坪。表門裏門に左右の柵があり土塁と水堀で周囲を囲い土塁の高さは4〜5尺(約1.2〜1.5m)、水堀の幅は2間あまり(約3.6m)。陣屋内には、大広間や御用人詰所、藩主の居所、家老長屋、武器庫、倉、郷方役所などがあった。館の北西に12軒程の侍屋敷や藩校の致道館があり、東方表門前に10軒程の下屋敷がみえる。さらに東に下り、28・9軒程の湯長谷の宿があり、城下町らしさが垣間見える。
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会場には、文献資料や発掘調査の成果も展示され、『湯長谷藩』の歴史を紐といてくれます。湯長谷藩の藩士の総数は、114名で約半数は江戸詰めでした。当時、家臣数は、領主の禄高に対して、150石につき1名だったそうです。湯長谷藩は一万五千石。
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発掘調査は、平成7年度に御陣屋跡東側の家老屋敷跡種変に宅地造成が計画されたため実施され、建物跡や溝跡の遺構や陶磁器などの遺物が出土しました。
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いわき市考古資料館から2.5キロはなれた下湯長谷町家中跡のいわき市立磐崎中学校敷地周辺に、『湯長谷藩』の御陣屋跡があります。
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現在も、土塁跡、堀跡、武家屋敷跡、城下町の町並みが残る下湯長谷町家中跡地区。
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4代内藤政醇公、13代内藤政養公の墓所がある常磐白鳥町の龍勝寺なども探訪すると面白い。
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by kazu1206k | 2014-04-18 11:24 | 文化 | Comments(0)

脱原発の貴重な出発点ー図書新聞にアサツユ書評

図書新聞の「第3155号 2014年04月19日 (土曜日)」に『アサツユ 1991‐2013――脱原発福島ネットワーク25年の歩み』の書評が掲載されました。評者は、評論家の竹内雅文さんです。

書評のタイトル、見出し。

脱原発を志向する人のための貴重な出発点――福島の脱原発運動の歴史から読み取れる、苛酷事故への必然的な道程と、かかわってきた人たちの無念さ
評者◆竹内雅文

アサツユ 1991‐2013――脱原発福島ネットワーク25年の歩み
脱原発福島ネットワーク編
七つ森書館

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アサツユ 1991−2013
脱原発福島ネットワークの歩み


脱原発福島ネットワーク:編
定価:3,800円+税/発行年月:2014年01月
A5判/並製/912ページ
ISBN978-4-8228-1493-9  C3036

●内容紹介
「2011年3月の福島原発震災、福島第一原発の過酷事故以来、1000日が過ぎました。この原発事故を何とか防ごう、危険な原発を何とか止めよう、としてきた福島県内各地の市民グループのネットワーク」(「まえがき」より)が発行するニュースが「アサツユ」です。1991年7月の創刊準備号から2013年12月発行の267号まで、22年分を収録!

●もくじ
【巻頭対談】「脱原発福島ネットワーク」の軌跡
     佐藤和良(福島県いわき市議会議員)
     武藤類子(福島原発告訴団団長)
  司会・澤井正子(原子力資料情報室)

アサツユ 1991−2013

●まえがき

まえがき──佐藤和良(脱原発福島ネットワーク)

 原発のない社会をめざすネットワーキングニュース「アサツユ」は、1988年にスタートした「脱原発福島ネットワーク」のニュースレターです。1991年7月の創刊準備号から、22年間毎月発行され続け、最新号の2013年12月まで267号を数えます。

 2011年3月の福島原発震災、福島第一原発の過酷事故以来、1000日が過ぎました。この原発事故を何とか防ごう、危険な原発を何とか止めよう、としてきた福島県内各地の市民グループのネットワークが「脱原発福島ネットワーク」でした。

 「脱原発福島ネットワーク」は、1988年の創設以来、福島第二原発3号機の再循環ポンプ破損事故と再稼働反対・廃炉要求、福島第一原発7、8号機の増設反対や軽水炉でプルトニウムを燃やすプルサーマル計画に反対する「ストップ・プルサーマルキャンペーン」の結成および県民署名運動の展開、原子力発電所の地震対策や津波対策、老朽化対策、度重なる事故やトラブルなどの原因追求、東京電力と毎月交渉する活動や監視活動を25年間続けてきました。

 また、原発を増やさずみどりの地球といのちを守ろうと「うつくしま風のまつり」などのイベント、国内外の専門家を講師にした講演会や学習会、東京電力の不正事件を受けて福島県のエネルギー政策転換を市民レベルから追求した「エネルギー政策市民検討会」の開催と報告書刊行、福島第一原発1号機営業運転40年を前にしたハイロアクション福島原発40周年実行委員会の結成の呼びかけ、そして、3.11原発震災後の被曝の最小化、「原発事故被曝者援護法」の制定と「原発震災集団告発」の提起など、市民の恊働の力を発揮するために、活動を続けてきました。

 この「アサツユ」22年間の縮刷版には、これまでのわたしたちの活動が刻まれております。原発事故を止めようとした福島県民の活動の軌跡です。

 福島原発事故の責任を問う告訴では、スマトラ沖地震後、2005年、東京電力に対して要請書を提出し約半年にわたり地震津波対策を求めた事実の証拠として「アサツユ」を検察側に提出し、東京電力が「事故の可能性を予見できた」「事故回避の可能性があった」ことを主張しました。このことからも、「アサツユ」22年間の記録を市民の共有財産として残す、時代的歴史的価値はあるものと思いました。

 福島原発事故は、今なお、収束の見通しさえたたず、子どもたちをはじめ14万をこえる人々がふるさとを追われ、家族や地域共同体が分断されたまま、避難生活を強いられています。被害者は、放射能汚染と被曝の脅威にさらされながら、心身の疲弊にさいなまれています。

 被曝後の世界を生きる、わたしたちは、ひとりひとりの人間としての再生、生きる権利の確立をめざして活動を続けています。これを手にしたおひとりおひとりが、わたしたちとつながっていくことを願ってやみません。

  2014年1月

●プロフィール
脱原発福島ネットワーク(ダツゲンパツフクシマネットワーク)
 福島県内各地の市民団体のネットワーク、1988年結成。以来、福島第二原発3号機の再循環ポンプ破損事故や東京電力の燃料輸送容器データねつ造問題、圧力容器・炉心シュラウド・再循環系配管等のひび割れ隠し問題、格納容器漏洩率検査データ改ざん問題、制御棒破損問題など福島第一原発、第二原発での数々の事故や東京電力の不正行為を追及。福島第一原発3号機でのプルサーマル計画や第一原発の7、8号機増設計画に対して反対し、県民投票条例の制定運動やエネルギー政策市民検討会の実施、東京電力・行政との交渉を続けるなど粘り強い運動を持続してきた。
 2011年、「原発集中立地県での日本最大の電力会社である東京電力との闘いという困難な条件の下での20年余にわたる運動の継続に敬意を表し、今なお運転再開に向けて画策する官僚・東京電力との今後の闘いに期待して」多田謡子反権力人権賞を受賞。
 ネットワークニュース「アサツユ」を毎月発行。
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by kazu1206k | 2014-04-12 20:41 | 文化 | Comments(0)

期間限定 アリオス現代美術館!

藝大Am+いわき「期間限定 アリオス現代美術館!」が、3月13日から23日まで、いわきアリオス館内と平中央公園で開催中です。絵画、彫刻、インスタレーションが、アリオス館内、そして公園の各所に展示され、山本伸樹さんの「福興だるまバルーン!」がアリオスの3階ベランダからみなさんをお出迎えしています。
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これは、東京藝術大学×いわき芸術文化交流館アリオス×いわき市立美術館の連携事業で、地域と連携した現代アートプロジェクト。山本伸樹さんや安藤栄作さんらいわき市出身またはいわき市に縁のある現代美術家9名と東京藝術大学美術学部博士課程修了展示のなかの2名が出展しています。
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安藤栄作さんの「光のさなぎ」「鳳凰」には、アリオス2階のカスケードで会えます。
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吉田重信さんの「分水霊」はカスケードの吹き抜けに4階から展示。
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 14日には、アリオス現代美術館!のオープニングセレモニーがアリオス2階 カンティーネで開かれ参加しました。3月23日のワークショップの講師でもある熊谷乃理子さんが、カスケードを所狭しとオープニングを祝福するモダンダンスを披露しました。
 「藝大Am+いわきアート・マネジメント講座」の受講生20人が執筆したハンドブックを手にして読みながら、おもいおもいのアート体験を楽しむこととができます。みなさまのお出でをお持ちしています。

*藝大Am+(アート・マネジメント・プラス)いわきとは
「平成25年度 文化庁 大学を活用した文化芸術推進事業」の一環として、東京藝術大学がいわき芸術文化交流館アリオス、いわき市立美術館と連携して開講するアート・マネジメント・プログラムです。詳しくは、下記のアリオスのサイトをご覧ください。
https://iwaki-alios.jp/cd/app/index.cgi?C=event&H=PAGE&D=01316
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by kazu1206k | 2014-03-16 19:47 | 文化 | Comments(0)

「東北・蝦夷(えみし)の魂」

 事始めの2日、2013年3月に現代書館から刊行された高橋克彦著「東北・蝦夷(えみし)の魂」を読んだ。
 本の帯に「東北は古代から中央政権に蹂躙され続けた。阿弖流為(あてるい)対坂上田村麻呂、安倍貞任・藤原経清対源頼義、藤原泰衡対源頼朝、九戸政実対豊臣秀吉、奥羽越列藩同盟対明治新政府。5度の侵略戦に敗れ、奪われ続けた資源と労働力。そして残された放射能。しかしそれでも「和」の精神で立ち上がる東北人へ、直木賞作家からの魂のメッセージ。」
 「中央の権力が侵攻してくるのは、いつも大きな社会変動が起こっているときだ。 律令制度が再建され、京都に都を移そうとしていた平安の草創期にはあてるい阿弖流為が血祭りに上げられた。平泉の討伐は武家が公家に代わって政治の実権を担う過程で起きた。また、秀吉の全国統一の総仕上げとして、九戸政実は滅ぼされた。そして近代の幕開けとなった明治維新では、戊辰戦争という中央の侵攻によって東北はまたも戦火に見舞われた。」とあった。

 盛岡市に住む著者は、東日本大震災に遭遇し、同じ岩手に暮らす多くの人が苦しんでいると、喪に服する気持ちで1年間筆を執らず、インタビューをまとめる形で本書がなったという。

序幕  追われる人々   
第一幕 追われたのは出雲から
第二幕 失ったのは平和な楽園   
第三幕 失ったのは豊かな共同社会
第四幕 失ったのは豊かな資源   
第五幕 切り裂かれた心
第六幕 失ったのは誇り   
終幕  新しい世界を拓く東北の魂

少し紹介する。

 消された東北の歴史

 『阿弖流為(あてるい)の時代から調べていくと、東北そして岩手には語るべき歴史が沢山あると分かった。教科書が教える歴史は中央の権力が残した「正史」に依拠しており、それをもって日本全体の歴史としただけでしかない。
 例えば江戸時代の歴史年表はどうか。
 江戸時代は戦争がないから政治史となっている。老中がどんな政策を行なったかなど幕府を中心とした歴史で、南部藩がどうだったか、津軽藩がどうだったかはいっさい関係がない。
 平安時代は朝廷が中心で、鎌倉時代は源頼朝が樹立した鎌倉幕府のことだけ。それ以外の地域、ことに東北は完全に省かれてしまっている。各時代の中心を書き残すのが教科書の歴史で、そこから外れてしまうと何も記載されない。
 けれども歴史に記載されぬ東北で我々は生きていて、毎日ご飯を食べ、家族や友人と過ごしている。そうした事実など存在しないようにみなすのが歴史の主流ならば、私は存在しないとされた側の歴史を書こうと思った。
 東北だけではなく九州の片隅や四国の山の中など、記述されない歴史のほうがむしろ多い。歴史の教科書に書かれている部分こそ、むしろ特殊な歴史なのだ。
 東北の民は朝廷軍など中央の権力と何度も戦い、すべてに敗北した。負けた側は歴史を消されてしまう。勝った側は当然のように自分たちの正当性を主張する。自分たちは正義の戦いをした、抗った連中は野蛮で文化もなく殺したって構わない奴らだ、と決めつけたのだ。 
 東北は阿弖流為(あてるい)、前九年・後三年合戟、平泉滅亡、奥州仕置、戊辰戦争とたびたび大規模な戦に巻き込まれたため、歴史をズタズタに書き換えられ、棄てられてしまっている。それでも東北の人たちは逞しく生きてきた。その事実を子ども時代に知ることが、どれほど大切か。特に、中学・高校生の頃、故郷への思いやりや誇りを胸に刻み込んでほしい。それが必ず心の支えになっていく。』

 藤原清衡と浄土思想

 著者は、平泉のユネスコ世界文化遺産登録のいきさつにかかわって
 『東日本大震災が起きた時、被災地といわれる地域は、偶然にも福島、宮城、岩手など藤原清衡が支配した地、奥州藤原氏の文化圏だった。その被災地の人たちの、自分のことより他者の辛さを思いやる姿が、ニュースとして世界中に流れた。世界文化遺産の登録を申請していた平泉、藤原清衡がつくった国は、もともとこのような国だったのではないか、そのDNAが今に受け継がれているのではないか、そうユネスコに受け止められたことが、実は登録につながったのだと思う』。

 東北を攻める論理
 
 『東北は朝廷など中央政権に負け続けている。阿弖流為が坂上田村麻呂に、安陪貞任が源頼義に、平泉の藤原泰衡が源頼朝に、九戸政実が豊臣秀吉に、そして奥羽越列藩同盟は明治新政府により賊軍とされた』
 『東北が攻められた理由はいつも同じではない。その都度、東北は時代を切り換えていく大きなポイントになっていった。東北は施政者によって「産物」をどんどん替えられていった。近代は兵士の供給地になり、現代は電力の供給地とされた。中央にないものを東京に求める。あるいは東北に負担させるという構図だ。』

 土方歳三と戊辰戦争

 土方歳三が『江戸時代から撤退して会津若松に行った時、理不尽なことは決して許してはいけない、駄目なことは駄目なのだ、という会津人の徹底した考え方、そして個というものを消し去る生き方に触れた。「ならぬことはならぬものです」この会津の言葉は、阿弖流為や九戸政実らが、ずっと描いてきた思いでもある。彼らが中央の権力に対して立ち上がった理由こそ「ならぬことはならぬものです」だった。東北の人は何事に対しても最後の最後まで我慢するのだが、そこにも超えてはいけない「ならぬこと」がある。松平容保公の命を差し出せ、という薩長の主張がそれだった』

 東北のイメージをつくったのは誰か?

 『東北人の特質は「優しい」「辛抱強い」「無口」だと、東北以外の地域の人たちに言われ続けている。長い間、東北人の勤勉さ・生真面目さを理解してくれている言葉だと、私も思い込んできた。』『そもそも、この評価は吉原の遊郭の主人が言い出したことだった。いわゆる人買いや女衒に「優しい」「辛抱強い」「無口」を、遊女を探す時の条件にしたのだという。』『天明や天保の大飢饉で、口減らしのため百姓の娘が大勢売り飛ばされた。女衒が江戸の吉原に連れてきた娘の七割は、東北出身だったと言われている』とも。

 明日の世界に向けて

 『津波による被害だけでなく、放射能に汚染された地域について、真剣に考えていかねばいけない問題がたくさんある。
 東北の、蝦夷の魂=和の心で、これからの日本、世界の未来を拓いていくことができるのではないか。
 その道を拓く上で阿弖流為や安陪貞任、藤原泰衡や九戸政実の理不尽に抗う心が生きることを願っている』

 あとがき

 『ここにきて案じられることもある。
 東北人の立ち向かう強さが、後ろ向きの堪え忍ぶ強さの方に注がれつつあることだ。被災地の範囲があまりにも広大過ぎて二年が経ってもは復興はままならない。沿岸部の光景はあの日のままに時間が止められている。政治など当てにしないと書いた私だが、それにしても、と思う。東北人の耐える強さがその絶望をなんとか希望に繋げているだけなのだ。
 耐える強さが大切なのは、明るい未来があってこそのことである。
 今日からは前に進む強さに変えていかなくてはならない。
 明るい未来の設計図を頭に描いて、だ。』


【著者】高橋克彦(タカハシカツヒコ)
1947(昭和22)年、岩手県釜石市生まれ。早稲田大学商学部卒。1983(昭和58)年、『写楽殺人事件』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。『総門谷』で吉川英治文学新人賞、『北斎殺人事件』で日本推理作家協会賞、『緋い記憶』で直木賞、『火怨』で吉川英治文学賞を受賞。『炎立つ』『時宗』はNHK大河ドラマ原作となった。平成14年、NHK放送文化賞と岩手日報文化賞を受賞。2011(平成23)年には、ミステリー文学の発展に著しく寄与した功績により、第十五回日本ミステリー文学大賞を受賞した。
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by kazu1206k | 2014-01-03 18:16 | 文化 | Comments(0)

映画「超高速!参勤交代」

 松竹映画「超高速!参勤交代」来年6月公開される。いわき市常磐湯本にあった湯長谷藩が舞台で、江戸時代の“参勤交代”をモチーフにした歴史エンターテインメント作品。
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湯長谷藩の藩主・内藤政醇(まさあつ)が困難を乗り越え参勤交代を果たす物語で、佐々木蔵之介さん、深田恭子さんら人気俳優が数多く出演する。いわき市のポレポレいわきなどで上映される予定。
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12月13日には、脚本を書いた土橋章宏さんも駆け付けて、上映を支援する実行委員会が設立された。公開前に市内で出演者らによるキャンペーンの実施を計画している。土橋さんは「(映画を見ることで)地元の人が爽快な気持ちになってほしい」と話した。
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by kazu1206k | 2013-12-24 20:22 | 文化 | Comments(0)

新月灯花

『福島との懸け橋に 川口の女性4人組ロックバンド「新月灯花」』と埼玉新聞に紹介された、新月灯花の4人のメンバーのみなさんと、3月13日、小名浜でお会いしました。その彼女たちのライブが、4月14日、いわき市平大工町のライブハウスclubSONICiwakiで開かれます。

4月14日
GEMS presents
[新月灯花 いつもありがとう]
OPEN16:30/START17:00
ticket:adv¥1500+D/door¥2000+D
-CAST-
新月灯花
colony of meditation
Right Way
バンドオブジェニファーズ
THE NUKKA
GEMS

●INFO
〒970-8026 福島県いわき市平大工町9-2
TEL/FAX:0246-35-1199
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『福島との懸け橋に 川口の女性4人組ロックバンド「新月灯花」』埼玉新聞1月1日からhttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130101-00000304-saitama-l11
 「生きるものとして感じてたい 不愉快な冷たい壁を打ち砕いて!」―。川口市の荒川べりのマンションで共同生活するロックバンド「新月灯花(しんげつとうか)」は反原発を歌う。女性4人組のメンバーは福島県内で原発事故から避難した人たちと交流を重ねている。「今まで原発に無関心だった。しかし、これからは無関心は許されない。行って、見て、聞いて、真実を実感し、歌に表現したい」と語る。みんな自分探しの旅の途中でロックの道に飛び込み、信じ語り合う仲間を得たという。
 「私たちも表現者。現場に行くしかないよ」。4人の意見が一致した。「福島へ行こう」
 その後、4人は脱原発運動に取り組む主婦や、女子高校生バンドら地元の人たちのと交流を深めている。「福島と川口の、お互いの声を届ける懸け橋になりたい。そのために新聞を作りたい」と言う。A4判1枚裏表のニュース「新月灯花新聞」は5号になった。

【メモ】「新月灯花」は2008年6月に4人で結成。山崎優子さん(ユウコ、ベース&ボーカル)は四国の松山市出身で中学校からさいたま市で育った。中野裕子さん(ナカノ、ギター&ボーカル)は山口県萩市出身。田中美知子さん(ミッチャン、ギター&ボーカル)と山岸佑季子さん(キャス、ドラム&ボーカル)は東京都府中市出身で小学校の同級生。4人は、住民が30年間にわたり中国電力上関原発計画に反対する瀬戸内海の山口県祝島や、電源開発の大間原発(青森県)の現場を訪ねる旅を続けている。
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by kazu1206k | 2013-04-07 19:46 | 文化 | Comments(0)

佐藤かずよし


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