第80回メーデー、労働者派遣法の抜本的改正を
2009年 05月 01日
5月1日の今日。全国各地でメーデーの集会デモがあった。連合系は29日に開催しているので今年も分裂メーデーだ。
資本主義世界は、昨年、カジノ資本主義が破綻し、1980年代から30年にわたる新自由主義によるグローバリゼーションは破産、世界恐慌に突入した。
資本主義の根本的矛盾が露呈している。
この30年、市場原理主義による規制緩和が労働者の一方的犠牲を極限化した。
世界各国の貧富の差は拡大し、アメリカの戦争経済はアフガニスタンとイラク、パレスチナでの戦争を泥沼化してきた。
世界恐慌の直撃を受け、日本の労働者も20万人が大量解雇の攻撃を受け、住宅もなく街頭に放り出されているが、トヨタを始め大企業の内部留保は百兆円を超える。
これに対する「反貧困」の闘いは、昨年末からの「派遣村」の運動によって、新たな可能性を切り開いてきた。今この闘いは、非正規労働による大量解雇を許してきた労働者派遣法の抜本的改正を求めている。同時に、住宅や最低限の生存権を保障する社会保障をめざしている。
資本主義世界の世界恐慌への突入によって、北朝鮮をめぐる東アジアの情勢、憲法違反の自衛隊ソマリア派兵など、戦争と平和の問題が時代の表舞台にのぼる。
情勢は、次第に危険水域に入りつつある。