スルガ銀行株主の会発足、山一商事処分場への融資を問う
2009年 05月 27日
会は、今後、取締役会への事前質問書の検討会を開催、6月23日予定の株主総会に参加、沼津市民とも交流し、7月上旬には株主総会報告会を開催する計画だ。
スルガ銀行株主と趣旨に賛同する市民の入会をお願いしている。
いわき市の市街地である平・内郷・常磐の病院・学校・住宅地・温泉施設に隣接した里山「21世紀の森」に、東北有数の規模の産業廃棄物最終処分場を建設しようする山一商事は、事業の資金調達の99.6%がイワキ・クリーン・エンジニアリングからの借り入れで、イワキ・クリーン・エンジニアリングはその融資資金をスルガ銀行(静岡県沼津市)からの融資で調達する。山一商事の処分場建設費は、スルガ銀行からの迂回融資だ。
処分場は、遮水シート破損による汚染、炭鉱坑道跡の人工帯水層での地下水汚染による湯本温泉の汚染の危険性、周辺の地滑り地質や断層、稀少動物等の生態系への影響など周辺の生活環境と健康への影響が指摘され、市民は20万人近い反対署名を市長に提出、市議会の全会一致の反対決議を受け、いわき市長はこの計画を不許可としたが、山一商事は、いわき市の不許可処分取消しの行政不服審査を行い、環境省がいわき市の処分を取り消す裁決を行ったため、いわき市は現在、許可申請の再審査に入っている。
こうした状況を踏まえ、新たな視点による運動として、山一商事の処分場建設への資金融資を憂慮するスルガ銀行株主及び株主をサポートする市民が相集い、取締役会に対する質問や株主総会での発言等を通じて、スルガ銀行が環境保全企業としての社会的責任を全うするよう、アピールすることになった。