衆議院の総選挙、問われているのは新自由主義の精算
2009年 06月 28日
8月2日投票であれ、8月30日投票であれ、麻生首相の次の目はないのだが、最高権力の座にしがみついている。
背景は、自民党内ばかりか、財界を含む支配階級のこの国の将来を見据えた路線の違いにあろう。
まず、この20年、この国を席巻してきた新自由主義政策の精算か、継承か。
リーマンショック以来の世界大恐慌にどう向っていくのか。
支配階級の選択枝は何か。
破綻している新古典経済学、小泉竹中路線にしがみつくのか。
ケインズ回帰のニューデール路線か。
金持ち優遇税制、社会保障の切り捨てによる貧困と格差の深まりは、国民国家に大きな亀裂をうみ、社会の分裂に至ろうとしている。これをどう取り繕うのか。
排外的な国家主義による国民の煽動によるのか。
マスコミも含めて大方の政党は、この国を席巻してきた新自由主義政策の呪縛から解放されてはいない。
国民にとって、今度の衆議院の総選挙で問われているのは、新自由主義の精算か、継承か、である。