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民主党の単独衆議院3分の2は危険、比例区でバランスを

8月30日の衆議院選挙。民主圧勝の予測がマスメディアによって流されている。前にも記したように、前回の郵政選挙の裏返しのように、事態は進行している。

小泉改革による社会保障切り捨て、社会的弱者切り捨て、高齢者切り捨て、労働者切り捨て、地方切り捨て、中小零細業者切り捨てと、あまりにひどい国民切り捨て政治が続いた。
安倍、福田による政権投げ出しの無責任政党が「責任力」を選挙スローガンに掲げている。国民は呆れ果てて、自公政権の退場を求め、「一度やらせてみよう」と民主党への政権交代に動いている。

前回の郵政選挙で3分の2以上を確保した自公政権は、郵政以外でも憲法改悪に向けた国民投票法を通した上、参議院で否決したイラク戦争に加担する給油法案やガソリン税の暫定税率法案など法案を、衆議院で次々と再議決を繰り返して押し通してきた。

このような経験からすれば、民主党単独で衆議院の3分の2以上を確保する320議席という事態は、国民にとって必ずしもいいことではない。バランス感覚を失い、議会制民主主義の健全な発展から遠のく結果をもたらす。一方の自民党、100議席以下では、党の維持に苦慮することになろう。共産党、社民党、国民新党その他の党も、民主の嵐の前に、存亡の危機に直面する。
政権交代の可能性が高い。しかし、政権交代のあと、国会には3分の1以上の批判勢力が存在する状態が必要だ。いま、国民は冷静な判断をするときである。比例区の投票でバランスをとることが肝要だろう。
by kazu1206k | 2009-08-29 08:11 | 時評 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k