保育所の民営化を実施した4施設を訪問
2009年 10月 16日
9月30日に好間保育所、10月7日に梅香保育園、10月10日に愛宕保育所、植田保育所にそれぞれお邪魔し、お忙しい仲を関係者のみなさんに施設内を案内して頂き、各保育所で、何より子供たちの様子、くらしぶりをみせて頂きました。
その上で、懇談の時間をとって頂き、法人の理事長さんや施設長さん、園長さん、主任保育士さん、現場の保育士さん、調理士さんなどからに直接お話をお聴きしました。
いわき市初の保育所の民営化によって、3ヶ月の合同保育の実態、子供たちの様子、三者協議会の実情、保護者会はじめ保護者のみなさんとのやりとりなど市からの引き継ぎの際の様々な実情、そして現在それそれが抱える施設面の問題や様々な課題など、現場の貴重な体験とご意見などの聞き取りさせて頂きました。
4施設の保育所民営化にあたっては、保護者会会長さんなどの「いわき市立保育所の民営化を性急に進めないことについて」の請願、市職員労働組合の29,654名の署名による「いわき市の子供が健やかに育つため、市立・私立を問わず保育予算を増額すること。市立保育所を市直営で維持・存続するとともに、子育て支援機能を充実し、保育事業を拡充すること。」の請願が出され、少数否決された経緯があります。
保育所運営費を一般財源化するなど自公政権の下、国の保育予算削減が進行する中で、2006年、いわき市社会福祉審議委員会の答申によって、いわき市は、42ある市立保育所のうち、都市部の19施設を平成21年から4年毎に4施設ずつ、民間に移譲する計画を実行しています。
今後、いわき市は、4施設の民間移管を検証する必要があります。その検証を経て、4年毎に4施設ずつ、民間に移譲しようと計画の見直しも出てきます。移管先法人に財政負担を押し付けて赤字経営を強いたのでは本末転倒です。質の高い保育を公平に提供する保育の公的責任について、子どもの利益を最優先に考えることが基本です。