いわき市議会開会、新市長の「所信表明」
2009年 10月 29日
市長は今後4年間の市政運営について、「常に謙虚な心を持ち、市民や市内各界各層からの意見を十分聴きながら、清潔で公正な市政の運営に努めることを基本に、『改革と実行、スピード感、ぶれない』の信条に基づき、ふるさと・いわき市の振興発展のため誠心誠意全力を挙げて取り組んで参る所存であります」と述べた。
そして、「本市の将来にとって必要不可欠と思われる施策については、強い決意でその実現を期し、一方で、見直すべきものについては、勇気を持って改め、市民の皆様が安心して暮らすことができ、いつまでも住み続けたいと思うようなふるさとづくりに邁進して参りたい」と語り、市民と約束してきた主な事項の「安全安心のまちづくり」「産業に活力あるまちづくり」「新エネルギー活用のまちづくり」「人がいきいき輝くまちづくり」「高齢者が健やかに生きがいを持って暮らせるまちづくり」「男女共同参画のまちづくり」「未来を担うまちづくり」「聖域なき行財政改革のまちづくり」の基本方針を示した。
主な施策は、選挙戦で公約してきたものだが、メーンの「新たな病院の整備を含む、地域医療の再構築に向けた基本構想を3年間で取りまとめ、全力をあげて取り組む」という「医療環境の充実と市立病院の再建」をはじめとして、全体として抽象的なものだった。『改革と実行、スピード感、ぶれない』の信条に基づき何を改革しどう実行するのか。そのスピードとぶれない内容が実感として伝わらなかったのは残念なことであろう。11月2日からの一般質問の論戦の中で、市長からこれらの基本方針の中味を呈示して頂き、議場で大いに議論を深めることで、市民の負託に応えなければならない。