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タンガロイ、本社移転と新工場建設

超硬合金による切削工具製造大手の(株)タンガロイが、川崎市の本社を2010年4月に主力工場であるいわき工場に移転すると発表した。設立から半世紀以上、川崎が拠点だったが、登記上の本店所在地もいわき工場になる。240人の本社人員のうち、総務、マーケティング部門など約120名がいわき市に転入。約100億円を投じ、新工場も増設するで、2010年10月竣工予定。

1989年9月から好間工業団地で操業開始したいわき工場は、主力の切削工具の生産拠点。材料開発なども含め従業員は約470名。現在、10億円を投じて本社棟となる建物の大幅改装作業中だ。本社移転の目的は、主力工場であるいわき工場に経営層を加え、材料開発部門、生産技術部門、製造部門一体となったスピーディな施策実行を目指すためとされる。

(株)タンガロイは、1936年の創業。1958年に東芝タンガロイ(株)の商号を変更。2004年に現在の商号に変更し、東芝グループから独立。2008年にイスカルの純粋持株会社IMG(オランダ)に買収された。

いわき市は、好間工業団地で操業開始した時点で、工場等立地奨励金、操業奨励金、雇用奨励金など約5億6,778万円を交付している。今後の人員採用計画では、移転に伴いこれまで正社員を10名中途採用したほか、来年四月の新卒高校生は18名の採用を決定した。また、タンガロイロジステック(株)もこれまで約70名の採用を行っており、現在も20名程度の採用を継続しているという。地域経済が厳しい状況にある中で、地元の経済と雇用にとって大きな期待が寄せられている。
by kazu1206k | 2009-11-16 17:20 | 農水商工業 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k