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2010年は、国際生物多様性年

「生物多様性、それはいのち 生物多様性、それは私たちの暮らし」“Biodiversity is Life Biodiversity is our Life”。2010年は、国連が定める「国際生物多様性年」。
地球上の生きとし生けるものの多様性は、それ自体が固有もの。その上、わたしたち人類の生存を支えてくれている。人類の経済活動による開発、乱獲、環境汚染などが地球環境と野生生物に大きな影響を与え、動植物の大量絶滅時代を生み出してきた。生き物に国境はなく、生物の多様性を保全するため、地球規模で取り組む必要がでてきた。そこで、2010年は、国際生物多様性年の国際年(International Year)として、国連をはじめ全世界の団体・個人に呼びかけている。

「生物多様性条約」は、世界全体で生物の多様性を守るため、1992年の地球サミットで採択、翌年に発効した条約で、日本を含む192の国や地域が加盟している。
条約の目的は、
[1]生物の多様性の保全
[2]生物多様性の構成要素の持続可能な利用
[3]遺伝資源の利用から生ずる利益の公正で衡平な配分
生物多様性の保全のために、保護地域の指定と管理、保護種の指定とモニタリング、生息地の回復、環境アセスメントの実施、などを求めている。

2006年の国連総会は、生物多様性条約の締約国会議の勧告に従い、2010年を国際生物多様性年とすることを決めた。条約の3つの目的と現在の生物多様性の損失速度を2010年までに顕著に減少させるという「生物多様性の2010年」の目標を達成するためだ。
隔年毎に開かれている加盟国の10回目の会議(COP10)が今年、名古屋市で予定されている。会議では、「ポスト2010年目標」と呼ばれる新目標の策定や、遺伝資源から得られる利益配分の枠組み作りなどが議題となる。

国連は、加盟国が国家的な委員会を設置し、各種イベントを開催するよう奨励、日本でも国内委員会の設置及び生物多様性に係る各種イベントの開催を予定している。
環境省自然環境局自然環境計画課によると、国内の主要記念イベントの予定は次のようだ。

1月16日国際生物多様性年オープニング記念行事(名古屋)
1月中下旬国際生物多様性年オープニング及び国内委員会設置記念行事(東京)
5月22日国際生物多様性の日記念行事
10月11日~15日カルタヘナ議定書第5回締約国会議(名古屋市)
10月18日~29日生物多様性条約第10回締約国会議(名古屋市)
12月未定国際生物多様性年クロージングイベント(石川県)


by kazu1206k | 2010-02-03 16:29 | 環境保護 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k