福島県沖地震続く、震度5弱
2010年 03月 14日
昨夜3月13日21時46分の地震は、震源地は福島県東方沖、北緯37.6東経141.6、深さ約75km、マグニチュード5.7。震度4。今日3月14日午後5時8分の地震は、震源地は福島県東方沖、北緯37.7東経141.9、深さ約40km、マグニチュード6.6、福島第2原発がある隣り町の楢葉町では震度5弱。
原発が気になるので、早速、楢葉町の福島第二原発に問い合わせた。「原子炉は停止したのか」との問いに「定期点検中の2号機以外の1.3.4号の3基は、運転継続中」とのこと。「現在点検しているのか」の問いに「そうだ」との回答だった。第一原発も6号機以外の5基が停止せず、運転している。
地震予知特定観測地域の一つである「宮城県東部・福島県東部」は、マグニチュード7クラスの大地震が起こる可能性が大きいとされ、1938年・昭和13年の福島県東方沖地震ではマグニチュード7.5の地震が頻発した。
1938年5月23日にマグニチュード7の塩屋崎沖地震が起き、11月5日午後5時43分にはマグニチュード7.5の福島県東方沖地震が発生した。同年11月8日付の夕刊磐城時報は「300年来記録破りの強震、地方一帯を襲う、余震尚やまず恐怖時代を現出」「海岸地被害甚大」「塩屋崎燈台破損」と報じている。ちなみにこのときレンズが大破し塔に亀裂の入った燈台は、安全策をとって爆破され、2年後に2代目の塩屋崎燈台が完成した。
遡って、江戸時代にもマグニチュード7.2の大地震から8.4の巨大地震が1677年、1703年、1793年と3回発生した記録がある。
このうちの1677年・延宝5年の地震はマグニチュード7.5で、推定3〜4mの大津波が小名浜、永崎、中の作、江名、豊間など沿岸部に押し寄せ80余の人が流され溺死した。
福島県沖地震は、いわき市はじめ浜通り沿岸をくり返し襲っていることを歴史が教えている。
