港町小名浜「船方さんよ」映画上映会

映画「船方さんよ」は、53年前の港町小名浜が舞台。昔を振り返りながら、現在の小名浜港を考えようと、3月6日映画上映会が開かれた。主催は、小名浜まちづくり市民会議。上映の前に、潮目委員会が小名浜港と小名浜魚市場の現状を分析、試案を提示して、小名浜魚市場の今後をみんなで考えようと訴えた。
日活が1958年に製作、モノクロ、54分。三波春夫のヒットソングを映画化した歌謡映画で、待田京介・稲垣美穂子・宍戸錠らが出演。三波春夫も出演してヒットソングを歌う。合併前の旧磐城市、磐城市観光協会、磐城市漁業組合連合会の協賛という文字がタイトルクレジットに見える。その通りに旧磐城市あげての映画になっている。活気ある53年前の小名浜漁港、漁協の建物、古湊の町並み、臨海鉄道の蒸気機関車が貨車を牽引するシーンに会場からどよめきが起きた。盆踊りの浜辺、天狗踊り、須賀のようす。江名も中ノ作も豊間も懐かしい。当時の躍動する漁師たち、市民の姿が余すところなく登場する。このフィルム、日活で廃棄される前に、ぜひいわき市て保存したいものだ。