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大気汚染の監視測定局

いわき市大気汚染常時監視測定局の配置が変わる。6月1日、鹿島公民館で説明会があった。
現在市内には、大気汚染防止法にもとづいて、一般環境測定局が16局、自動車排出ガス測定局が1局の合計17局体制で、二酸化硫黄や窒素酸化物などの大気汚染物質を常時監視している。

この体制は、昭和46年に設置され昭和60年の見直しの時の大気環境に対応して配置されたが、23年を経過して、大気環境が改善されてきていること、道路網の整備で自動車排出ガスの影響を受けることなどから移設が必要、監視体制の効率化から現状にあったものに再配置したい、国の基準が改正され測定局の設置数の基準が設けられたなどの理由から、今回配置の見直しが行われた。

測定局の配置の変更計画と測定項目。
①地域全体の一般環境を把握する地域代表局9局を7局にする。二酸化硫黄、浮遊粒子物質、二酸化窒素、光科学オキシダントの4項目を測定。
②特定の発生源の影響を強く受け、得意な気象条件で発生する高濃度を監視する発生源監視局7局を4局にする。二酸化硫黄、または浮遊粒子物質の測定。
③自動車に起因する大気汚染の交差点、道路などで監視する自動車排出ガス測定局1局は現状のまま。浮遊粒子物質、二酸化窒素、一酸化炭素、非メタン炭化水素の4項目を測定。

説明会に参加した鹿島地区区長会や鹿島地区地域振興協議会、ネーブルシティかしまのメンバーからは、常磐バイパスからの粉塵で網戸や植木が黒ずむことから自動車排出ガス測定局の配置見直し、小名浜火力発電所の設置に伴う環境影響評価で鹿島地区の二酸化硫黄、浮遊粒子物質、二酸化窒素などの地上濃度が比較的高い数値でていることから移設への懸念、鹿島小学校の教材として測定局のことを教えているので説明が欲しいなどの要望も出された。
今後、いわき市環境監視センターの配置計画案は、6月にいわき市環境審議会で審査された上で、7月に市民の意見を聴くパブリックコメントを実施し、8月中に決定される。


by kazu1206k | 2010-06-02 21:17 | 環境保護 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k