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終戦の日

じゃんがら念仏踊りの鉦と太鼓の音が聞こえる、いわきのお盆。14日、新盆まわりの帰り道、自宅近くの水田に眼をやると、稲の穂に実が入りはじめ稲穂が頭を垂れ、早稲種には雀よけの網が張られていた。
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8月15日、65回目の終戦の日。1945年の8月15日正午、昭和天皇による終戦の詔書が放送され、1937年7月7日の蘆溝橋事件以降の日中戦争、1939年9月1日以降の第二次世界大戦、1945年12月8日以降の太平洋戦争が終った。軍民併せて幾千万人の膨大な犠牲者を出し、筆舌に尽くし難い地獄の惨禍を味わった。

昨年8月15日のブログに私は次の様に記した。

「私の父は、鉄道員であった。招集されて海軍航空隊の通信兵として、フィリピン戦線に投入された。アメリカ軍の圧倒的な物量の前に戦線は敗北、父も被弾、ジャングルでマラリヤと飢餓の中に生き延び、終戦を迎えた。終戦によっても兵士は打ち棄てられ、ジャングルの死の彷徨をへてアメリカ軍に発見され投降したときいた。
戦後復員して、母と結婚し私もうまれた。父は、わたしと一緒に風呂に入ると決まって、フィリピンでの戦場体験を話した。マラリヤ、飢餓、戦友、アメリカ軍の攻撃、投降の呼びかけ、士官と兵卒、多くのことをきいた。父の伝えたかったことの何分の一か。わたしの小さな子供心に刻み込まれた。
私は引継がねばならないと思う。そう思って40年近くが立つ。
私の政治活動の原点、社会活動の原点は、父の戦争体験にある。
父の戦場体験をきいたことから全てが始まっている。
戦争を起こしてはならない。平和こそが、全ての原点である。」


by kazu1206k | 2010-08-15 22:59 | 心模様 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k