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産廃処分場計画地を市が買取、山一商事とスルガ銀行協議

山一商事の元産廃処分場計画地を購入するため、いわき市は8月18日、山一商事と土地売買の仮契約を締結した。渡辺市長は20日の臨時記者会見で、土地購入価格は5500万円で、市議会9月定例会に財産取得議案を提出し承認を受けたあと、速やかに購入すると発表した。

山一商事の産廃処分場計画は、市民の粘り強い反対運動で昨年6月に設置許可申請が取り下げられ、計画地約36万7801㎡の土地の行方が懸念されてきた。

生活環境部の説明によると、山一商事は債権者であるスルガ銀行と協議の結果、山一商事の会社解散を決定、このため資産処分として計画地の土地買い取りを市に要請することになったという。その上で、市に対して、今年2月24日、山一商事から処分場計画地の買い取り意向の打診があり、3月以降市は庁内検討と山一商事との交渉を続けてきたもの。
交渉では、面積36万7801㎡、山林、原野、雑種地等の購入金額をめぐり、市側が不動産鑑定士2社に鑑定を依頼して得た金額の低価格側の平米当り170円の単価、約6200万円を呈示して交渉。山一商事側の取得価格は約8億9000万円だったとし他からの引き合いもあるとしたが、7月2日に山一側が市に「所有地買い取り依頼書」を提出し、資産処分の性格から5500万円で仮契約となったという。

取得の考え方として、いわき市は、これまでの産廃処分場計画の経緯を踏まえ、市民の安全安心の願いに配慮し、当該地を本市中央部の自然緑地として保全し、将来世代に引継ぐことを目的とするとした。


Commented by 森のくまさん at 2010-08-22 10:19 x
驚きのニュースです!
市では今年2月から山一の打診を受け、協議を重ねてきたそうですが、市議会や市民には全く知らされなかったのでしょうか。あれほど大きな反対運動が起こった問題なのに、一部の人間が裏でコソコソと話を進め、仮契約まで結んでから公表というのは市民を馬鹿にしているとしか思えません。
市がこの土地を永久に「自然緑地として保全し、将来世代に引継ぐ」確固たる保証はあるのでしょうか。山一以外にもあの土地を狙っている業者がいます。市が他の業者に転売し、再び産廃の危機に晒される可能性はないのでしょうか?
処分場計画地買い取り価格5500万円は、財政難のいわき市には痛い出費です。市議会は、あの土地を緑地として他に使用せず、転売もしない事を是非とも市に誓わせて下さい。でないと、産廃問題を争っていた山一をまるで市が補償しているようにも見えます。
by kazu1206k | 2010-08-20 22:54 | 環境保護 | Comments(1)

佐藤かずよし


by kazu1206k