市立病院改革プランと常磐病院
2010年 09月 16日
●1年が経過した市市立病院改革プランの取り組み状況の検証について
総合磐城共立病院から下記3点の総括と細目標成果についての自己評価が示された。
①1市1病院市施設に向けた取り組みー実施状況「おおむね順調」(実施率75%以上)事業成果「やや良好」(一定の成果が得られている)
②安全・安心の医療提供を目指した取り組みー実施状況「おおむね順調」事業成果「やや良好」
③安定した経営基盤の確立を目指した取り組みー実施状況「やや順調」(実施率75%未満)事業成果「やや不十分」(あまり成果が得られていない)
病院側の自己評価は、②で7対1看護体制や医師招聘で「成果が得られている」とし、③で単年度純利益がプランより1億円下回っているので「あまり成果が得られていない」としているが、委員からは「見方が甘い」「評価については自己評価だけではなく、病院事業経営評価委員会の意見を示すべき」との意見が出された。また、今後の医業収入をめぐって、病診連携、医師招聘の方法論も意見がでたほか、「改革プランの収支計画を現実的な数字で見直すべきではないか」との意見も出されたが、病院側の答弁では具体策に力がみられず守りの姿勢が目についた。
●民間譲渡後のときわ会常磐病院の運営状況
今年4月に財団法人ときわ会に譲渡された旧常磐病院の引き継ぎの経緯や診療体制、診療状況など、現在の運営状況が報告された。
4月から8月までの延べ入院患者数は1日当り96.1人(旧常磐病院86.6人)、延べ外来患者数は1日当り258.8人(旧常磐病院315.6人)、救急患者数は1日当り5.6人(旧常磐病院5.6人)となっている。
委員からは「常磐病院継承開設費補助金の使われ方などについてのチェックを行っていくべき」などの意見が出され、保健福祉部としては協定に基づいて適切に対処していくとした。

