「じゃんがら」伝承祭り
2010年 11月 13日
「じゃんがら」の実演をしたのは、下記の3団体で素晴らしい熱演でした。
菅波のじゃんがら・・・菅波青年会(いわき市平)
中寺のじゃんがら・・・中寺青年会(いわき市三和町)
根岸のじゃんがら・・・根岸青年会(いわき市遠野町)
これを「じゃんがら」の地域による違いについてー地域による違いの実態と違いが生じた理由と題して、夏井芳徳さんが丁寧に解説しました。
「じゃんがら」の流れや菅波と中寺のテンポの違い、根岸の笛もある違いなど、3地区の違いも、それぞれ歴史の中で育まれた来たことがわかりました。いわきに伝えられたじゃんがらの古層は根岸のじゃんがらに近いのではないかということや、歌の部分は江戸時代の後期に付け加えられたのではいうことなど興味津々でした。
江戸時代の初めに、いわきに伝えられた「じゃんがら」は、いわきの人たちに深く愛され、今日まで伝承されてきました。350年余の歴史の中では、民衆のエネルギーのほとばしりに禁止令が出されたこともあったをことも学ぶことできました。いわきに伝承される三つの地区の「じゃんがら」の実演が本当に良かった。チャンカチャンカというわくわくする、このリズム。いわき人の心のリズムとなっています。「じゃんがら」で共鳴し合ういわきのリズムを感じ、大切にしていきたいものです。来年も続けるという締めくくりのお話もありました。江戸時代の参加する「じゃんがら」の復活を願う一人として、大いに期待します。
