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広域農道整備の研修

いわき地区広域営農団地農道整備促進期成同盟会の先進地研修に、1月21日参加しました。
いわき地区広域営農団地農道整備促進期成同盟会は、「広域営農団地(いわき地区)の早期完成による地域農業の振興と生活環境の向上」を目的に、いわき市と市議会、農協や土地改良事業者、関係地区などで構成されており、市議会建設常任委員長も、いわき地区広域営農団地農道整備促進期成同盟会の理事の一人になっています。
広域営農団地農道整備事業は、「受益面積が概ね1,000ha以上」「延長が10km以上で」「自動車交通量のうち、農業に係るものが過半を占める」などの採択条件があり、その補助率は、国15/30、県11/30、地元4/30とされています。
いわき市でも、福島県が事業主体となって、広域営農団地農道整備事業「いわき地区」が、四倉町から小川町の延長10.87km区間において総事業費約85億円で、平成3年から25年計画で進行中ですが、一昨年の政権交代の結果、広域営農団地農道整備事業が平成22年度事業廃止となるなど、影響が出ています。

視察先は、お隣の田村市と三春町の田村地区です。
田村地区は阿武隈山中の中山間地です。古くは葉たばこや養蚕の産地でしたが、近年は和牛やピーマン、さやいんげんなどが主力で、その農業産出額は、平成17年の統計で畜産が59.5億円、米が31.9億円、工芸作物が25.4億円、野菜23.6億円など合計で144.5億円です。

1、田村市
・「広域農道(田村地区)」
広域営農団地農道整備事業の田村3期地区は、事業主体が福島県の県中農林事務所が平成8年度から27年度までの予定で田村市など1市2町を広域に結ぶ農道です。進捗率は59%。既に1期地区、2期地区は完了しています。大雪の積雪が残る中で、橋梁部付近で説明を聞きました。
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・「おおごえふるさと館」
平成11年に地域交流拠点として整備され施設で、「農産物直売所」もあり、味噌なども加工販売しています。味噌やうどんの手作り体験も可能とききました。ガット・ウルグアイラウンド締結の際の国内対策としての補助金で建設されたそうです。TPPでは「こうはいかないな」という声が聞かれました。

2、三春町
・「三春の里農業公園(田園生活館)」
三春町が(株)三春の里振興公社に指定管理している施設で、三春ダム周辺の「三春の里」の一部として平成6年に供用開始。直売所「かご市」、温泉施設やコテージなどの宿泊施設もあり、年間およそ30万人の利用者があるということでした。

・「三春町堆肥センター」
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畜産農家から収集した牛の排泄物の有機物の有効利用した有機質堆肥の生産を行い、耕種農家に販売しています。三春町が平成17年に国の補助を得て設置して、(株)三春の里振興公社に指定管理している施設です。


by kazu1206k | 2011-01-21 18:02 | 農水商工業 | Comments(0)