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安定ヨウ素剤の配布

深刻な福島原発事故の現状から、いわき市長は、下記のようなメッセージを出して、3月18日から、40歳未満の市民に安定ヨウ素剤の配布を開始しました。平地区では、いわき芸術文化交流館アリオスなど5ヶ所、小名浜地区は行政嘱託員等が配布し、一部は支所等で配布しています。勿来地区は地区巡回による配布、常磐・内郷・遠野・好間・三和・田人・川前地区は行政嘱託員等による配布、四倉・小川地区で支所窓口で配布し、避難所では直接配布しています。安定ヨウ素剤の配布については、事故発生直後の3月12日に市長に対して口頭で申し入れていました。小名浜地区支所には多くの市民の皆様が訪れ長蛇の列ができました。
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3月18日には、小名浜港で唯一復旧した藤原埠頭に長崎県から船舶が入港し、救援物資が陸揚げされました。明日以降、福島県の海洋練習船「福島丸」が東京湾から救援物資をピストンで運ぶそうです。また、緊急用の大型船舶が入港できる受け入れ態勢の準備もできつつあります。
ガソリン不足の問題についても、小名浜石油埠頭に備蓄されたガソリンや軽油、灯油などの利用が可能となるように事業者と関係機関の調整が進められ、操業開始に向けた準備が進められています。
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本日は、小名浜精錬さんが救援物資として提供した水2リットル入りのペットボトルが、鹿島地区区長会などの手で地区の約1,200世帯に提供されました。いまだ断水が続く鹿島地区では市民のボランティアで、いのちの水が各家庭に届けられました。
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●安定ヨウ素剤の配布に係る市長メッセージ(平成23年3月18日9時発表)

 この度の原子力発電所の事故につきましては、市民の皆様も大変御心配のことと存じます。
 私は、この問題に際し、皆様には大変な状況の中で御協力をいただいておりますこと、誠にありがたく思っております。
 本市の場合、現在、国による退避指示の範囲にはなく、健康被害が心配されるものではありませんが、避難所において、他の市町村から避難されている方に出身自治体において、安定ヨウ素剤がすでに配布され、市民に不安が広がってきていること、また、なぜ配らないのかという市民の不安に思う気持ちに応え、万が一、高い濃度の放射能物質にさらされた場合に備え、「安定ヨウ素剤」を本日からお配りすることといたしました。
 なお、配布の対象となる方は、国の基準により、40歳未満の方に限ります。
 ただし、40歳以上の方であっても、妊娠されている方には配布いたします。
 この「安定ヨウ素剤」は、万が一、高い濃度の放射性物質にさらされた場合、甲状腺への影響をやわらげることができるとされているものです。
 服用については、「安定ヨウ素剤」と一緒にお配りする「用法の指示」に従い、「市から指示があった時以外は絶対に服用しない」など適切な対応をお願いいたします。
 重ねて申し上げますが、服用いただく際には、私から「服用してください」とお知らせをいたします。その指示に従い、適切な対応をお願いします。
 市民の皆様には、引き続きの御協力、そして冷静な御行動をお願い申し上げ、私からのメッセージといたします。

 平成23年3月18日    いわき市長 渡辺 敬夫
by kazu1206k | 2011-03-18 23:44 | 地域 | Comments(0)

佐藤かずよし


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