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「原発どこかえもってけ」

国道6号線を北上、久之浜の風光明媚な波立海岸。
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そこに、この「原発どこかえもってけ」の「看板」、車で通る人の目に飛び込んできます。もうひとつは「原子力発電いらない!!」と大書されていました。津波の海水で使えなくなった畳に、被災者の方が憤懣やるかたない思いを書いたと思われます。多くの被災者の気持ちを表しています。付近は、民家も食堂も津波で被災した地域です。
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いわき市でも最大の被害を受けた久之浜地区は、巨大津波で多くの方が犠牲になられました。津波の後火災によって、家屋や建築物も焼失。多くの方が市内各地の避難所で厳しい生活をされております。10日は日曜日となり、大勢の方が瓦礫や被災した家の後片付けをされておりました。旧知の方々にも辻辻で再会することができました。涙をこらえ、あるいは涙を流し、家族で支え合って瓦礫を片付ける姿に頭が下がりました。生活再建に向けて歩みだした市民の意志を何とか支えていかねばと思います。
ここでも、「地震も津波も何とか踏ん張れるが、この原発さえなければ」と悔しい思いを語ってくれた友人。「東京電力だけは許せない。われわれの被害補償、損害賠償を強く要求してくれ」と話しました。ここは福島第一原発からちょうど31km付近で、多くの人が自主避難を余儀なくされているのが現状です。
さらに国道6号線を北上して30キロ圏内に入り、広野町の五社山付近で車をおりると放射線検知器の数値は、3.408〜3.083μSv/hr、地表の植物は7.920〜8.155μSv/hr。ここで福島第一原発から25km付近です。
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広野火力発電所に近い二ツ沼公園の入り口には、「東芝対策本部」の立て看板。放射線検知器の数値は、3.362〜3.257μSv/hr。ここで福島第一原発から21kmです。この先のJヴェレッジが、原発事故対策の「前線本部」のような状況となっているという話も聞いていましたが、広野火力発電所付近の宿泊施設には「水谷建設」の車両も駐車し、作業員の方の姿も見られました。
避難指示区域の20キロ圏に入る地点の交差点では、警視庁から派遣の警察官が検問中でした。この交差点での放射線検知器の数値は、2.541〜2.284μSv/hr、植込みの植物は11.44〜9.8μSv/hr。やはり地表近くの植物の値は高くでます。気になったのは、検問中の警察官が、通常の警官服にマスクといういでたち。この地点に24時間立ち続けるのは、交代でやるにしても、放射線防護上、ちょっと無防備すぎるのではないのかと心配になりました。
by kazu1206k | 2011-04-10 19:59 | 地域 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k