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「直下型地震と土砂災害」講演会

16歳の高校生など3人の方が犠牲となった震度6弱、マグニチュード7.0の4月11日の地震は、3月11日のM9.0の巨大地震の誘発地震とされています。震源は、いわき市田人地区の井戸沢断層と遠野地区の湯ノ岳断層でした。これまで活動のレベルが低いとされていた活断層による直下型地震です。周辺住民の皆さんは、地の底から「ドーン」という音が聞こえ、それが続いていると恐怖感を話しています。
遠野地区の住民が区長会の協力を得て、「直下型地震と土砂災害」についての講演会を開くことになり、お知らせが届きました。
理学博士で地形学が専門の佐藤剛さん(帝京平成大学講師)が「直下型地震と土砂災害」と題して、足元で何が起きているのか、今後どんな備えが必要か、を講演します。どうぞ御聴講ください。
福島原発との関係では双葉断層の動きも気になります。

●地震・土砂災害について研究者の話を聞く会 開催のお知らせ
(遠野地区区長会会長・山野安清)

◆日時: 4 月 29 日(金・祝日)午後 1 時半から 3 時半頃まで
◆会場:上遠野公民館(体育館)遠野町上遠野堀切 1-1

◆話の題「直下型地震と土砂災害」
〜足元で何が起きているのか、今後どんな備えが必要か~
◆話す方 佐藤剛さん(帝京平成大学講師・理学博士、専門は地形学、いわき市出身)

【会を開く目的】
3 月 11 日の東日本大震災発生から1カ月、4 月 11 日、12 日に、いわき市は 大余震に襲われました。その震源地になったのが遠野・田人地区で、これまでの研究機関の調査で は、両地区内を走る井戸沢断層(東大地震研などは 20 日、塩ノ平断層の呼称を提案)と、動かないと 思われていた湯ノ岳断層の二つがほぼ同時に動いたことによる直下型地震とみられています。遠野 地区内では深山田、折松、東山から入場・白鳥付近まで10 キロ余りにわたって断層の亀裂が生じ、甚 大な家屋被害のほか土砂崩れ、倒木など地区全体に異変がみられます。今も続く「ドン」「ドドーン」 という音や揺れの正体はなんなのか、これから梅雨期を迎え、がけ崩れなどがないか、心配や不安 もあります。まず遠野で何が起きたのかを正確に知って、今後の対応を考えるため、佐藤先生から お話をうかがい、それぞれが見たりした情報を伝える場を設けることにいたしました。

【佐藤剛先生の紹介】
磐城高校を卒業後、千葉大学自然科学研究科を修了、大学で教える一方、地形学、地すべり地形を専門として研究されています。3 月 11 日の大震災の時は、 JICA(独立行政法人国際協力機構)の短期専門家として、ブータン王国で地 すべり地形の分布図作成を担当されていました。大震災で急きょ帰国、「いわきのために力を尽くしたい」と、井戸沢・湯ノ岳断層などの市内各地の調査に取り組み、5月には「日本地すべり学会」の調査で、浜通り地域の地すべり分布図作成を担当されます。
by kazu1206k | 2011-04-25 07:00 | 防災 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k