ゲルマニウム半導体検出器購入へ
2011年 06月 21日
市民の関心が高いテーマだけに傍聴席も満席でした。お出かけ頂きました皆様、ありがとうございました。また、インターネットでの視聴ありがとうございます。
今回わたくしは、原発震災をとりあげ、いわき市を一変させてしまった放射能汚染とわたしたちがどう向き合い、日々の放射線被曝をより低く抑えながら、くらしの再建といわき再生をどう果たして行くのか、いわき市がどこに進むのか、ともに考えて行きたいと思い、質問いたしました。
あす以降、ブログに詳しいやり取りを掲載したいと思いますが、今日は感想です。
1、 いわき市の原発震災対応の問題点と課題について
(1)なかった原発震災想定の地域防災計画と初期対応について
(2)放射線量の高い福島第一原発から30キロ圏内地区への対応について
原発震災への対策を怠ったこと、放射線量の高い川前町荻・志田名地区への対応が適切でなかったこと、基礎自治体として国に追従せず迅速に対応するよう求めました。見棄てられたと感じた志田名地区に、市長が行って丁寧に説明すべきと迫りましたが、市長は行くと言わずじまいでした。情けないですね。
(3)市民の放射線被ばくをより低く抑えるための対策について
ガイガーカウンターを学校や保育所、各行政区などに配置すべきとの質問に「早急に配備して参りたい」。食品汚染測定器の導入を求める質問にも「前向きに検討」の答弁でした。
一般質問終了後、執行部から平成23年度補正予算の追加議案が出てきました。説明では、学校・保育所等へ空間線量測定器304台・高圧洗浄器55台購入、食品用のゲルマニウム半導体検出器を保健所に2台・水道局に1台の購入する案が提案されました。ようやくの市民の声が市長と市幹部に届いたのでしょう。会派要望を3月30日に出して以来、3ヶ月近く、緊急時には迅速さが問われています。
(4)原発震災による被害補償と損害賠償について
2、原発震災復興といわき市の脱原発宣言について
(1)原発にたよらない社会を原発震災復興の基本にすることについて
(2)復旧・復興計画の策定に当たり重視することについて
原発震災からの復興の基本は、いわき市自らが原発に頼らない社会を目指すことからと考え、市長の言う「エコ日本一のまちづくり」や「世界に誇れる新産業・研究都市づくり」を実現するためには、原発震災からの復興の基本として、いわき市自らが原発に頼らない社会を目指すことを、いわき市の脱原発宣言として、全国・全世界に向けて、強力に発信することからはじめるべきではないかと問いました。
副市長が「復旧・復興計画は、原子力発電に依存しない社会の形成を目指して参りたい」とこたえましたので、福島県検討委員会の「脱原発」と同様かとの再度問いましたところ、国が再生エネルギーのフレームを構築すべきとし「原子力発電がなくなることが望ましい」と市長が応えました。ちょっと、煮え切らないですね。